月別アーカイブ: 2018年8月

新聞記事より

1.ICUに浸水。蛇やさそり、ヒルなども。

*日本同様インドでも今年は洪水被害が各地で起きております。                この記事はある病院のICU(集中治療室)が浸水により、医者や看護婦はひざまで水に使って仕事をしなくてはならないという事なのですが、水のなかには魚はもちろんのこと、蛇やさそり、ヒルなども一緒に侵入しているそうで、命がけです。それにしても、写真で見る限りただの大部屋で、”ICU”にはとても見えません。

2.妻の離婚理由を打ち消すために、自分のポルノビデオを送りつけて逮捕される。

*2016年に結婚したカップルが、たった15日間だけ一緒に生活しただけで別居生活になり、妻側は離婚を決意し、理由として”夫はインポテンツ”だったと主張。それを聞いた夫側が頭にきて、他の女性と関係するビデオを製作、”自分の体に非はない”ことを証明し、そのビデオを妻側の家族に送りつけて、逮捕となったというお話し。罪状はわいせつ物取り扱いとかハラスメントといったもののようです。

3.生まれてきた子供が男の子でなかったために、自分の子を殺してしまい、母親が殺人罪で逮捕。

*インドでは中国や韓国なんかと同様、未だ男の子の方が望まれます。でも女の子だからといって、その母親が殺してしまうとは・・・これには嫁ぎ先の家族とか周りのものの圧力があったのではないかと捜査しているそうですが、当然あったに違いありません。インドの農村では隠れた同様な事例が数多くあるに違いありません。想像するだに、おぞましいとしかいいようがありません。

 

インドで日本のTVが見れる

使っている人にとっては今更という感じでしょうが、小さな受信機のようなボックスを取り付けるとインターネットを通じて日本のTVがそのまま見れてしまいます。             シンガポールでは、日本のしかるべき業者と契約すると、日本のTV番組が見れるサービスがあるのは知っていましたが、たぶんインドにはそういうサービスはないだろうと思います。なにせ中国やタイ、シンガポールなどと比べると日本人の数が圧倒的に少ないですから。

今回の装置は通称で”TV BOX”と呼んでいるのですが、日本の業者と契約など必要なく、ただインターネットとTVに繋ぐだけで、ほぼすべての番組がタダで見れてしまいます。TV BOXのお値段は15,000円ほど。必要な費用はこれだけです。

*TV BOX. 左の電池は単4電池です。このBOXとリモコンがすべてです。

たまたまシンガポールからインドに出張に来ていた同僚がそのBoxを持ち歩いて、ホテルのなかでそれを使って日本のTVを見ていたのです。 そこまでして日本のTVが見たいか?と内心では思いましたが、”よかったら置いていきましょうか?私はまたシンガポールで買えますし。インドのホテルで見れること確認しましたから、よかったらどうぞ”                        私はTVはさほど見る方ではないのですが、15,000円ぐらいで日本と同じ番組が見れるなら、少なくとも大河ドラマは見たいし、などと思い、”じゃ、置いてってくれる?あとで代金振り込むから” ということで思いがけず日本のTV BOXをゲット。                  接続は簡単なのですが、WiFiのルーターがやや離れていたので、ルーターを近くにもって来るなど少々手間取りましたが、果たしてりっぱに機能しました。1-2分の時間のズレはあるのですが、日本のTV番組そのものです。BS放送はもちろんのこと、ゴルフ専門チャンネルやWowwow、日本の映画専門チャンネルなどてんこ盛り。さらに韓国のTVなども見れてしまいます。まったく興味もなければ理解もできませんが。

*最初に現れる画面。日本のTV,韓国のTV,Video on Demandなど日本のケーブルTV以上の選択です。中国語も多いですが、漢字ですのでおおよそわかるから便利です。

このTV BOXは中国で作られているようで、発信元も中国にあるようです。もちろん厳密に言ったら違法でしょう。                                                    しかし大きな欠点がひとつありました。インドと日本には3時間半もの時差があることです。たとえば日本のプライムタイムである午後8時の番組を見ようとすると、インドでは4時半に見なければなりません。それはほとんど不可能です。家にかえってゆっくり見ようとすると、日本ではすでに11時ぐらになっており、”熱闘甲子園”は見れましたが、その他の番組はなんか夜更け感を醸し出しており、いまいち見る気が起こりません。逆に朝だと、こちらの7時は日本の10時半。どの局もヒマな主婦を視聴者としているような番組ばかりで、こちらも見る気起こらず。日本のニュース、たとえば酷暑だの、台風接近などを聞いたところであまり関係ないし。今更ビデオでも買う?そこまでして、日本のTVが見たいか!?という疑問に帰り着くのでした。                                               ちなみに、これを日本に持ち帰って使えば、”有料の” NHKはもちろん、WowWowなどもタダで見れてしまうでしょう。

口座開設に2ヶ月!?

