娯楽が少なく、また単身赴任が多いインド駐在者にとって、ゴルフは数少ない娯楽のひとつです。私がインドに赴任した時は、5月の酷暑期でもあったため、早朝からゴルフに出かける人たちを横目に、”このクソ暑いのに、頭おかしいんじゃないの?” と思ってたものですが、11月ごろになってだいぶ涼しくなってきたので、”テニスだけではなくてゴルフも再開してみるか” と日本人ゴルフ同好会に参加し始めてから、いまでは”ゴルフをしない人は週末は何しているんだろう? などとと思ってしまうほど、ゴルフにはまってしまいました。 ほんと、その立場になってみないと、その人の気持ちというものは分からないものです。
いまでは日本人ゴルフ同好会のみならず、干支会など複数の同好会にも参加し、週末2日間とも参加することも珍しくないほどになっています。比較的料金は安く(インドの物価水準から見たら高い=日本の料金よりもやや安いぐらい)、デリー近郊ならそこそこの数もあり、インドは、そういう意味では意外な”ゴルフ天国” であるかも知れません。過日も書いたように、ゴルフ場のクオリティーはとうてい日本のそれに比較できるものではありませんが。
そうこうしているうちに、2018年も年末を迎え、”打ち納め” の日がやってまいりました。 デリーの冬は、寒いだけでなく、朝方は濃い霧が発生することもしょっちゅうです。こんな濃霧のなかでほんとに出来るんですか?と聞きたくなるほどですが、これでもやるんです。 闇夜のなかで刀を振り回すようなものですが、ちゃんとまっすぐ飛ぶ人にとってはさほど問題ではありません。一人ひとりに必ず付いてくるキャディーも慣れたもので、ほぼ落下地点に行き着くことが出来ます。まるで日本の屋内練習場で、打球の速度と方向、回転数から、落下地点を計算できるシュミレーターのようです。視界は20mぐらいはありますので、落下地点半径20Mぐらいまでのところに行くことができれば、まずボールを見つけられるというわけです。
*人が立っているあたりがTee(スタート地点)で、前方の左右の木の間を狙います。すなわちフェアーウェーです。でも左右の木々の中や、藪の中に入ってしまったら、そのあたりはさらに霧が絡まっており、慣れているキャディーを持ってしても、”ロスト” の可能性は高いです。
*一番左の人がTee Shot(スタート)しようとしているところ。しょっぱなから”ロスト” となるとたいそう気落ちしますが、仕方がありません。この霧は通常10時ごろには晴れてきます。
インドも1月1日は休日で、今年も ”打ち初め” から2019年が始まります。 読者の皆様、良いお年をお迎えください。