月別アーカイブ: 2019年7月

新聞記事より

1.汚い水のために毎日7人死亡。

*インドの水事情の悪さは日本でも良く知られていると思いますが、汚染された水のために毎日7人も死んでいるそうです(2018年)。私も水道の水ほんの一滴を飲んでしまったお陰で、2度ほど激しい下痢に襲われましたが、死ぬ生きるというほどのものではもちろんありませんでした。 死因は腸チフスや肝炎、コレラなどの病気とともに半分以上は急性の激しい下痢ということで5歳以下の子供が犠牲になっているそうです。

2.学校の先生、セルフィーを提出して出勤を証明。

*ウッタラプラデッシュというデリー市の隣の州での話しです。学校の先生が毎朝8時までに自分たちの”出勤証拠写真” を撮って、しかるべきサイトにアップしないと、給与が減額されるという制度です。結果、過去2ヶ月の間、なんと700人もの先生が減給されたとか。写真を載せ忘れたのか、本当にサボっていたのかはわかりません。でもインドでは先生自身が適当な代理(先生の資格なし)をたてて、自分は別のことをしている、なんてのは普通のことだそうですから、サボっていたのでしょう。でも写真だけ撮ってサイトに載せれば、その後はサボっても分からないでしょうから、なんとも浅はかな方策です。

3.過去10年で、2億7000万人のインド人が貧困から脱出。

*こちらは良い話です。                                         10年前には全人口の約半分が貧困層でしたが、10年間で半分ほどに減ったということです。それでも貧困層は現在でもインド全体の1/4以上(27.9%)を占めますが。一日2ドル以下で生活するする人を絶対的貧困層と呼ぶようですが、この記事では収入だけでなく、いろんな指標から評価しています。                                      たとえば、電気が使えない家庭は29.1%から8.6%に減少。栄養不良は、44.3%から21.2%へ、学校に行かない子供は19.8%から5.5%に減少、といった具合です。            でも世界一貧乏な大統領(どこか東欧の国だったと思います)が、”もしインドの人たちがみなヨーロッパ並みの生活水準になってしまったら、いったいこの地球はどうなってしまうんでしょうか?” という演説がありましたが、そんな日もさほど遠くないような気がします。

 

納豆

ある月曜日の夕方、会社のスタッフと軽く一杯やっていると、その中の一人が8月に日本に行くことになっていて、既に日本に行ったことがある社員もいて、日本についての話に花が咲きました。食事のこと、ホテルのこと、観光地のこと、新幹線のこと、日本のインド料理店のことなどなど。                                              そんななかで”有名な” 納豆の話にもなりました。                             ”じゃ、食べてみる?”                                            ”え?あるんですか?”                                            ”もちろん。家の冷凍庫に保存してますよ。じゃ、明日(火曜日)は断食の人もいるから、明後日忘れなかったら持ってきてみるよ”

水曜日のお昼時間。愛用のおかめ納豆2パックを会社に持参。パックのまま、備え付けのしょうゆとからしをやや少な目に入れて混ぜ合わせていると、間もなく糸が引き始め、それを見ている人たちの笑顔が、少々こわばってきました。                                  ”ま、この糸が発酵している証拠なんですよ。原料はインドでもおなじみのSoy Beansだからどうってことないでしょう。どうぞ一口” と言うと、まず以前シンガポールで?食べたことがあるというSさんがトライ。                                                       ”味はまあ悪くないと思うんだけど、この見てくれと食感がね・・・”                他の未経験者も、恐る恐るスプーンで 2-3粒試食。しかし反応なし。一応口にはしましたが、吐き出しはしなかったものの、早くその味を忘れたいが如くに、家から持参のカレー弁当に集中。まあ、言わば腐った豆ですからね。日本人だって、関西の人は食べないし、ましてや食にコンサバのインド人には無理だろうな。

*納豆とカレーランチ。少なくともパン(ロティー)には合わないわな。

2パック持ってきましたが、1パックの半分も消費されず、結局私が食べることに。望むところではありましたが、その日のランチはデリバリーされたチキンビリヤーニ。                                        ビリヤー二とは、チャーハンと炊き込みご飯の中間のようなものに、スパイスを効かせたもの、といえば想像がつくでしょうか。 当然納豆とは合うとはいえません。というか、一緒に食べてよりおいしくなる効果はない、といったところ。

*そもそも納豆に合うインド料理なんて無いと思うけど、インドのお米でも白いご飯だったらいいかも。

月曜日には魚の干物の話題なども出て、それも持って来ようかと思いましたが、魚の干物などは納豆よりはるかに貴重品で料理というか準備が面倒。とうてい喜んで食べてくれるとは思えないかったので、納豆のみにして正解でありました。