久しぶりに仕事関係のお話しです。                                  地元の銀行に口座開設が必要となり、SBI(State Bank of India=国立銀行)に申し込みをすることになりました。既に日系の銀行に口座はあるのですが、取引の関係上地元の国立銀行に口座がないと入札資格等いろいろ不都合が生じる可能性があるためです。SBIのサイト情報から必要な書類を準備し、口座開設の申請をしたのが7月上旬。しかし1ヶ月経っても開設されたという報告がないので、担当社員に ”どうなった?” と聞くと、”申請はとっくにしたのですが、なにせ国立銀行ですから時間がかかっているようです”                ”こちらから大金を預けてあげるっていうのになんでそんなに時間がかかるわけ!?お金を貸して欲しいって言ってるんじゃないんだよ!”                          ”それはそうなんですけど、なにせ国立ですから。民間銀行なら2-3日でOKなんですけど。余計な手続きが山ほどある上に、行員も働かないんですよ。なにぜ潰れることはないですからね。それに外国企業と取引するのは今回が始めてとか言ってまして”          ”うそ言え!外国企業とはじめてだなんて、あるはずねーだろ!”                                                  またここでもパブリックセクターとプライベートセクターの違いが顕著に現れました。           インドには国立と民間の2種類があるのですが、民間の銀行が普通に使われだしたのはついこの10年ぐらいとのこと。インドでは銀行といえば”国有”という感覚がいまだ強いそうです。確かに国有なら潰れることはないですから、お金を預ける側にとっては安心です。インドの農村ではまだほとんどが国立銀行しか使われていないそうですが、利益をださなくとも、働かなくとも潰れないところならば、当然効率は悪くなります。

民間銀行の多くは住宅ローンを扱うところから始まったところが多いとか。確かに、お金を預けるのではなくて、借りるのならば利用者側にとってはその銀行が潰れようがどうってことはありません。銀行にとっての担保は、客が買った家があるわけですから、銀行側もまあ安心です。そんな経緯で、民間銀行も発展、信用され、いまでは都市部の多くの人は国立銀行などは使わなくなってきているそうです。

結局、膨大な書類を提出し2ヶ月近く経ってから、私もSBIに呼び出され、あらゆるID(パスポート、FRRO、AADHARR等)を見せて、コピーを取ってサインをし、指紋をとられ、ようやく口座開設の準備ができました。本当に開設されるのは当日の夕方になるそうで、そのとき最低10、000ルピーほどの現金を新たに持って来い、との仰せでありました。ここでいくら貯金をするかは書きませんが、仮に日本の銀行で申し込んだとしたら、VIP扱いされるに違いない金額です。しかしインドではなんか”預金させていただきます”みたいな。いわゆる殿様商売で、客商売という感覚はないと思います。行員たちもさぞ居心地がいいことでしょう。

冷凍ごぼう

言うまでもなく、インドでは基本的に牛肉は食べれません。牛肉など食べなくてもどうってことはないのですが、たまには食べたいもの。以前家族が来たときに牛肉を買って来てもらって、すき焼きを楽しんだ、という話を書いたことがありましたが、あの時は冬だったので生の牛肉を持ってきてもらおう、などという気になったのですが、今回たとえ夏であっても日本から冷凍してから運べば問題ないことがわかりました。もちろん豚肉なども同様です。自宅を出る時に冷凍庫からとりだして、成田空港に着く頃は解けだしているかもしれませんが、機上では冷蔵庫に入っているようなものですから、インドの自宅に着いたころは、まだ冷たい状態です。そのまま再び冷凍庫へ。

さてこの貴重品の牛肉、どうやって食べるかはさまざまな選択があります。一人ですき焼きするのも侘しいので、好物のひとつであるごぼうと和えることにしました。しかし、ごぼうはインドでは手に入りませんので、こちらも日本から持ち込みました。ごぼうも冷蔵庫に入れておくと結構持ちます。                                        Cookpadから”牛肉のしぐれ煮” の作り方を見て、およそ10分ぐらいで完成。実に簡単です。このような通常のおかずを作るのは、難しいことなどなんにもありませんね。男子厨房に入るべし。

*これはCookpadからの写真ですが、だいたい同じようなものができました。ビールのおつまみにピッタシです。

ネットからの情報によるとごぼうは冷凍して保存できるとのことですので、半分(2本)は冷蔵庫に、半分は冷凍してみました。なにせ一人分しかつくりませんので、ごぼうも2本もあれば結構持ちます。                                               さて、果たして冷凍ごぼうはいかに?

*冷凍庫から出したごぼう。朝半分だけ冷蔵庫に。

夜調理するべく、朝冷凍庫から冷蔵庫に移しておいて、夕方取り出してみると中身まで真っ黒に変色していました。触ってみるとスポンジのようです。食べて食べられないわけでもなさそうですが、半分に切ってみると、まるで古くなった犬のウンチのようでちょっと食する気になれず。ネットに書いてあったのはウソだったのか?それとも冷蔵庫で戻したのが間違いか?                                                     今度は冷凍庫からだしたごぼうにそのまま包丁を入れてみました。凍っているわけですから刃が立たないと思いきや、ごぼうはもともど水分が少ないせいか、やや硬いもののそのまま切れました。そして黒く変色する前ににフライパンへ。出来上がってみるとこちらは生のごぼうを料理したときほとんど変わらず。ネットに書いていることは正しかったようです。これでインドでは絶対に手に入らないごぼうがいつでも楽しめることがわかり、なんだか少しうれしくなったのでした。