人の採用は難しい

新しい事務所になったこととは関係ないのですが、4月から2人の新人を採用しました。   1人は女性のアドミで4月1日から、も一人は若いエンジニアー(男)で4月10日から仕事開始。どちらも日系の人材派遣会社からの紹介です。                                                女性の方はまずは簡単な仕事からということで、エアーチケットや電車の予約などから始めてもらうことにしました。                                         話はちょっと逸れますが、インドでは電車(メトロではなくて長距離電車)の予約はほとんどすべてネット経由で行われ、日本のように駅に行って買うということはほとんどありません。そう聞くと、”さすがITのインド” と思われるかも知れませんが、長距離電車の切符を買うのは前日の11時に販売が開始され、ほぼ5分か10分くらいで完売になってしまいます。よって駅に行って列に並んで買うなどというのは、不可能ではないものの現実的ではありません。 毎日11時になったら各地から一斉に申し込むので、”国鉄”の切符予約サイトは”炎上” したような状態になり、これまた待たされます。実際に客先に行くエンジニアーや営業マンが、サイト経由とは言え正確に11時に自分で切符を予約する、というのは難しいので基本的にアドミの仕事としているわけです。                                  ところがこの20歳そこそこの若い女性、Shivanjaliさんというのですが、こんな単純な仕事すらも満足にできず、間違ってばかりいました。最初の1日2日はまあ様子見としても、3日4日経っても改善の様子が見えません。しかも、彼女の両親が銀行から借金があって、両親が行方を眩ましているようなのです。その銀行がその両親を追跡するために、彼女や会社に頻繁に電話が入るようになりました。借金の件は彼女本人には責任がないでしょうから気の毒なのですが、チケット予約のような簡単な仕事でも満足にできないようでは長くは置いて置けません。インドでは6ヶ月の試用期間があり、その間に”不適”と認めれた場合は一方的に解雇を言い渡すことができます。 こういう時のお役目は私の仕事であります。銀行から追い掛け回され気もそぞろだったのでしょう。かわいそうですが、仕方がありません。お引取り願うことに決め、心を鬼にして通告しました。涙をこらえながら退席していった彼女の顔が忘れられません。

一方、エンジニアーの方は、1週間会社に来ていたものの、翌週からパタッと来なくなってしまいました。10時過ぎても事務所に現れないので、”彼はどうした?” となり机の引き出しの中を見ると支給されたPCも携帯も引き出しの中に入っています。これはどうしたことか?   この時点では私はまったくNo Ideaだったのですが、ローカルスタッフにはある程度察しがついていたようです。後でわかったことですが。                            連絡の取りようがないので、紹介してくれた人材派遣会社に”捜索” を依頼すると、2時間ほど経ってから、”祖父が早朝に亡くなって、しばらく会社には行けない。直属の上司へも連絡つかず、申し訳なかった” との報告が入りました。ま、仕方がないか、と思ったのは私だけで、実は彼、前の会社を辞めてなかったのです。辞めたとウソをついて、新しい会社に採用されたのですが、恐らく前の会社からかなりよい条件を提示されたのでしょう。ならばやっぱ辞めるのをやめた、ということで前の会社に戻ってしまったのです。なんと。。。でもインドではこういうのは珍しいことではないそうです。地元の人は彼の机の中を見てすぐに察したというわけです。                                            ”まったく信じられないことするね” というと、”日本では考えられなくても、インドではそうでもないんですよ”とコメントがあり、またひとつ面白くもない経験をした次第です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA