インドのフマキラー

”世の中にカほどうるさきものはなし。文武文武と夜も眠れず” と江戸時代川柳に詠われたように、蚊はいやなものです。これまで蚊という漢字について特に考えたことはなかったですが、虫へんに文というのはブンブンとうるさいからといことでしょう。 漢字は良く出来ています。女に良いと書いて娘、女に家と書いて嫁。女に鼻と書いてかかあ(変換しても漢字が出てきませんでした。鼻につくということでしょう)。そして女に古いと書いて姑。ちょっと例がよくなかったかも知れませんが。

人間が他の動物によって死に至るケース、例えばサメに食われるとか、犬に噛まれて狂犬病になる、あるいは鳥インフルを移されるなどいろいろのケースがありますが、統計的に蚊によって病気を移され死に至るものが圧倒的で、全体の90%以上を占めるそうです。最近は南米でジカウイルスなんてのも出てきて、死ぬことはないようですが、蚊は本当に百害あって一利なしです。日本脳炎はもちろんの事、日本では考えられない病気がインドでは結構あります。名前は思い出せませんが、蚊にさされて足が象のように腫れる病気とか。                                      今度の私のアパートは3階のせいでしょうか、引越しで開け放っていたせいでしょうか、蚊が部屋の中に侵入していたようです。その夜は複数の蚊に悩まされ、おちおち寝ても居られませんでした。去年も蚊はいましたが、なぜかうるさくて寝れない、ということは無かったように思います。初夏の蚊は特に元気がいいのか。                                          こんな夜が続いてはたまらないと、インド版”フマキラー” を使ってみることにしました。(もう日本にはフマキラーなんて売ってない?) 蚊取り線香はインドにもあるのかもしれませんが、あれは蚊をしびれさせるだけで、殺しはしないらしいです。                 インドのフマキラーなら強力に違いありません。人間への悪影響など考えていなさそうですから。ハエもゴキブリも殺してしまうかも。ということで一緒に店に行ってもらったGovindちゃんには” 蚊のみに効けばいいから、強力でないものお願い” と念を押し、下の写真のようなHITという銘柄を買ってもらいました。150ルピー(300円弱)ほど。ベッドの下とか部屋の隅などにシューと一吹き。例のフマキラーっぽいにおいがしてきて不快でしたが仕方なし。

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噴霧後15分ほどしたら空気を入れ替えろ、と書いてありましたが、網戸のない窓を開けてまた蚊が入ってきては意味が無くなってしまうので、隣接するバスルームの換気扇を回して間接的に部屋の空気を入れ替え、というか他の部屋からの空気で薄めるという程度で妥協。果たして効果はテキメン。今やTシャツ一枚で寝ているのですが、全く蚊の近寄る気配なし。ただ、HITの匂いがこもって不快ではありましたが、うるさくて寝れなかったり、病気にかかるよりはマシと思うしかありません。

 

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