識字率と大学進学率

現在、インドでの識字率はおよそ74%といわれています。男女差があり、男性は82%、女性は65.5%。1947年の独立時には12%だったと言う事ですので、大変な進歩です。でも識字率とはどこまでの人を対象にするのでしょうか?字が読み書きできれば良い?どの程度?ヒンズー語?あるいは英語も?

識字率は州によっても大きな違いがあります。最高はなぜか南部のケララ州で、現在はほぼ100%です。ここはクリスチャンが多いことも影響しているとか。最低はビハール州で現在でも50%をやっと超えるぐらいです。昔インドでも、日本でいう戦後の農地改革のようなものを実施したことがあり、自分の田畑であることを証明するために自分の名前さえ書けたら識字者?の仲間入りになったことがあったそうです。これは恐らくですが、昔自分の名前を書けるだけで識字者に入れられた人はそのまま上記の74%の中に入っていると思われます。

現在の基準は、5年の小学校 を終えた人ということになっています。学校では小学生であっても基本的には授業は英語とヒンズー語でやるわけで(北部地方)、その深さはともかく、両方の言語が読み書きできることになります。地元民によると、この部分は学校によって違いがあり、たとえば私立だと英語のみの授業になるのが普通だそうです。公立、私立に関わらず学校では、第一言語は英語、第二言語がその土地の言葉(ヒンズー、タミル、ベンガリなど)ということになります。

では大学進学率は?全体では5.6%となっています。地域別ではやはり首都のデリー地区がずば抜けており、16.4%。最低はやはりビハール州の2.9%。面白いことにパンジャブ州やゴア(昔ポルトガルの植民地で今は観光地で有名)などは女性の大学進学率が男性より高いところもあります。もっとも大学といってもインドでは、小さいカレッジも入れると5,000以上もあり、上記の数値(5.6%)がすべての大学入学者を含めているのかは不明です。

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表題とはあまり関係ないですが、インドでは小学校でも”授業料”を払わなくてはなりません。教科書も買います。公立であればわずか年数千円程度なのですが、先日学校の授業料を滞納したことから悲しい事件が発生しました。Telanganaという南部に出来た新しい州の15歳のSantosh Reddyという中学生が、7,000ルピー(14,000円)の授業料を滞納していたため、先生から2時間ほど廊下に立たされ、試験を受ける権利も奪われるという屈辱を味わされて、電車に飛び込み自殺してしまいました。授業料は一年で12,000ルピー(24,000円=私立)ほどですが、5,000ルピーまでは支払い済み、残りの7,000は近いうちに何とか工面するからと、父親は列車に飛び込む前日、Santoshに話していたそうです。この州では旱魃等のため1,000人もの農民が自殺してしまったと言われています。実は授業料を払えない家はSantoshのみではなくて、他にも数人いて同じように罰を与えられていたようですが、それにしても授業料滞納したからといって子供を責めるとは。。。

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