月別アーカイブ: 2019年5月

Medal Round

私の所属するゴルフクラブ、ゴールデングリーンズ(GGG)の受付にRenuさんという女性がいて、予約やコンペのアレンジ等でお世話になっております。                     ある日彼女が ”来週の土曜日GGG主催でMedal Roundというコンペを開催するので参加しない?” というので、ゴルフができるならどこでも、誰とでも、という感じで ”いいですよ” と気軽に参加することに。参加費1,850ルピーで食事と飲み放題付きということですから極めてリーズナブルです。しかも途中の”茶店=売店” でソフトドリンクやサンドイッチ(朝食)のサービス付です。

当日受付を済ませて、どんな人が参加するのかと、組み合わせ表で自分の名前を探していると、やはり同組は日本人4人のようです。しかし皆初顔合わせ。その日はショットガンスタートといって、全18ホール一斉にスタートですから、72名近くの参加者、ということになります。私の組は第7組で、7番ホールからのスタートです。日本人の組がもうひとつぐらいいて、そこには顔見知りの人もいました。韓国人と思われる組も2組ぐらいいて、あとはインド人のグループです。

*スタート前の参加者たち。中には女性の姿も(韓国人グループ)。

最初に簡単なルール説明があり、5:50分発砲音とともに一斉スタート。ダブルボギー以上はピックアップというルールですので、進行は早いです。しかも私の組は4人のエントリーだったのですが、1人キャンセルがあり3人でしたので、しばらくしたら前の組に追いつき、多少待たされることに。                                                早朝のスタートでしたので、11:30ごろには終了し、その後はシャワーを浴びて、ランチパーティー兼表彰式。同組のMr. HさんがHC(ハンディキャップ)15-20の部で優勝、大きな優勝カップをもらいました。 ラッキードロー(抽選会)ではキャロウェーのボール1ダースが4人に当たりましたが、残念ながら私はこちらもはずれ、ちびちびとビールを飲んで変わり映えのしないインド料理をつまんでおりました。

*表彰式。ビールを飲むインド人が多かったのはやや意外。伝統的にインド人の多くは最初からウイスキーを飲みます。

このMedal RoundはGGGの主催とはいいながら、インドの運送会社がスポンサーとなっていました。だからこんな料金でできるのです。しかしゴルフとは関係ないと思われる運送会社がなぜスポンサーに? 要はここに集まっているインド人は皆金持ちで、会社経営などをしている人たちと思われます。そうした彼らに宣伝できることでスポンサーになる価値があるということなのでしょう。                                         私が働く会社でも、運送会社の質の低さにはずいぶん苦労していますが、この会社は特別な設備やスキルがあるのだろうか?輸送事故を防げたら、ずいぶん経費節減になるのですが、この運送会社のパンフレットがテーブルに置かれていただけで、宣伝めいたものはなかったです。仮に、日本通運など日本の会社であっても、実際に働くのはインド人なので、日本のクオリティーはとても期待できないのが現状です。そもそも現場労働者は、字が読めなくて、たとえば英語で”横積み厳禁”などと書いてあっても理解できないのです。また物を大切にしない、というか乱暴に扱うのはインドの文化なんでしょうか。でもまあ、この辺はまたの機会に。

*ゴルフとは関係ないですが、ゴルフ場への新しくできた道です。なんと道のど真ん中に木が残っています。日本では考えられないですね。役所の許可が出たら切るということなんでしょうか。それともずっとこのまま?ちゃんと前を見ていればぶつかることもないでしょうが、インドでは道路端に木が残っていたり、建造物が道路にはみ出しているのはよくあることです。

 

冷房病

連休後、ニューデリーでは45度を超す酷暑かと思いきや、意外に涼しい日が続いておりました。涼しいと言っても、インドの酷暑期ですから40度近くにはなるのですが、その程度であれば空気が乾燥しているので、日陰に行けばさほどでもなく、風があれば爽やかささえ感じられます。5月20日ごろにはシンガポールからお客さんも来ていたのですが、彼らも意外だったらしく、シンガポールより過ごしやすいかも、と言っておりました。

