知ってる詐欺

以前タイトル「初めての買い物」で、知らないのに平気で知っているかの如く振舞うインド人のことに触れました。先日もJMD Regent Arcade Mallというところにある大吉という和食店で、働いているのはみなインド人なのですが、日本食屋の従業員ならなんとなく信用できるような錯覚に陥り、「このモールでDVD屋はありすか?」と聞くと、「このモールにはないですが、隣のSAHARA Mallにはあります」と自信たっぷり、親切に教えてくれます。隣といっても歩くと2-3分かかるのですが、食事のあとそのSAHARA Mallに行ってみるとそんなものは一つもありません。Informationでも確認したので、間違いありません。あの誠実そうな従業員の回答はいったいなんなんだ!

IMG_0049お気に入りの和食屋「大吉」

先週も空港からの帰りのタクシー。タクシーが溢れんばかりに待っていますので、ここではOLAシステムを使う必要はありません。呼び込みのタクシーにするか、前払いのタクシーにするか、それともエアコンのない黒と黄色のタクシーにするかの選択のみ。前払いのはやや高めですが、一番安心ではあります。でも私がタクシーを捜していることが知れると呼び込みタクシーの”営業”が、これでもかこれでもかとアタックしてきます。「じゃ、(OLAとほぼ同じ金額の)400ルピーでOKか?」と聞くと、「いや、グルガオンは隣の州だから1,000ルピーくれ」と吹っかけてきます。わたしゃ、旅行者じゃないよ、そんなこと百も承知だよ、と言いたい気持ちを抑えて、「じゃ、夜でもあるから500までなら出すよ」というと800といってきます。「じゃ、さよなら」と冷たくすると、700だ、600だと値引きしてきますが、アタックしてきた3人ほどの”セールスマン”の一人が「500でOK」と言ってきました。

やや離れたところに連れてゆかれ、大丈夫か?と思いつつも5分ほどすると一応黄色ナンバーの車がやってきました。インドでは黄色ナンバーが商用車です。エアコンもついています。日本でいう軽ワゴンのような車でしたが、「グルガオンのゴルフコースロード、パークプレイスまでお願い」というと「アチャ(ヒンズー語でOKの意)」。なんなくグルガオンまでは行けたのですが、どうも指定した場所を知らないようす。だったら最初から言えよ、行きかたを教えてあげたのに!変なところに迷い込んだ今となっては私も分かりません。2度ほど車を止め、人に聞いて、ようやく私の分かる場所にたどり着けました。こりゃまた料金でもめそう。しかし運転手は英語をほとんど話しません。ただ、500ルピーに上乗せしろ、という意味でしょう、親指と人差し指をこするしぐさを見せ付けますが、無視。

それにしてもインド人の”知ってる詐欺”には参ります。知らないことをさも知っているかの如く言う、都合の悪いことは隠す。要するにうそをつくわけですが、これは国民的メンタリティーといえます。採用試験のときなどよほど気をつけてその辺のとことを確かめないと、とんでもない人を採用してしまうことにもなりかねません。この辺のお話はまたの機会に。

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