月別アーカイブ: 2018年7月

新聞記事より

1.インドはいまや世界No.6の経済規模。

*サッカーW杯では、フランスが決勝戦に行くかもしれないが、インドは経済規模でフランスを抜いた!という記事。人口で同規模の中国と比べるとまだ1/5程度ですが、それでも大きくなったものです。ブラジルやイタリア、韓国を凌ぐのですから。

2.牛の尿が牛乳より高く売れる!!

*インドならではの話です。なんと牛の尿が牛乳より高く売れるのだそうです。牛乳の値段が1リットルで22-25ルピーのところ、牛の尿は15-30ルピー。何に使われるのか?牛の尿を野菜などにかけると農薬の効果があるのだそうです。確かに有機栽培にはなるでしょうが、トマトとかきゅうりにそのままかけているのだろうか?                             ではどのように集めるのか?牛乳のように”搾る”わけにはいきません。よってじっと出る時を待ちます。たとえ一晩中でも出る時を逃さないように、そして地面に落ちてしまわないように収集するのだそうです。                                       ”牛はわれわれの母。おしっこが出るのを待つぐらい何でもない” とか。??

3.30歳の男が拳銃を突きつけられて、強制的に”結婚”を迫られる。

*ビハール州でのこと。30歳の男と22歳の女性が1年ほど付き合った後、男のほうが”結納金”を要求(金額は分からず)。女性側が渋ったところその男性は女性を避けるようになった。そこで女性の家族数人がその男性を”誘拐し” ピストルを突きつけて結婚を迫ったという話。もちろん男性の母親の通報で警察に救出されたようですが、なんとも短絡的というか理解に苦しむ行動です。インドではまだ離婚はタブーですので、脅してでも一旦結婚させてしまえば、なんとかなると考えたのでしょうか。。。

はだしの社員

私が最初にインドに来たころ、およそ18年前にもなりますが、それはそれは現在のインドとはまったく違っておりました。100 年変わらないと言われていたインドですが、この20年の変化は大変なものです。車も少なく、ほとんどがスズキマルチ(日本のスズキアルト)かアンバサダーというイギリスのオースチンのレプリカ、あるいはフィアット(イタリア)のみという感じで、トヨタや現代なんでめったに無くて、ましてやベンツやBMWなんて見たこともありませんでした。                                                    最初に降り立ったのはチェンナイ(昔のマドラス)でしたが、”空港ビル”などという立派なものなどなくて、2-3階程度のみすぼらしい建物でした。”空港ビル” を出るやいなや裸の物乞いがワーッと寄ってきて、金をくれだの荷物を運ばせろなどと、カートを奪いとらんばかりに右から左から寄り付かれたものです。時には追い払うのも面倒になって、運ばせて10ルピーぐらい上げたりしたこともありました。それでも”Thank You”の一言でもあればまだよかったのですが、さも当然のごとく奪い取るようにして去って行くのをみて、”やらなきゃよかった” とムッとした覚えがあります。                                                   街を行く人たちも裸足で歩いている人など普通のことで、道も悪いですから、足の裏の皮はさぞかし硬く、靴底のようになっているに違いない、などと想像したりしたものです。

しかしかなり豊かになった今でも、裸足で街を歩いている人もいます。道路はゴミだらけで、砂埃もひどく汚いのですが、サンダルを買うお金がないのではなくて、気持ちがいいからでしょう。                                                    事務所のなかでも裸足でいる人がいます。しかもなぜか女性に多いです。(女性社員は全部で3人)事務所は引っ越したばかりで新しいものの、さほどきれいとも思えないのですが、彼女らは気にならないようです。私は注意するほどのこともないだろうと、見て見ぬふりをしています。                                                 暑いインド、実は私も内心では、”裸足で居れたらさぞ気持ちいいだろうな” などとうらやましい気持ちもあります。一日靴と靴下を履いて、家に帰って裸足になったときの開放感というか気持ちよさはなんとも言えないものがあります。少なくとも事務所に居るときには裸足で、サンダル履きでいれたら、と思います。                              ここインドでは裸足とかサンダル履きというのは決して不作法ではないようです。デリー市長ぐらいであっても公式の場所にサンダルで登場します。サウジアラビアあたりでもそうですね。あの、オバQ(だいぶ古い?)みたいな白一色の民族衣装にサンダル履きが一般的です。仮にどこかの王室の人であっても。                                            そういえばシドニーあたりでも、裸足で町を歩いている人が結構いました。男も女も。そしてそのまま足も洗わず家に入るんですね。もっとも靴を履いていてもそのままですが。

仮に私が事務所で靴下をはかず、サンダル履きであっても誰も文句は言わないでしょうが、日本人としては少々抵抗があります。でも実際には私がしてくれたら、みんなもそうしたいと思っているのかも知れません。

かわいい”ぼり”

久しぶりにチェンナイに来ています。月曜日の朝から、ある会議に出なくてはならなので、前日夕方のフライトで19:00ごろ到着。ホテルには20:00ごろ到着と思われたので、念のためホテルからのお迎え運転手に ”ホテルでビール買えるよね?” と確認すると、    ”Of course, Yes”。                                             一安心してしばらくすると、その運転手が ”Kingfisherの大瓶をホテルで注文すると250ルピー+税金がかかるけど、街で買うと170ルピーで買えるので、途中で買いましょうか?” と言うので、170はちょっと高くないか?とも思いましたが(デリーでは120)、州ごとに値段は違うし、いつかのようにルームサービスでイラつくもの面白くないので、買って持ち込むことにしました。2日分として4本で680ルピー。700ルピーを渡すと、車を止めて、表を鉄格子で守られたとても酒屋とも思えない店で4本買って両腕に抱え持ってきてくれました。(インドでは普通袋などに入れてくれない)                                          お釣りの20ルピーはチップとして上げようと考えていたのですが、ホテルに着いてもお釣りはもらって当然かのように、しらばっくれています。たかだか20ルピー(30円ほど)ですが、その不正直さが許せず、”おい、お釣りは?” と言うと、さもちょっと忘れていただけ、と言うような顔をしながら胸ポケットから出してきます。”最初から正直に出してくれば気持ちよく上げたのに” と思いつつ、むっとして20ルピーを受け取りました。返してもらう方も気分悪し。