それでも事務所は冷房のみのA/Cがフル稼働しております。なにせ温度調節がついていないので、放っておけば部屋の温度は下がる一方です。歳も歳だし、インド人と違って体温が1度近くも低い日本人には時々耐え難いほどになります。そんな時は冷房のスイッチを切るだけのことですが、仮に私がそうしてもいつの間にやら地元民がまたスイッチを入れるので、切ったり入れたりで、安物のA/Cを入れたお陰で返って電気代は高くついているかも知れません。A/Cは入れっぱなしの方が電気代が安くつくというのは本当みたいですが、それはインバーターのA/Cであることが前提でしょう。それにしてもいまどき温度調節の付いていないA/Cとは!!インドではまだ普通のことだそうですが、そんなA/Cが存在していることすら夢にも思いませんでした。

シンガポールからお客さんが来ていた2-3日間は、会議を中心にずっと事務所におり、寒いな、と思いつつも、いちいちスイッチを切りに中座するのもはばかられ、我慢しているうちに、体の調子がおかしくなってしまいました。どうも冷房病にかかってしまったようです。      体がだるく、食欲不振、消化不良で下痢気味。エネルギー補給が不十分になるので、ますます寒さが応え、家ではA/Cなしの方が快適に思えるほどでした。A/Cなしの部屋は、夜でも35度を超えていたかと思いますが、じわりと汗をかきつつも、冷房病の私にはむしろその方が快適というか、耐えられる状況でした。

翌週の月曜日、”寒さ対策” のため、一枚余計に着て会社に行ったのですが、その日からニューデリーの本来の暑さが戻ってまいりました。じりじりと目のくらむような、風が吹いてもそれを避けたくなるような暑さです。しかもその日は外に出る用事があり、車のA/Cが壊れているのではないかと思わせるほど強烈な暑さです。車窓から外をみると、それでもそんななかで力仕事をしている地元民が少なからずおりますので、これでは毎年暑さのために何千人も死者が出るのも頷ける、というものです。

冷房病は今日あたりから、すなわち4-5日して回復の兆しが見え、病気というほどのものではなかったかも知れませんが、おいしくビールを飲んで食べられるのは幸せなことであります。気力があれば、などと言いますが、やはり健康な体があっての気力だと思います。気力でカバーなんてのはウソです。少なくとも凡人には。

酒と魚とラーメンの日々

GWは例によって日本に一時帰国。日本の最高の季節を感じて、ゴルフもして、普段デリーではお目にかかることのないお酒と和食に舌鼓を打つ。こんな幸せなことがあろうか?  本当に何を食べてもうまい日本。コンビ二で売っているなんでもないパンや弁当など、実に良くできていて、しかも安い。                                      ゴルフの後、霞ヶ浦の近くで食べたうなぎ、おいしゅうございました。池袋で真昼間から飲んだお酒も魚もおいしゅうございました。昼間からだったので、延々6時間ぐらいも飲んだでしょうか。まるで学生に戻ったようです。

  

*池袋の八丈島という居酒屋。午後1時の真昼間というのにほとんど満席なのには驚きました。連休中とは言えさすが池袋。写真はアジの刺身とあしたばのてんぷら。

今年は10連休ということで、ゴルフもすべて休日料金。多少高めとは言え、ゴルフ場のクオリティーはデリーのそれとは比較になりません。にも関わらず、満足出来るスコアーを出せなかったのは、一重に自分の技量の無さであります。さらに精進して、捲土重来するべし。

ということで、カレーはもちろんのこと、肉もほとんど食べず、ほぼ魚と野菜、そしてラーメンも結構たべました。いつかも書いたように、お昼以外にラーメンを食べることはあまりないので、日本にいてもそれほどチャンスは多くはありません。よって、今回は意識してラーメンを食べる機会を作ろうとしました。結果、ゴルフ場でも食べたし、家でもチキンラーメンのカップ麺があって、連続テレビ小説 ”まんぷく” を観て以来食べたいと思っていたチキンラーメンも楽しめました。オリジナルのチキンラーメンではないものの、味は懐かしさを感じさせるものがありました。

 

