普段のランチは近くのレストランというか食堂というか小さな店から適当なメニューを配達してもらいます。200ルピー以上であれば、無料で配達してくれますので、欧米人が首を傾げるといわれる日本の出前と同じです。 週5日のうち、インド系(カレー系)が2-3日ぐらい、後の2-3日はピザとか中華系あるいは和食系のときもあります。事務所で食べるときは一緒に食べる人たちと(当然の如く)シェアーしますので、インド系かピザか中国系になります。(インド人は和食はまず食べない) というわけでピザは毎週のように食べていることになります。DominoPizzaもあるいは地元のブランドもありますが、PizzaHutは私の電話番号と事務所の住所が登録されているので、ピザのときには100%PizzaHutになってしまいます。(他の店にすると最初から説明しなくてはならない) しかしこれがまたご多分に漏れず、客のことはほとんど考えない”文化”にはほとほとあきれてしまいます。
まず電話をすると、受けた人は毎回私の電話番号と事務所の住所、名前を長々と繰り返します。自動録音テープではありません。”もう登録されているんだから名前のみの確認でいいだろう!” と思うのですが、まあそれはPizzaHut側の決まりなのでしょう。それから”今日は何にいたしましょうか?”と注文を聞いてくるのですが、注文したあとも、”xxはいかがですか?xxを付けると20%割引になります云々”としつこく勧誘してきます。ま、これもマニュアル通りなのでしょうが、その後注文したものを再確認して、値段と税金等を詳しく説明してくれます。親切といえば親切なのですが、その日は忙しかったし、値段も分かっているので最後まで聞かずに”OK, OK”と言って切ってしまったら、30分どころか1時間経っても配達されてきません。これはおかしいぞ、と再度こちらから電話してみると、 ”最後まで聞かずに電話が切られたので、キャンセルかと思いました” ”おいおい、そんなはずないだろ!そう思ったならそちらから掛けなおして確認するぐらいしてくれたっていいだろう!!” まあ、食べるところはPizzaHutばかりではありませんので、大きな問題はないのですが、なんと不親切な、とあきれる私が間違っているのでしょうか?
先週は同じようにミディアムサイズのピザとペプシを頼んで税込み490ルピー(800円ぐらい)と今度は最後まで聞いて注文したのですが、配達ボーイに500ルピーを出したら、”おつりがありません” と言います。 ”おいおい、490ルピーだったら客は500で払うことは容易に予想できるだろう。10ルピーぐらい用意して来いよ” なんでもなければ10ルピーくらいあげてもいいのですが、その日は30分以内どころか50分もかかったし、この準備の悪さに腹が立ったので、”後で10ルピー持って来い” と申し渡しました。店からは歩いて5-6分のところなのですが、案の定待てど暮らせど来ません。まずます頭にきて、事務所の掃除やこまごまとしたことを仕事としているManojiという契約社員に”PizzaHutに電話しておつりを持って来させてくれ”と頼むと1時間ほどしてから私の携帯に直接電話がありました。 ”なにかご不満があると聞きましたが?” ”あたりまえだ。490ルピーで客は500ルピーを出すことは誰でも予想できるだろう。信じられないよ。しかも、今日の配達は50分もかかったよ” ”わかりました。いまからおつり10ルピー持って行かせます” しかしこんな場合でも決して”申し訳ありませんでした”という言葉はありません。きっと10ルピーぐらいでうるさい客だ、ぐらいに思っているに違いありません。 どちらの場合も、相手のことはほとんど考えていないという、日本とは間逆な対応にほとほと疲れます。もう2年以上もインドに居て、わかっていることではありますけどね。