9月28日にバンガロールの靴屋で注文したときには、20日ほどで指定の場所にお届けしますということでしたが、届くであろう10月18日ごろには日本に一時帰国する予定でしたので、事務所に届けてもらうように名刺を置いてきました。自宅に贈ってもらうより、日中は誰かしらいる事務所のほうがより確実ですから。 さて日本から帰国して、翌月曜日(10月29日) ”オーダーメードの靴”が届いているに違いない、と少しばかり楽しみにして出社してみたのですが、自分の机の辺りにそれらしいものは見当たりません。事務所のスタッフに聞いても、何も届いてないとのことです。 アドミのスタッフが、”じゃ、私が電話で聞いてみましょう” と言ってくれ、それによると、”明日すなわち火曜日に発送するそうです” なぜ明日で今日ではないんだろうと思っていると、間もなく私に直接電話があり、”2つ目の靴は光沢のある革を使うんですよね?” と今頃になって材料の確認をしてきました。 ”そう、最初の靴と同じもので、つや消しではないものです” ”わかりました。では今週末に送るようにします” ということは、明日送るどころかまだ作っていなかったのです。ま、インドですからね、こんなもんです。別に今日明日無くても困るものでもないし。
さて、一週間後の11月5日(月)になってなんとか届きました。さてどんな出来か? 履いてみると、うーん、ちょっときつい。2つ作ってもらったのですが、2つ目の(スリップオンタイプ)が注文したものと材料が違う! 早速一緒に注文した同僚にどうしたものかとメールで相談してみると、その旨をすぐに靴屋に連絡してくれ、またまもなく靴屋から直接電話が来ました。 ”2つ問題があって、一つはサイズが小さいこと。2つ目は革の材料が違うことなんだけど” ”わかりました。まずサイズの方ですが、厚めの靴下を履いていませんか?” ”いや、普通だと思うけど” ”じゃ、インナーソールを抜いて履いてみてください” ”なるほど、インナーソール無しだとまあまあかな” ”2つ目の問題ですが、光沢のあるものを使うように承りましたが” ”そうだけど、両方同じ材料を使うようにお願いしたんです。普通の革でも光沢のあるのと無いのとの2種類があると言われたので、光沢のある方と言ったわけだけど” ”了解しました。では作り直します。若干大きめで作るのですね?” なんと意外にも、自分の非を素直に認めて、作り直すとは。これはインドではありえないような対応です。 ”じゃ、是非お願いします。で、今手元にある間違った靴はどうしますか?” ”ではいつか貴社のどなたかがバンガロールに来る機会があるでしょうから、その時にでも持たせてください” ”OK、了解” 繰り返しますが、インドでは珍しい誠意のある対応だと思います。 今度は一週間ほどで出来るとのことですので、楽しみがまた増えたことにしておきましょう。
*新聞紙で簡単に包んでの梱包。だいたいこんなもんです。
*写真では目立ちませんが、上の靴はエナメルを塗ったようにピカピカです。いい年してそのような靴など履けません。下はやや小さめでしたが、インナーソールを抜くとまずまずに。いかにも手作りって感じですが、悪くはないと思います。