お酒の値段は州ごとに違う

私の住んでいる地区は、グルガオンといって、デリーに隣接していますがハリヤナ州に属しデリー市内ではありません。会社のスタッフは、”お酒を買うならデリーで”といいます。なぜなら税金が安いから。どのくらい違いのか?おなじみのインドを代表するビール、キングフィッシャーで比較してみますと、650㏄の大瓶はデリーでは90ルピー(約180円)、ハリアナ州では120ルピー(約240円)でした。25%もちがわけですから、当然デリーで買ってハリアナに持ち込みたくなりますね。インドでお酒を買うと、”Delhiのみ販売”とか”ハリアナ州のみ”といったステッカーがついています。デリーで買ってグルガオンに持ち込むことは厳密にいうと”密輸”ということになって違法行為となります。税金は30%とか15%とか州により違いますが、一番安いのが観光地のゴア(元ポルトガル領)やポンディチェリー(元フランス)で5%ほどだそうです。こういった州ごとの税制の違いが実際のビジネスをとても複雑にしています。

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*写真では分かりにくいですが、”FOR SALE IN DELHI STATE ONLY”とあります。

さらに壜ビールと缶ビールの値段の違いも顕著です。日本も缶ビールのほうが割高なのは普通のことですが、それは壜を引き取ってもらう(一本5円?)ことを前提にしていますよね?こちらではそういう”リサイクル”という観念は一切なくて、それでも壜のほうが30%も安いのです。大瓶一本(650㏄)と500㏄の缶ビールは同じ値段。どうかんがえても壜を作るのと缶を作るのにそんなにコストの違いはないと思われますが。じゃみんな壜を買うのかというと必ずしもそうでもないですね。やはり缶の手軽さというのは捨てがたいものがあるようです。

日本にはライトビールというのがありますが、インドでは逆に”ストロングビール”というのがあります。アルコール濃度8%。(通常は5%ぐらい)ビールとワインの中間ぐらいで、私個人的にはビールらしくなくてあまり好きではありませんが、インドではどちらかというとストロングの方が人気があります。値段は同じですから、酔うという目的からするとコスパは良いですからね。

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*左が”Strong”でアルコール8%。右が”Light”と言われていますが5%で普通のビールです。

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