およそ10日間ほど日本に一時帰国してデリーに帰ってみて、この時期の暑さを改めて思い知らされました。日本は”梅雨寒” などという言葉があるくらいで、夜は軽めの布団や毛布が欲しいくらいでしたので、日本の気候に慣れた体には、最高45度近くにもなるデリーの暑さはひとしおです。ちなみに今日(6月25日)の日本では、宇都宮で35度を越す真夏日、などと報道されていますが、かわいいものです。デリーではそれは最低温度に近いです。
アパートに帰ってみると、触るものがすべて熱いのです。椅子もテーブルもドアもなにもかも。普段住んでいる時は、夜を含めて少なくとも在宅中はエアコンを入れているので、昼間家を開けておいても、ここまで完璧に温まる(熱せられる)ということは無かったということでしょう。慌ててエアコンを入れるものの、10分経っても15分経ってもちっとも冷たように感じません。部屋全体があまりに熱くなっているため、冷えるのに時間がかかるのか?? あるいは外の空気が熱すぎるのか? インドを出る前は、部屋全体でも一台のエアコンで十分快適な温度が得られておりましたので、しばらくしたら適温になるであろうと信じて、汗を流すべくシャワー浴びると、こちらは最初から40度ぐらいのお湯が出ます。しばらくお湯を出し続けていると、徐々に生ぬるいお湯になってくるという、通常とは間逆の状態です。 家に着いたのが夜一時近くでしたので一刻も早く寝たいと思い、ベッドに横になるとまたベッドが熱くて、背中がじわじわ焼かれているようです。少しでもベッドとの接地面積を少なくするべく、横向きになり、めったに使わない天井備え付けの扇風機を回してみると、天井あたりに溜まっていたより熱い空気が体に降りてきます。下から暖められ、上からは熱風を吹き付けられたまったものではありません。再度隣室のエアコンのチェックに行くと、動いてはいるのですが、設定した温度(普段設定したことのない20度!)の空気が出ているようにはとても感じられません。壊れたか?ほかのエアコンもあるにはあるのですが、普段まったく使うことは無く、2年以上も掃除をしてないため使う気になりません。
しばらくして、多少は冷えたように感じ、ベッドに戻って横にはなりましたが、3時間も寝れたでしょうか。でも翌朝は体全体が汗ばんでおりました。寝る前にシャワー、朝起きてシャワー。エアコンはやはり十分機能していないようです。耐え難いので、普段使わないほかのエアコン(2台)を思い切ってスイッチを入れてみました。室外機などさぞかし埃が詰まっているでありましょうが、意外にも冷えた空気が出てきます。きっと詰まったごみや埃などで、苦しい”運転”を強いられていることでしょう。一台のみを使いすぎたため機能が低下したか、あるいは一時帰国中に冷媒ガスが抜けてしまったのか。
やや話は逸れますが、下の写真は翌朝のベランダです。たまった新聞(毎朝下の道から2階のアパートのベランダに投げ込まれる)にかなりの砂が溜まっています。仮に”砂塵嵐” が無くとも、一週間も放置しておくと、このくらいの砂がたまるのがデリーです。しっかり戸締りしても、その一部は部屋のなかまでしっかり侵入してきます。ですから、一年を通して、日本のように”窓を開けて空気を入れ替える” というような習慣はありません。選択物も部屋干し以外に考えられません。 過酷な生活に聞こえるでしょうが、エアコンがあれば耐え難いほどでもありません。しかしインドではまだ大多数がエアコン無しの生活なのです。そして何千人もの人がこの暑さで命を落とします。
*ベランダに投げ込まれた新聞と積もった砂塵。ベランダの色は本来濃い青色です。(青い大理石風)
こんにちは。
30日にデリーに戻ります。
モンスーンが始まって涼しくなっている事を期待しているのですが、
まだまだ暑いようですね・・・・。
サントーシーさん
いや、今日は28日ですが昨日から打って変わって涼しくなりました。雨も降りましたし。最高温度が35度くらいでしょうか。
モンスーンは始まったと思われますが、天気予報では30日がスタートとか。
いずれにしてももう大丈夫ですよ。湿気はありますけど。