ねずみの被害

インドに赴任してから早4ヶ月になろうとしていますが、印象的にはそこいらじゅうに居そうなねずみ、実際にはまだ見たことがありません。高層アパートの19階ですし、食べるものもあまりないですから、家でねずみを見ることはまずなさそうです。街中では、生ごみ含めてあちらこちらに捨ててありますので、ねずみなどいくらでも居そうですが、夜行性のせいか、あるいは街を歩く、ということ自体が少ないせいかほとんど見かけません。ま、結構なことです。

ところが実際にはねずみの被害は尋常ではありません。筆者の働く会社でも、納入した商品がねずみにかまれて故障したなどというのは良く聞くはなしです。昨日も地元エンジニアーからの報告で、ケーブルがねずみにかじられたが、かろうじて動いている、との報告がありました。(下の写真)別のところでは、装置のプラスチック製のつまみがねずみにかまれて、元々滑り止めに浅い溝を縦に切ってあるのですが、それがねずみにかじられて、溝がさらに幾筋も出来てしまったり、ささくれ立って、滑り止めどころか、手に刺さりそうになってしまったなんてのもありました。その報告者(日本人)からは、”インド人は手で食べるにもかかわらず食事のあと手を洗わないから、ねずみがかじったのだ” とありましたが、カレーの匂いがしたからつまみをかじったのかどうかは怪しいですね。なにせ何でもかじってしまうのですから。そのささくれ立ったつまみの写真が掲載できないのが残念です。またそれ以前には、ケーブルか基盤をかじったねずみが感電して、基盤の上で死んでミイラ状になっていたなんて、顔をしかめたくなるような”事件”もありました。

ASC 64_2

大昔私が子供のころ、NHKの放送が突如消えてしまった事件がありました。なかなか原因が分からなかったのですが、結局ねずみがケーブルを噛み切った、という今では考えられないようなことが昔の日本でもあったのです。

機械のケーブルを嚙んだ、あるいは故障したというぐらいならまあなんとでもなりますが、今日(8月27日)の新聞には生後10日目の赤ちゃんがねずみに噛まれて、死んでしまったという記事が載っていました。しかも病院の中で。両親はその危険性があることを訴えていたそうですが、その病院はしかるべき措置をとらなかったからだ、と主張しているようです。公立とはいえデリーの病院のなかでこれですから、農村部ではよくあることなのかも知れません。またまたインドの悪いところを書くことになってしまい、内心とても残念でたまりませんが、事実は事実なので、一応書き留めておきます。

IMG_0283R

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA