矛盾した表示の信号

交通マナーなど無いに等しいインドの交通事情ですが、それを助長するようなインフラの貧弱さもあります。                                              先日、たまたまいつもと違う道を使ってアパートに帰ろうとしていたときのこと。信号機が停止線(と思われるあたり)の上と、交差点の中心あたりの2箇所に設置されているのですが、停止線の上の信号機は青い矢印で”進め”の合図、一方交差点の中の信号は赤で”止まれ”と矛盾した表示をしています。いったいどっちが正しいのだ?                             大きな交差点でもあり、ドライバー達は一応信号を守っているのですが、先頭の列はわれ先にと出るものですから、停止線のあたりをはるかに越えています。よって上の信号が見えず、中にある赤信号に従って止まっています。一方後ろのほうに止まっている車は上の信号、すなわち”進め”が見えるものですから、”なぜ止まってんだよ!早く行け!!”とばかりにクラクションの大洪水です。確かにこんな場合にクラクションを鳴らすのは、まあ仕方ないとは思いますが、その音の不快感ときたらたまりません。                     しばらくすると交差点内の信号も青に変わって、流れ始めたのですが、それがほんの一瞬でした。あきらかに信号のコンビネーションが狂っています。

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*上にある信号は矢印で進め、中の信号(右奥)は赤です??前列の車はわれ先にと前に出ているため上の信号が見えません。

インドでは信号が壊れて消えているのは普通のことですし、点灯していてもこんな状態ですから、みんな信号を守らないのも仕方ないのかもしれません。市バスの運転手でさえ信号無視しますからあきれ返ってしまいます。(一年ほど前に信号無視でつかまり、罰金を取られた私はなんて不運だったのた!)こんな状態ですから、年間15万人、毎日400人もの交通事故での死者がでるのも納得と言うほかありません。日本は最悪のころ年間3万人とか言われた時期もありましたが、今は1万人を大きく下回っているとか。さすが”改善”の国です。

 

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