今年はインドの総選挙の年です。総選挙は5年毎に行われ、広い国土に9億人もの有権者がいるといわれるインドでは一日では終わりません。デリー地区の投票日は5月12日(日)に予定されていますが、場所によっては2-3日もかかるところもあります。 最近の新聞は総選挙の記事一色と言ってもいいくらいですが、私は背景などが分かっていないため、読んでもよく分からず、政治欄はほとんどパスです。 (政治関係の記事が全体の半分ぐらいを占めています) 最近は携帯にも選挙キャンペーンと思われる電話が良くかかって来るようになりました。 電話を取ると、一呼吸置いてから、ヒンズー語で一方的にしゃべってきます。なにを言っているのかさっぱり分かりませんが、時々”BJP=政党名”とか”Kejriwar=デリー市長”の名前が聞こえてくるので、選挙キャンペーンに間違いありません。もちろん選挙キャンペーンの電話とわかったらすぐに切ってしまいますが。
最近になって、私の住む地域が夜になるとバリケードで道路が封鎖されていることに気がつきました。夜とはいいながら、これでは出かけることも、外から入ることもできません。 ”なんでこんな馬鹿げたことをするのだろう?何の意味があるのだ!でもインドだからな、こんな馬鹿げたことやるかもな・・・” などと思っていたのですが、そんなある日の早朝、同僚と空港に向かうべくGovindちゃんに自宅に迎えに来てもらうことになっていました。 しかし、バリケードによりGK-1という私の住んでいる地区に入ることも出ることも出来ません。 でもさすがにGovindちゃん、その地区をぐるりと一回りして、一箇所だけ開いているゲートを発見して約束の時間から15分ほど遅れたものの無事自宅にたどり着いてくれました。
*私の住んでいる地区(GK-1)に繋がる道路は一箇所を除いてすべて封鎖です。迷惑この上なし。GK-1は多くの政治家が住むところでもあるらしいので、テロリストの車での突入、なんてのは防げるかも知れませんが。
空港への道すがら、”デリーポリスはなんでこんな馬鹿げたことするんだろう?住民は大迷惑じゃないか!” と言うと、 ”そんなんですけど、これは選挙の影響なんですよ。先日はこうした検問で、28億ルピーもの選挙資金が摘発されたんですよ。運んでいたのはCongress(国民会議派という政党)の関係者だったようですけど” 28億ルピーといえば45億円もの超大金です。現金で運ぶとすれば、乗用車では乗り切らないほどの荷物になるでしょう。こんなのがインドの選挙の実態なのか?インドの選挙ではカーストで7割が決まるとも言われていますが(同じカーストの候補者に投票する)、それを打ち破るにはやはり”実弾”しかないのか!?