インドの韓国料理店

韓国料理といえばキムチと焼肉。そんな言い方をすると”キムチと焼肉だけが韓国料理ではない”と怒られてしまうけど、牛を神聖な動物としているインドの韓国料理店は焼肉はなにを出す?そんな素朴な興味につられて近くの”名家”(Myung Ga)という店にランチに寄ってみました。名家という名前の韓国料理屋はシンガポールにもあったような。

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中に入ると、13:00(インドの昼食が始まる時間)というのに客はゼロで、韓国人らしくはないけど韓国人に違いないと思われる若い女の子が一人で座っています。店内のスピーカーからはインドっぽくない正当派の英語が聞こえてきます。ニュースでもなさそうで、どうも英語の勉強をしたようです。私がメニューを見ていると今度は日本語が流れてきました。”田中さんは何を食べましたか?”みたいな。間違いなく日本語教材です。

焼肉食べるつもりはなかったけれど、焼肉の肉は何?と聞くと、豚か鳥か羊ということです。やはり牛肉は無いか。彼女によると、前はビーフもあったけど、今は禁止されているとか。ハリヤナ州(グルガオンがある州)もムンバイ(マハラシュートラ州)と同じように最近牛肉の取引を禁止されたようです。じゃ、水牛(バッファロー)はあるの?と聞いたけれどポカンとされたので、バッファローが理解されなかったようです。ランチボックスのようなものがあったらよかったのですが、無いと言うことなので豚の骨付き肉のスープを発注。税込みで900ルピー(約1,700円)。和食屋のランチとほぼ同じ値段。しかしお味のほうは、残念ながらまた来よう、と言う気持ちにさせるようなものではありませんでした。そうこうしているうちに一人の客が入って来ましたが、申し訳ないけど、この店も長くはないと思った次第です。

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その後同じモールにはるやはり韓国系のパン屋さんで朝食用食パンを一斤買いました。支払いにまごまごしている間、なぜかパンを2つも袋に追加してくれるではないですか。フレンチトースト風の調理パンとクロワッサンみたいなパン。食パンより高いかも。私が”えっ?”と戸惑っていると、”サービス、サービス”というのです。確かに高めの食パンではありますが、それにしても。。。きっと私を韓国人と思ったのでしょう。そう思った瞬間に”なぜサービスしてくれるの?”と聞く気がしなくなってしまいました。私が日本人だとバレたらサービス取り消すのだろうか。そんなこともないだろうけど、ご時勢ということもあるし、いやな空気が流れそうな気もして、Thannk youとだけ言ってそそくさと店外に。もうあの店は行きづらくなったなんて、考えすぎでしょうか。

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