Oganized Chaos(秩序ある混沌)

悪名高きインドの交通マナー。信号無視は当たり前。赤でも左右から車が来ていなければ平気で突っ込んでいきます。逆走も日常茶飯事。またそれを咎めようとか、止めさせようという人も居ません。車線も関係なし、仮に車線が書いてあっても隣の車とくっつくくらいに詰めて、我先に行こうとします。一気になるべく多くの車を流そう、という公共の利益の為といった精神からではもちろんありません。車線変更時はもちろんの事、曲がる場合でも方向指示器は出すほうがまれなくらいです。もっとも方向指示器が壊れている場合も多いですが。その上クラクションはこれでもかこれでもかと言う風に鳴らしまくります。また鳴らされたからといって怒る人もいません。トラックの後ろには”Horn Please”あるいは”Blow Horn”なんて書いてあって、”クラクションを鳴らしてくれなかったらお前のこと気がつかないぞ!”とクラクションを鳴らすように注意喚起さえしています。

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*分かりにくいですが、左は4車線の道路に6列で車が並んでいます。                 右側は”Blow Horn”と注意喚起したトラック。

こんな状態を”Organized Chaos”といったローカルスタッフがいますが、”秩序ある混沌”とでも訳しましょうか。日本人でこんな状態をみたらとても運転する気にならないどころか、クラクションの音を聞いているだけで、耐えられなくなる人もいるでしょう。しかし、意外に事故らないで、譲り合いつつ道はそこそこ流れているようにも見えます。そりゃ、交通ルール無視なのだから、自分を優先しつつも、最後は事故は避けるべく譲るべきところは譲る以外に事故を防ぐ方法はありませんからね。

ところで毎日いったいどのくらい交通事故が起こっているのだろうか。先日の新聞には年間13万人の人が交通事故で死んでいると書いてありました。日本は今1万人強ぐらいでしょうか?人口が約10倍ですので、事故死者もおよそ10倍強、というとなんかルールを異常に守る日本が”効率が悪い”気もしてきます。しかし実際のインドの統計は信用できません。13万人といわれたら実際にはその倍は居る、と見た方が妥当と言われています。さらにインドは車とは縁の無い人も何億人もいるわけですから、そう考えるとやはりインドは日本の3倍4倍の割合で交通事故者が多いこととになり、マナーの悪さはちゃんと結果を伴っている、と言えるわけであります。

ところで仮に交通事故で死んだら、保険はどのくらい出るか?基本的には日本でいうところの”示談”がまず優先されるそうです。示談の場合、保険会社からの保険金は出ません。稼ぎの多い人はそれなりに、稼ぎの少ない人はわずかの金額で示談が成立というわけです。示談が成立しなければ、裁判所が判断し、命令します。裁判所が金額を決めた場合には、保険会社から保険金で賄われます。もちろん保険に入っていればですが。でも歩く人も車を運転する人も交通マナーはメチャクチャですから、責任範囲がたとえば50/50なのか、100/0か、などを決めるのは極めて困難と思われます。これは想像ですが、金額を決める要素は、死んでしまった人の収入と、払う人の懐具合を勘案して、適当に決めるケースがほとんどなのではないと思われます。

 

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