初めての電車の旅

インドに赴任してはや9ヶ月、ようやく電車で旅行する機会がめぐって来ました。日本のような快適な電車の旅を期待してはいけませんが、それでも電車というか汽車の旅は情緒があると感じるのは日本人だけでしょうか。                                 今回はデリーからチャンディガールまで約200Kmの旅。チャンディガールは過日結婚式に呼ばれていった街で、所要時間はおよそ3時間半ほど。夕方5時15分に出て、8時40分着予定です。インドといってもデリーは始発駅ですので遅れはありません。

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*ニューデリー駅(左)と荷物検査(右)

プラットホームへ入るには、飛行機に乗るときのようなX線検査があります。チケットのチェックはありませんので、誰でも入れるといえば入れるのですが、案内人のGovindちゃんはまじめに”入場券” を10ルピーで買ってました。駅の中はさぞ人々で混雑しているだろうと予想してましたが、意外に普通。Govindちゃんがいたので難なく指定の車両E2号車へ。E2号車という車両は一等車で、日本でいうとグリーン車に相当するかも知れませんが、そこはインド、エアコンは付いているものの、少々薄汚れたシートが気になります。でもゴミなどが散らかっていることもなく、車内は結構小ぎれい。椅子も大きく足元のスペースも広く、ゆったりとしています。しかも新聞や水、お茶といった飲み物や食事までも提供されます。しかし以前に書いたようにお酒は買えないし、たとえ持ち込むことができても公共の場所ですから飲むことができません。これで料金は1,330ルピー(約2,500円)。

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*チャンディガール行き(実際はその先まで)のディーゼル車

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*私の席は4人がけ用のボックス席で、かなり広いテーブルが付いてます。

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*新聞、飲み物やスナックなど。帰りには暖かいスープも付いてきました。

線路を見ると、線路幅がかなり広く見えます。日本は明治時代初期、イギリスからの勧めで、”植民地用” であった”狭軌=1m前後” を採用したわけですが、植民地であったインドも当然狭軌と思いきや、なんと広軌(1,676mm)でありました。こはいかに!?ちなみに新幹線が採用している標準軌は1,435mmであります。

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隣に座ったインド人は61歳という話好きのおじさん。今年ある会社を退職し、これからデリーを離れてチャンディガールでコンサルタント業などをしながら悠々自適の生活に入るとか。これまで7カ国ほどに住んたことがあるそうで、英語、ヒンズー語はもちろん、フランス語、ドイツ語、ポーランド語もOK。奥さんはUSAの州立大学の教授で、長いこと別居生活してたお陰で、たまに奥さんと一緒になると寝れないそうです。理由は、一人で寝る習慣が身についてしまって、奥さんが隣にいると気になって寝れなくなるそうな。じゃ、別々に寝れば? と言うとデリーの家にはベッドが一個しかなかったということです。

帰りも全く同じルートを帰りましたが、夕方6時30分チャンディガール発。仕事も終わって、この時間に電車に乗るのにお酒が無くてなんの楽しき? ダメと言われると余計に飲みたくなるのが人情、というわけで街で缶ビールを買って密かに持ち込みました。おおっぴらに飲めないので、キングフィッシャーという有名なブランドではなく、海外の銘柄の分かりにくい缶ビールをさらに新聞紙で隠して、フタを空けたままのカバンの中から出し入れして飲んでました。そんな風にこそこそ飲んでも実に旨い!!いやこそこそ飲むからか?電車の旅はこれでなくっちゃ-!

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*缶ビールをテーブルの下のバックに忍ばせて。

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*途中の駅構内でのスナック売店。サモサなどを売ってました。

 

初めての電車の旅」への2件のフィードバック

  1. 私も、1996年にChandigarに友人の結婚式に行ってきました。Dehliから電車にのっていきましたよ。懐かしい。
    藤田

    1. 藤田圭亮さん

      すみません、こんなにコメントいただいていたのに返事もしなくて。
      実は最近サボっておりまして、半月以上投稿していませんでした。
      ネタがなくなってきたということもあるのですが、よくも悪くもインドに慣れてきてしまって、何があっても感動やショックとまではいかないにしても、驚かなくなってしまってる、という事実もあります。
      長くいるとだれでも、どこでもそういう傾向があるでしょうが、いつまでも新鮮な気持ちを保つうようにしないといけないですね。
      こうして読んでくれている人からコメントをいただけることで大いに励まされますので、また気持ちを新たに投稿してみます。
      ありがとうございました。竹内

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