言うのはタダ

卓球を始めて半年近くになりますが、3ヶ月ほど前に主催者から”相談したいことがある” と言われて話を聞きました。主催者というか部屋と卓球台のオーナーで、Sunilさんという55歳ぐらいのおじさんです。彼の言うには、”この部屋はご存知のように滑りやすい。転んで怪我でもしかねない。だから滑らない素材を床に敷き詰めることに決めた。ついてはいくばくか寄付してくれないか?” と言うのです。私は、”確かに滑りやすく危険な感じもするが、もしそんなカーペットみたいなものを敷いたら、ボールが跳ねなくなって、やりにくくならないか?” と聞くと、”大丈夫、今は良い材料があるから。ただ、15万円ぐらいかかるので、私だけの資金では簡単ではない。もちろん任意でいいですが、でもあなたは社長さんですよね?” ”ちょっと待ってください。それは難しいですよ。私の肩書きは社長というのも間違いではないですが、所詮ただのサラリーマン。私が会社のオーナーでもあれば別ですが、会社のお金をそんなことに使うわけには行きません。” ときっぱり断ると、”そうですか、じゃ、仕方がないですね” とあっさり。個人的に1万円ぐらいなら、と言う気持ちもないでもなかったですが、Sunilさんはどうも15万円の大部分をカバーしてくれることを期待していたようで、話になりません。Sunilさんは床の張替えは決定事項で、すぐにでも工事に取り掛かるような話しぶりでしたが、その後一ヶ月経っても二ヶ月経っても一向にはじまりません。どうやら私からの”寄付”頼みの計画であったようです。

それからしばらくして私が日本に一時帰国する、という話をするやいなや、”ちょっと頼みたいことがある” と日本での買い物のリクエスト。日本製の卓球のラバーを20枚くらい買って来て欲しい、と言います。それなら簡単なことですので、東京の店の名前さえ教えてくれたらいいですよ、というと、”IRUIRU” というネットショップを教えてくれました。ネットショップですからすぐに値段を調べて確認してみると(1枚8,000円ほど)、”それは高い。以前日本で買って来てもらった値段の2倍ぐらいの値段ですよ” ”でもネットショップだし、日本では値引き交渉ってのはまず不可能ですよ” というと、”いやもっと安い店があるはず” と言って譲りません。しばらく経ってから、”ビックカメラが安く扱っているらしい” と言ってきました。こちらはネットでは値段が分からなかったので、わざわざ電話で聞いてみるとほぼ同じ値段で、しかも在庫がほとんどないとのこと。中国人が良く買っていくので新宿店のみ仕入れていたものの、例の”爆買い”のせいか、現在はほとんど売り切れ状態、という話でした。このことをSunil氏に告げると、がっかりしていましたが、どうも日本ではみな同じ値段で交渉の余地はほとんどない、ということが理解できないようです。

そしたら今度はラケットが欲しい、と言い出しました。さすがの私も、”あのね、いったい何が欲しいんですか?ラバーといったり、ラケット言ったり。全体では20万円近くにもなる買い物ですから、そんなふらふらしているんでは私買ってこれませんよ” というと、”わかった分かった、もういいです”。しかし、日本に帰ったらWhatsappでまた連絡があり、”やはりラバーが欲しい。国際卓球という店が安いらしいので、値段を調べてくれないか?” 日本では同じものであれば同じ値段であることがまだ納得行かないご様子。そこもネットショップですので、調べるのは簡単で、”同じ値段ですよ。Sunilさんもインドから簡単に確認できますよ” と連絡すると、さすがにあきらめた模様。

でも、ラバーが必要なのは間違いないのに、”買ってこなくていいです” というのはきっとまだ安く手に入れる方法があるにちがいない、と考えていると思われます。勝ってにしてくれ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA