カースト制度

この制度の存在はだれでも知っていますが、なかなかセンシティブで話題にしにくいものです。たまたま現地人スタッフの方からこの話題に触れてきたので、普段疑問に思っていることをいくつか質問してみました。

話題になったきっかけは、会社のある人物がすごく高位のカースト出身、すなわち僧侶の位だそうですが、それにも関わらず彼は酒も飲み、肉も食べるノンベジタリアンという面白い人物だ、という話からでした。

  • カーストの階層と裕福さ、教育の高さは関係あるのか?

200年300年前であればそれは比例関係であったかも知れないが今はまったく無関係。

  • 名前から所属カーストが分かるのか?

これは北部、西部、あるいは東部インドであればほぼ分かるとのことです。良くあるSharmaとかKumarといった名前ですね。ところが南部については、名前の順番が父親の名前、自分のファーストネーム、生まれた村の名前から構成されていることが多く、所属カーストが分かりにくい。また比較的南部は教育が行き届いていることもありカースト制度はあまり意識されないようです。

  • 結婚、就職時には関係あるのか?

どの国も同じ傾向でしょうが、結婚するとなるとこの問題がクローズアップされるようです。基本的に同じカーストでなければ結婚しにくい。どの程度しにくいのかは良くはわかりません。事務所内の女性がある男性の名刺を見たとたん、“私はこの人とは結婚できない”と言ったことがありました。彼女のケースは1ランク違っていたのか、あるいは何ランクも差があったのでしょうか。

就職に関しては、予想に反し”逆差別“で問題を抱えているとのことでした。民間ではまったく問題にしないが、インドの公務員の40%は下層のカーストから採用しなければならない、という法律があり、これが公務員の質を低下させている原因のひとつとのこと。もちろん下層のカーストに属する人にもいくらでも優秀な人はいるでしょうが、仮に能力ななくとも優先されるわけですから、質の低下を招くというのもうなづけます。公務員とはパブリックセクターで、過日外国人登録するだけで3日間もかかったFRROや、とても客商売をしいるとは思えないエアーインディアも含まれますので、とても納得が行きます。

ちょうどマレーシアの“ブミプトラ政策”と同じようなものだね、と言うと、なんと“ブミプトラ”とはヒンズー語で、”その土地の人“という意味だそうです。ちなみにこの”40%採用枠制度”を導入したのはインド建国の父、マハトマガンジーだそうです。

以上いくつかの疑問点について分かったことを記しましたが、信頼できる人物とは言え、一人のインド人の見解ですので、必ずしも正確でない所があるかも知れません。また、新たに分かった事がありましたら逐次記しておきたいと思います。

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