一週間以上日本を満喫したものの、もう少し日本で暮らしとうございましたが、いかんせん宮仕えの身、後ろ髪を引かれながら5月8日夕方発のANA便で摂氏45度のニューデリーへ。                             日本17:30発のANA便は、いつもおなじみのメニュー(海の幸丼)とは言え、ちょうど良い時間に夕食が出るので少し楽しみなのですが、今回はメニューが変わっていました。なんとカレーです。もちろん日本風の。10日ぶりのカレー。しかも日本風のですから、これはこれでちょっと幸せな気分になれました。写真を撮り忘れてしまい、ここでお見せできないのが残念です。

 

エキサイティングな初体験

“チコちゃんに叱られる” のチコちゃんによると、子供の時は時間が長く感じられるけど、大人になればなるほど時間が早く感じられるのは、子供にとっては毎日、何事も新鮮に感じられるから、だそうです。 たしかに年をとれば取るほどドキドキするような機会は減ってしまいます、残念ながら。”あ、またこれか” なんて何の感動もなく時は過ぎてしまいますので、その時間はすっぽり抜けたようになってしまうのでしょう。 いくつになってもドキドキするような時間が持てたら、それは幸せなことに違いありません。                                             少々前置きが長くなりましたが、この度の初体験はボクシング観戦。場所はボクシングの聖地後楽園ホールです。ボクシンッグは昔から好きで、短期間ではありますが、清瀬にある元ジュニアライト級世界チャンピオンの沼田義明ジムに入門したこともあります。その時は既に若くはありませんでしたが、ジムには子供から若い女性まで様々な人たちが通っていて、意外な思いをしたことを覚えています。

GWは例年日本で過ごすことにしているのですが、たまたま知り合いにボクシング好きの友人が、5月1日に日本フェザー級タイトルマッチが後楽園ホールで開催されるという事を教えてくれ、迷わず予約をお願いしました。その友人はなぜかボクシング関係者を知っており、そのルートでチケットを予約してくれたのでした。

”聖地”後楽園ホールの入り口には、少々違った世界に住むと思える人々でごった返しておりました。やや裏街道を歩くというか、ちょっと社会からドロップアウトしたような。でも若い女性などもたくさんいて、居心地が悪いような雰囲気はまったくありません。多くは、その日の出場選手の応援団だと思われます。                                 さすがに日本、ここでもビールが買えて、おつまみとビール片手に観戦です。

*当日のパンフレットより。 日本フェザー級王者源大輝と第一位の阿部麗也が中心の写真です。

日本フェザー級タイトルマッチの”前座”は4回戦が3つと6回戦が1回、8回戦が3回。その後に10回戦のタイトルマッチという豪華プログラム。(実際は2つの4回戦がキャンセル)     司会者というんでしょうか、選手紹介のアナウンスがまたいいですね。名前の最初の音を長く伸ばして ”みーーーーーーーなもと、たいき!”なんて、雰囲気を盛り上げます。   昔はあんな紹介の仕方しなかったですが、あれはこの司会者の特徴でしょうか。 でも最近圧倒的強さを誇る世界バンタム級王者井上尚哉なんかの紹介でも同じスタイルですから、同じ司会者とも思えないし、最近の傾向なんでしょう。                                         後楽園ホールはそれほど大きなホールでもなく、たとえ4回戦といえどもライブ観戦は迫力十分です。そして4回戦から6回戦、8回戦と上がるにしたがって、迫力が増します。世界戦ではないものの、日本タイトルマッチともなると、さすがに見ごたえがあります。ダウンシーンも何度かありましたが、ノックアウトまでは行かず、判定でドロー。結果源大輝がタイトル防衛に成功。

*赤コーナーからチャンピオンの源大輝がのぼりを持った応援団とともに入場。相手の阿部選手は既に青コーナーで待っています(右奥)。パンチ力の源とテクニックの阿部選手。阿部選手は自称”天才”と言っています。

*ラウンドガール。少々ぽっちゃり系。ヤジに応えて、手を振ったりしてくれると”戦い”の場を和ませてくれます。

後楽園ホールでは月に一回ぐらい試合があるようですが、その日はタイトルマッチが観れてラッキーでした。池袋からも近いし、また是非来てみよう。