人に迷惑を掛けるのは当然

日本では、子供にまず教える基本的しつけは、”人に迷惑を掛けないように” と言ってもいいのではないでしょうか。いわば普遍的な日本人の価値観ですね。でもインドでは逆の考え方をします。そもそも生まれて来たこと自体が迷惑を掛けているのだから、人に迷惑を掛けるのは仕方がない、むしろ当然のこととして受け入れなければならない、となります。よって、迷惑を掛けられる側もさほど怒ったりしません。

先日朝の通勤途中、渋滞で車が全く動かなくなってしまいました。事故なのかよく分かりませんが、田舎の一本道で抜け道も無いので、ただ待つ以外にありません。15分ほどすると少し動き始めました。少しずつ少しずつ進んで行くと事情が判明。事故でも、自然渋滞でもなく、反対側車線の車が大挙して逆走して来ていたのです。日本では考えられない事なので、分かりにくいかとおもいますが、そこは片側2車線の道路です。しかし例によって車線は無視、両側とも車が3列で進んでいたのですが、中央分離帯があるにも関わらず、われ先に行かんと反対側の迷惑など考えずに、ところどころにある中央分離帯の切れ間から反対方向の道路に入って逆走して来ていたのです。それが一台二台というのではなく、”みんなで渡れば怖くない”式に大挙して押し寄せ、こちら側の”3列分” のうち、2列分を”占拠”。そこに大型トラックが残ったスペース(片側車線の1/3)で先に進めるわけもなく、全くストップしてしまったというわけです。

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*車の中から撮ったので分かりにくいとおもいますが、左の写真で言うと、人の前の二列の車は本来こちら側の(反対方向に向かう)車線です。右の写真で言うと白の車二台分ですが、バックミラーが私の車のもので、一台分しかスペース残されていません。

車線を無視したり、オートリリキシャに10人も乗るなんてのは、笑って済まされますが、マナーの悪さもここまで来ると信じられないを通りこして、怒りがこみ上げて来ました。こちらから正面衝突してやりたいと思ったくらいです。が、運転手のGovindちゃんはまったく冷静で、怒るどころかため息一つしません。他の車も怒鳴る人もいないし、普段ならクラクション鳴らしまくりなのに、こんな場面ではあまり鳴らしません。まるでこの”無法地帯”を当然の如く受け止めています。そこでインド在住数年というインドベテラン日本人にこの話をしたところ、冒頭のコメントがあったわけです。”生きていること自体が既に人に迷惑を掛けているのだから” といわれるとそれも一理あるように思えてきますが、それにしてもこれはないだろう!!これだけでもインドが大嫌いになってしまいそうです。

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