過ぎにし春

先週一週間弱日本に一時帰国しておりました。もちろん良く知っているところではあるものの、その寒いこと寒いこと。日本ってこんなに寒かったっけ?西日本の日本海側では大雪で鳥取県(島根県だったか?)1m近くも積もったとか。東京でも最低気温が2-3度、しかも風が強かったので、体感気温は零度以下だったかも知れません。寒さも去ることながら、空気がカラカラで、年齢のせいか後半は肌がかゆくなって大変でした。

その後デリーに戻ってみると、たった10日足らずの違いにもかかわらず、もう冬は終わり春というより初夏の様相です。最低気温が13-4度で最高気温は25度を超えています。というわけで残念ながらデリーに戻ったときは既に春の訪れはとうに過ぎていました。              それに比べると日本の春はじわじわとしたものです。春一番に始まり、梅、桜、春雨そして新芽・新緑の季節と、考えてみれば誠に風情があります。ところがインドではそんな春の訪れを思わせるものは何もありません。ただ暖かくなるだけで、砂埃も増すような気がするし、花が咲き乱れるという感じもありません。 なにせ雨がないですから。                              でも暖かくなるのはありがたいことです。なにより活動的になります。朝ベッドからも起きやすいし、寒い思いをしてシャワーも浴びる必要もありません。(私のアパートにはバスタブがありません。私はまったく問題なし)

3月13日はHoliといって春の訪れを祝うお祭りがありますが、もうそのときは日本の夏に近いです。でも日本の正月を”春”と呼ぶのはとても違和感がありますが、それに比べたらまだ実態に近いといえるでしょう。                                        ”過ぎにし春”といえば季節のことではなくて、人生のことを言っていると思いますが、春がほとんどないインドでは、季節のことを言っているのではないものの、哀愁を帯びたそんな言葉も存在しないかもしれません。もっともこれは誰かの曲名だったか?

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