インド映画はローカル言語

映画大国インド。米国のハリウッドに対しボリウッドなどと言われていますが、製作数、観客動員数などでは米国をはるかに凌いでいます。人口が12億人も居て、映画が最大の娯楽ですから当然ですね。ネットなどで映画の紹介を見ると必ず使用言語が表示されています。Hindi、Tamil、Malayalam、あるいはEnglishとか。いっそ、最初から共通語の英語で作れば最大の観客数が期待できるではないか?と思ったりしますが、英語を解さない人も相当な割合でいますし、仮にTamil語人口だけでも日本の人口をはるかに凌ぎますので、採算はまったく問題なし。そもそもその土地の言葉を使わないと、映画そのものの味わいが損なわれるではないか、ということです。確かに。洋画を日本語に吹き替えたものでは、味わいが半減してしまうのと同じでしょう。毎週プログラムが変わりますが、特にヒットした作品は、後日別なローカル言語の字幕を入れて、あるいは吹きかえ版で再上映されることも多いそうです。

私が最近みたインド映画で面白かったのは”PK”という作品で、半年ほど前シンガポールでみました。元はHindi語ですが、シンガポールですから当然英語の字幕があります。それでも全部読み終わる前に画面が変わったりして、なかなか大変でしたが、ストリーは理解できとても楽しめました。秀作だとおもいます。4月赴任前にインドに来た時にも、週末を挟んだので、暇つぶし半分で”NH10″という映画を見てみましたが、その時は上記のような事情を知らず、Hindiのみ、字幕なしで参りました。切符売り場の人も”ヒンズー語だけど大丈夫?”なんて気にもかけてくれません。でもアクション映画の上、多少の英語も混じっているため、ストーリーが分かったら相当面白いだろうな、というところまでは分かりました。

今日(6月20日)買い物の途中でたまたま同じモールのなかでDVD屋さんを発見し、ふらっと覗いてみました。するとNH10があるじゃないですか。しかもお値段299ルピー(約560円)。店員さんは日本人風顔つきでアッサム地方出身者か(アッサム地方では日本人とまったく同じ様な顔立ちした民族がいます)。でも映画のこと良く知ってていろいろ薦めてくれます。値段も手ごろなので、薦められるままに5つも買ってしまいました。もちろんどれも英語の字幕付きです。これで消化不良が2ヶ月ぶりに全快か。(ちなみにNH10とは国道10号線という意味です)

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