使っている人にとっては今更という感じでしょうが、小さな受信機のようなボックスを取り付けるとインターネットを通じて日本のTVがそのまま見れてしまいます。 シンガポールでは、日本のしかるべき業者と契約すると、日本のTV番組が見れるサービスがあるのは知っていましたが、たぶんインドにはそういうサービスはないだろうと思います。なにせ中国やタイ、シンガポールなどと比べると日本人の数が圧倒的に少ないですから。
今回の装置は通称で”TV BOX”と呼んでいるのですが、日本の業者と契約など必要なく、ただインターネットとTVに繋ぐだけで、ほぼすべての番組がタダで見れてしまいます。TV BOXのお値段は15,000円ほど。必要な費用はこれだけです。
*TV BOX. 左の電池は単4電池です。このBOXとリモコンがすべてです。
たまたまシンガポールからインドに出張に来ていた同僚がそのBoxを持ち歩いて、ホテルのなかでそれを使って日本のTVを見ていたのです。 そこまでして日本のTVが見たいか?と内心では思いましたが、”よかったら置いていきましょうか?私はまたシンガポールで買えますし。インドのホテルで見れること確認しましたから、よかったらどうぞ” 私はTVはさほど見る方ではないのですが、15,000円ぐらいで日本と同じ番組が見れるなら、少なくとも大河ドラマは見たいし、などと思い、”じゃ、置いてってくれる?あとで代金振り込むから” ということで思いがけず日本のTV BOXをゲット。 接続は簡単なのですが、WiFiのルーターがやや離れていたので、ルーターを近くにもって来るなど少々手間取りましたが、果たしてりっぱに機能しました。1-2分の時間のズレはあるのですが、日本のTV番組そのものです。BS放送はもちろんのこと、ゴルフ専門チャンネルやWowwow、日本の映画専門チャンネルなどてんこ盛り。さらに韓国のTVなども見れてしまいます。まったく興味もなければ理解もできませんが。
*最初に現れる画面。日本のTV,韓国のTV,Video on Demandなど日本のケーブルTV以上の選択です。中国語も多いですが、漢字ですのでおおよそわかるから便利です。
このTV BOXは中国で作られているようで、発信元も中国にあるようです。もちろん厳密に言ったら違法でしょう。 しかし大きな欠点がひとつありました。インドと日本には3時間半もの時差があることです。たとえば日本のプライムタイムである午後8時の番組を見ようとすると、インドでは4時半に見なければなりません。それはほとんど不可能です。家にかえってゆっくり見ようとすると、日本ではすでに11時ぐらになっており、”熱闘甲子園”は見れましたが、その他の番組はなんか夜更け感を醸し出しており、いまいち見る気が起こりません。逆に朝だと、こちらの7時は日本の10時半。どの局もヒマな主婦を視聴者としているような番組ばかりで、こちらも見る気起こらず。日本のニュース、たとえば酷暑だの、台風接近などを聞いたところであまり関係ないし。今更ビデオでも買う?そこまでして、日本のTVが見たいか!?という疑問に帰り着くのでした。 ちなみに、これを日本に持ち帰って使えば、”有料の” NHKはもちろん、WowWowなどもタダで見れてしまうでしょう。