青空トイレ

これまで何度かインドのトイレ事情を書いてきましたが、公共のトイレが何十万と新設されたとは言え、まだまだ足りないし、そもそもそれ以前の問題として、トイレで用を足すという習慣が定着していません。用は外でするものであって、そのほうがずっと気持ちが良いではないか。そもそもあんな狭くて暗い空間でする気がしない、という人たちがインド全体ではまだ多数派なのです。たしかにそう言われてみるとそれも一理あるような気がしますが。

事務所の窓の外は駐車場になっていますが、その隣は低いコンクリートの壁を隔てて草地になっております。7月に雨季(モンスーン)が始まると、それまでほとんど砂地であったところに瞬く間に青々と雑草が茂るようになりました。今や雑草は人間の背丈ほどにもなっています。野放しの牛が数頭その雑草を食べにきて、そのあたりでのんびり寝ころんでいることもよくあります。また草陰で小用をする人は数知れず、ときには3人も4人も一緒にしていることも珍しくありません。                                       今日またふと窓の外を見てみると、”大”をしている人を発見しました。お尻をこちらに向けてしゃがみ、見たくもないと思いつつもつい目が行ってしまいます。遠いし、草むらなので、細かいところは見えなかったものの、ちょうど終了したときのようで、左手で”出口” あたりを拭いているように見えました。もちろん水道などありませんから、その不浄の左手は葉っぱなどでぬぐって済ませているに違いありません。そのままよろよろと立ち上がって、ズボンを上げながらゆっくりゆっくり歩き出しました。さて、どこに行くんだろうと眺めていると、塀を越えてこちらに向かってきます。  (ちなみに、事務所の窓ガラスはマジックミラーのようになっていて、こちら側からは見えても、昼間外から中はほとんど見えません)自分の車のところに行くのか、と思いきや100Mほど離れた駐車場の端で清涼飲料水やスナックなどを売っている売店に行くではないですか。その店の店主かどうかはわかりませんが、そこで働いているひとだったのです。私は以前そこでペプシを買ったことがあります。そこではたこ焼きのようなスナックも売っています。左手も使って焼いているのだろうか。知らぬが仏とはいうものの、なんなんだこの衛生観念のなさは!知ってしまった以上金輪際そんな屋台のものを買うのはやめよう。

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*赤い丸印のあたりが大の現場。赤線はその後の足取り。

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*売店とは上の青いビニールの屋根の店のことです。灰色のシャツを着た人物がその当人(赤い矢印)。このときはもう雨が降り始めていたかもしれません。                                写真は暗い感じに見えるかと思いますが、この後激しい夕立が来て、草むらに残した”堆肥”は雨とともにめでたく地中に染み込んだことでしょう。

 

青空トイレ」への2件のフィードバック

  1. こんにちは。

    インドのトイレ事情は深刻です。デリーは恐れ多くも首都なのに、
    トイレ以外の場所で用を足している人が多すぎます。
    早朝発の特急列車に乗ると線路端にしゃがんでいる人の多い事!

    最近コンノートプレイスの無料トイレに入ってみたのですが、
    普通に使えました。紙はありませんでしたが。
    トイレで用を足すと言う習慣を身に着けてもらわねばなりませんね。

    1. サントーシーさん

      コメントありがとうございます。
      インド駐在は2年半を超えましたが、まだこちらの公共トイレは使ったことがありません。
      (大学やレストランのトイレはよく使いますが)
      用を足したいときには選択の余地はないでしょうが、結構勇気がいるのではないでしょうか?

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