医者と看護婦のストライキ

いまや日本ではストライキなんて死語になりつつ感もありますが、インドではまだまだ健在です。工場、国鉄、タクシーなどよくやりますし、銀行などにもあります。日本では考えられないですが、なんと医者や看護婦のストライキもあります。                                        先週は国立病院で働く看護婦のストライキが発生し、デング熱が蔓延しつつあるなか大変な混乱を引き起こしました。国立病院は私立と比べて圧倒的に料金が安いので、低所得者はみな国立病院に行くしかありません。しかし、仮に医師が勤務していたとしても、看護婦が働かないのでは、とても対応できません。彼女らの要求はとてもシンプルで、”もっと給与を上げろ!” というものですが、9月3日(土)の新聞を見ていたところ、あれー!?と思うような記事が載っていました。

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この記事によると、国立病院で働く看護婦の給与は、57,000ルピー(約10万円)~94,000ルピーで、私立の病院で働く看護婦の給与は5,000ルピー~20,000ルピーとのことです。国立病院で働く看護婦は民間に比べ5倍から10倍ももらっているのにストライキ??        そもそもこの格差はいったいなんなんだ!?同じ看護婦が5倍も10倍も給与が違うとは!        翌日このことを会社のスタッフに確認すると、”その記事は正しい” そうです。国立病院に職を得た看護婦はとてもラッキーで、給与はいいし、基本的にクビになることもなし。上の記事にあるように、”政府としてはストライキをこれ以上続けると解雇する” と脅したところ、ストライキは間もなく中止になりました。そんな良い条件のなかで働いているのだから、本音では看護婦たちもラッキーと思っているに違いありません。例によって、言うのは(要求するのは)タダとはいうものの、内心では自分たちは恵まれていると自覚しながら、苦しむ患者を無視してストライキを実行するとはいかがなものかと思います。

一方医師の方ですが、こちらは逆に国立病院と民間を比べると民間のほうが圧倒的に待遇は良いそうです。もちろん民間ですから、各病院の”儲け具合”によります。私立病院の場合、医師はサラリーマンのような単なる勤務医ではなくて、いわば株主の一人のような扱いで、病院がいっぱい儲かれば、その配当というか利益分配は大きくなる仕組みになっています。ですから一般的には私立病院で働くことを希望する医師が多いようですが、国立の場合は身分が安定していることと、将来国立病院の長などの道が開けている、などのメリットもあるため皆がみんな私立病院を希望するというわけでもないようです。        なお、患者側からみると、お金さえあれば私立病院に行くのが普通です。ラッキーなことに私はインドでまだ病院に行ったことはないですが、設備・対応・環境が全然違うそうです。

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