母親の退職祝い

2週間ほど前、社員のMr. A.Kから                                         ”今度私の母親が退職のお祝いをするので、良かったら参加してください” というので、                   ”えっ?お母さんの退職祝いパーティー?” ”はい、そうです”                  家族でお祝いするならわかるけど、そんな息子の会社の人たちまで招待するなんてインドでは普通なんだろうか?と思いつつ、結婚式でもあるまいし、また平日のことだし、ただお義理に誘ってみただけであろう、なんて思ってなかば忘れておりました。                                   それから1-2週間たったある昼食時、たまたま隣にいたMr. A. Kから            ”今週参加しますか?” と言うので、しばらく何のことかわからず、思い出すまでに3-4秒ほどかかり、                                              ”あ、あれね。まだ決めてないな” ”そうですか、良かったら是非” となんとかその場を取り繕いましたが、ランチの後、他の社員に ”Mr. A.Kのパーティー、出るの?” と聞くと、みんな参加すると言います。これは意外。形ばかりの招待と思いきや、インドではそんな”母親の退職のお祝い” に参加するのが普通のことのようです。

当日は金曜日だったのですが、事務所にいる10人ほどの社員は皆、Mr.A.Kの母親の退職祝いに参加予定にしていました。                                 ”じゃ、私も出ないわけに行かないわな。一人で事務所で残っていてもしかたないし” ということで、45度の酷暑の中、みんなの後をついて参加することになりました。                                   会場は事務所から車で1時間強ぐらい行った、デリーの隣町。車に乗っている間はまだマシでしたが、駐車場から会場まで1-2分歩いただけでも、目がくらむほどの暑さです。    会場はレストランとのことですが、地下の一室で、やけに暗い雰囲気。ランチパーティーですが、例によって13:00になっても主賓もその息子Mr. A. Kも来ません。13:30ぐらいまで待っても来ないので、 ”じゃ、食事始めましょう” と社員の一人が言うので、”主賓が来てないのに、それはマズイんじゃないの?” と私が言うと、”全然問題ないですよ” といいながら、ブッフェ用のお皿を渡してくれます。もうそれぞれ自分のお皿を持って、好きなものを取っている人もいます。変わり映えのない、典型的なインドのVeg料理で、もちろんお酒もなし。

ほぼ食べ終えたところで、主賓の登場。まずMr. A.Kのお父さんが登場し、参加者一人ひとりにご挨拶。なんでもお父さんも奥さんと同じところで働いていたとか。国の厚生労働省の出先機関みたいなところらしいです。でも下の写真でもわかるかとおもいますが、失礼ながら60歳にしてはちょっとお疲れのようなお姿。薄暗いせいもあって少々恐ろしげでもあります。また、これまでずっとお仕事を続けて来られたというには、言葉も発せず、ちょっと社交性にも乏しい感あり。一方お父さん(旦那さん)はぜんぜん元気で、愛想よくふるまっておおりましたが。

*額に赤い紅をつけている女性が”主賓”です。手に持っているのは、会社の皆からの持ち寄りで買ったお祝い(時計)です。

帰りの車では、私のほかに2人の現地人が乗っておりましたが、主に現地語(ヒンズー語)で話したいたものの、途中英語で、                                 ”日本だって、働いてる女性の方が若々しくて、働いていない人とはどこか違いますよね?” と聞かれ、”それはそうでしょうね” なんて答えていたのですが、やはり主賓の老けて見えることが話題になっていたようでした。

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