彼らは日本に行ったとしてもインド料理しか食べません。ほんの一部の例外を除いて。  日本にはおいしいものが山ほどあり、日本の食事を試さないとしたら、日本の魅力の半分以上は無駄にしていると思うけど、こればかりは理屈でもなし、とにかく口に合わないんだからどうしようもなし。                                                     日本人にとってはカレーも好きだし、中華料理もイタリア料理もみんなおいしく食べられるんだけど、インド人はそんな他の国の料理にほとんど興味を示しません。

欧米人の場合はどうかというと、日本に来た時に日本の食事を楽しみにしている人は少なからずいますが、一日に一回、たとえば夕食とかは喜んで食べるけど、翌朝の朝食も和食、というのは勘弁してくれ、という人も多いです。確かにそうかも。                         また、出張中日本の食事をたっぷり楽しんだけど、国に帰って、”フィッシュアンドチップス” を食べるとホットするよ(イギリスの場合)” という気持ちも良くわかるような気がします。

 

イリッシュカレー

イリッシュ(IlishまたはIlisa)とは、西ベンガル地方(コルカタ=昔のカルカッタ)で珍重される魚の名前です。以前からコルカタ事務所のスタッフSさんより、この魚の話は自慢げに聞いてはいたのですが、獲れる時期が限られているため、なかなか食べてみる機会に恵まれませんでした。うなぎや鮭のように、産卵時に川(ガンジス川)に上ってきたときに捕まえるそうです。                                                      隣のバングラデッシュでは、この魚の産業だけでGDPの1%以上を占めると言われ、いくら分母が小さいとはいいながら、この魚の人気度がわかるというものです。ちなみにバングラデッシュと西ベンガルの食文化はほぼ同じです。                                                   7月のモンスーン期(雨期)に西ベンガルに仕事で行くことになり、とうとうそのチャンスが巡ってまいりました。                                              仕事は、コルカタからさらに車で3時間も走ったところにあるIIT-Kharagupur(インド工科大学カラグプール校)というところに行ったのですが、仕事が終わり車に乗り込むと、スタッフのSさんが、”今日は特別XXさん(私のこと)のためにイリシャカレーを予約しておきましたから” と言われたものの、正直その時までは有名というか自慢の魚のことは忘れておりました。 ”言われてみれば以前そんな名前のフィッシュカレーの話をしたな” 程度であったのですが、少なくとも普段フィッシュカレーを食べる機会はあまりないし、ベンガル地方のフィッシュカレーはまた格別なこともあり、わざわざ予約までしてくれたとはありがたし。                                                                                イリッシュ(またはイリシャ)と聞いても、どんな魚かわからないし、サイトからの写真で見せてもらっても日本名が浮かびません。ただ、写真の説明には ”Ilish Herring”とあったのでニシンの仲間であろうことはわかりましたが。(Herringとはニシンの英語名)

*インドらしい不潔感漂う備品に載ったイリッシュ。でも魚の中身も汚いということはないでしょう。この魚日本近海では捕れないそうです。

*イリッシュカレー。フィッシュカレーにはやはりご飯が合います。緑がかったカレーの色が独特で、デリー地方では見たことがありません。コルカタまで来ると、タイもデリーも同じくらいの距離になるので、タイのグリーンカレーの影響もあるんだろうか。

魚とスパイスのみといった至ってシンプルなフィッシュカレーでしたが、マスタードが効いた、これまで食べたことのない味でした。魚そのものはニシンの仲間に違いなく、正直言って日本人にとっては(少なくとも私には)特別ありがたがるほどでも無いとはおもいましたが、フィッシュカレーとしては絶品でした。S氏が自慢するだけのことはあります。

*この掲示板は、歴代IIT-Kharagupurの金属工学科をトップの成績で卒業した人たちの名前です。GoogleのCEOになったピチャイ氏は、IIT-Kharagupurの卒業とは知っていましたが、なんとここの金属工学科の卒業で、しかも1993年最優秀の成績で卒業していました。(見えにくいと思いますが、1993年 P.Sundarajanとあります) ちなみにこの日の仕事は(お客は)、1988年トップで卒業したR. Mitra先生でした。ここは20校以上あるインドIITの中でももっとも歴史があり、また人気も高く、予算も優先的に付く傾向があります。でも日本だったら誰も来ないかも知れませ。ここKharagpurという町にはこの大学しかないと言えるほどのど田舎ですから。