5ヶ月ぶりの日本

シルバーウィークに日本に一時帰国してきました。およそ5ヶ月ぶりです。お彼岸のわりにはちょっと暑いような気もしましたが、デリーにくらべたら天国。酒も魚も牛肉も、なにを食べてもおいしいし、そもそも空気がちがいます。衛生面や農薬のことなどさほど気にしなくても食べ物を安心して口に入れられるってのは、これまで当たり前の事として意識もしなかったですが、とても幸せなことに違いありません。

昔”日本人とユダヤ人”という本があって、その中で”日本人は水と安全はタダだと思っている” という話がありましたが、なるほど日本の特異性を言い当てていますね。インドは危険か?というとそれほどのこともないですが、水に関しては日本人の感覚とは大きくちがいます。”湯水の如く使う”という日本語は”惜しみなくたっぷり使う”という意味で使われていますが、ちょうど同じ表現がサウジアラビアにもあります。ところが意味は全く逆で、”貴重なものを大切に少しづつ使う” という意味になります。インドはサウジほどではないですが、作物の出来具合を大いに左右するため、モンスーン(雨季)の雨の量などは、例年と比べ10%少ないだけでも大問題として取り上げられます。

街も実にきれいです。ゴミが落ちていない。昔、15年以上も前のことですが、インドの代理店のスタッフが日本に初めて来て、”日本はあんなに人が多いのに、なんでこんなにきれいなんだ!?” と驚かれたことがありました。その時は、たしかにインドに比べたらきれいだろうな、ぐらいで笑って聞き流していましたが、ゴミが落ちていないこともさることながら、砂埃がほとんど無いというのもポイントだと思います。それは土がいつも湿り気を帯びている、あるいはどこも草が生えていて砂埃があまりたたないということだと思います。何せインドは細かい砂が常に舞っているので、洗濯物を外に干す日本人はまず居ません。木はいたるところに生えているのですが、みんなうっすら砂をかぶっていて、みずみずしい緑色の葉っぱではありません。長年放置され、埃をかぶったプラスチック製の観葉植物のようです。

さて、インドに帰るに際しおみやげをどうするかは結構悩ましい問題です。もちろん義務ではないのですが、5ヶ月ぶりの一時帰国、しかも10日間も事務所を空けたわけですから、無しというわけにもいかず、かといってバ〇の一つ覚えみたいにまた柿ピーというのも芸がないし。そもそも日本には世界最高といって間違いないお菓子類が山ほどあります。で、今回はカステラと羊羹を試して見ることにしました。

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結果、カステラは大うけ。すぐに売りきれとなりました。残念ながら羊羹は時間がかかりました。羊羹は、過去人気がなかったアンコにとても近いですから、この結果は予想されたことではありましたが、カステラが受けたのは今後のためにも一安心。でもカステラが嫌いな人はあまり居ませんよね。それにしても疑問に思うのは、カステラは良くて、なぜもみじ饅頭や萩の月がまったくだめなのか。やはりアンコか。再検証するために今度はどら焼きを試してみよう。

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