停電

今の日本では停電と言う言葉さえ死語になりつつあるように思います。筆者が子供の頃(何十年も前)でさえ日本では停電というものがまず無かったと思います。さすがです。東日本大震災のときに初めて停電という事態を知った人も少なくなかったのではないでしょうか。

ところがインドでは一日に一回は必ずあります。あっても数分で回復しますし、ちゃんとしたホテルでは発電機を備えているので、ほぼ瞬時に発電機からの電気に切り替わってくれますので、実害はほとんどありません。ただ、自宅の場合は、たとえば普通の電源をつかう時計などは、停電があると止まってしまい、その後電気が回復して時間表示がメチャクチャになってしまい使いものになりません。TVはケーブルTVですが、見ていなくても一旦停電するとチャンネルがオリジナルのヒンズー語放送に変わってしまい、その都度チャンネルを変えなくてはなりません。ちょっとしたことですが面倒いことです。

発電機の無いホテルの中で停電が起こったらそれは完璧な漆黒の闇の中に凍りつきます。自分の手をいくら近づけようが見えませんし、今いる位置を把握していなければ、一歩も動けません。今の日本では家の中にいようと外にいようと、星の明かりふくめてなにかしら光があるので、こんな漆黒の闇というのはまず体験できないでしょう。

実はこの停電問題、言い換えると発電と送電についてはインドの最大の問題の一つなのです。こんな状態では海外からの投資(工場誘致)もままなりません。要は供給が需要に追いついていないのですが、そのギャップはおよそ10%。ピーク時で17%と言われています。まだ送電時のロスが大きく、20%以上とか。盗電も多くて、それに拍車をかけています。送電ロスはどこの国でもありますが、通常は3-5%ぐらいと言われています。こんな状態ですから、先ほども書きましたようにホテルや工場は停電に備えて、本来買わなくていいはずの高価な自家発電機を備えなくてはならないため、コストが高くなってしまいます。そのせいかちゃんとしたインドのホテルは東京やシンガポールとほとんど変わりません。

少々硬いはなしになってしまいましたが、いまのところ停電での実害はほとんどないですが、もしバッテリーのないPC(デスクトップ)なんかを使っていたら大変でしょうね。社内では1-2台デスクトップがありますが、UPS(無停電電源装置)がバックアップしてくれています。もちろん(交通)信号も消えてしまいます。日本では信号が消えてるなんて考えられないですね。もっともこちらは、壊れて消えたままになっている信号も一杯ありますし、そもそも信号守りませんから、こちらも停電の実害ほとんどなし。なんとも不便のような便利なような。

 

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