部屋に入って即、ルームサービスで簡単なつまみを注文して、まずはいっぱい。”うまっ!” ルームサービスにイラつくこともなく、外で買って正解、などと運転手に感謝の念さえ持ちかけたとろ、ビールのラベルを見ると価格140ルピーと書いてあります。”あれ、あの運転手だましやがった!” すでに30ルピーも上乗せしていたのです。ぼる、とは暴利からの派生語ということですが、こんなかわいい金額なら正直に”一本につき手数料30ルピーいただきます” となぜ正直に言えないのだろうか!?こちらとしては、金額の問題ではなくて、だまされた、という事実が問題なのです。やれやれ、今に始まったことではないけど。

*右上に140ルピーの表示あり。

ホテルには3泊し、2日目は会議の公式ディナーがあり、当然ビールぐらい出るものと予想していたのですが、なんとまったくお酒はなし。日本側からの参加者は一同大がっかり。でも私は運転手のおかげで部屋にビールがありましたので、帰ってから飲めましたが、翌日の分がなくなってしまいました。そこで翌日自ら同じ酒屋に買いに行き、”140ルピーね?” と言って140払おうとすると、店の人は”150” と言います。                     ”ここに140って書いてあるだろ!” といっても、地元の言葉でなんか説明しているようですが、”150” と言い張ります。ま、140も150もどちらでもいいし、面倒なので150払いました。  いったいどうなってるんだ??正当な理由があるのか、あるいは私が外国人だから”ぼって”いるのか。。。

ところでホテルのルームサービスのメニューを見ると、ビール(お酒)の選択肢がありません。お酒は販売していないのかも知れません。毎度のこととはいえ、インド人の話ははなはだ信用できず。なんだかんだと結局は外で買って大正解。ぼられたビールで乾杯!

乗車拒否

モンスーン期を迎え、空気も澄んできて気温もそこそこ下がってくると、オートリキシャーも悪くありません。Ola Taxiの小型タクシーを使ってもさほど値段は変わらないのですが、オートリキシャーの方が簡単に捕まり、値段交渉という面倒はあるものの、待ち時間もなく使いやすいのです。

*デリーの3輪オートリキシャー。たまにこの車に7-8人近く乗っているのを見かけることもあります。ほとんどアクロバット。

ある日、自宅の近くから来客が泊まっているホテルまでオートリキシャーをで行こうと、そこそこの道路に出るとすぐにつかまりました。”New Friends Colonyのスルヤホテルまで” と言うと、一瞬考えて”No” と断わられてしまいました。オートリキシャーのくせに乗車拒否かよ!?と思いつつも、そんなに遠くでもないはずなのにおかしいな、とおもいつつも、すぐに次のオートリキシャーが来たので、同じように行き先を告げると、やはり乗車拒否に会ってしまいました。??? 3台目もすぐに捕まり、こちらは問題なくホテルまで行ってくれましたので(70ルピー=約110円)、それほどイライラはしなかったものの、それにしても2台続けて乗車拒否に会うとはどういうことであろうか?みんな守備地域が決まっていて、よその地域には行かないのだとうか?                                       ホテルに着いてから会社の地元スタッフに聞いてみると、                           ”いやそうではなくて、多くのオートリキシャーの持ち主は運転手とは別で、時間毎に借主が決まっている。もし次の借主の使用時間が近くて、返す場所(たぶん持ち主のところ)が行き先と大きく違っていたら、断られるんですよ” ほうほう、そういうことですか。             ”オートリキシャーのおよそ70%ぐらいは運転手と持ち主が別なんです。リキシャー(人力車)も半分近くがオーナーは別だと思いますよ”                            ここにも地主と小作人のような、持てる者と持たざるものの厳しい現実が。もっとも日本のタクシーも個人タクシー以外は皆会社所有のものを”借りている”わけだから似たようなものですが、でも日本の場合は”会社員” というステータスですから、ちょっと違いますね。

*こちらは(人力)リキシャー。10ルピー(16円ぐらい)単位の料金です。日本に来た会社のスタッフが、”日本にはリキシャーが無くて不便だね!” とぼそっと一言。

そういえばシンガポールのタクシー運転手も、ほとんどが車を所有している会社から車を借りて仕事をしていました。たとえば一日の借用代が100-ドルとすると、200ドル稼ぐと半分の100ドルが自分の収入になるというわけです(もちろんガソリン代等は別ですが)。シンガポールは車の価格が異常に高いので、車を買えないけれど使いたい人は、このシステムを利用して、借用代だけ稼いであとは自分の車として使っている、なんて年配の運転手に会ったこともあります。毎日友人とマージャンをするために車が必要だとか。

新聞記事より

いつものように新聞記事から3つをお届けします。

1.アジア人でもサッカーやれる!?

*こちらはもう何の説明もいらないでしょうが、決勝トーナメントでベルギーに3-2と敗れはしたものの、善戦したことで”Asians can play football” とはちょっと大げさというか情けないというか。まるで、日露戦争で日本が勝った時、”有色人種でも白人に勝てる” と喜んだインド人の話しのような。                                                                                                          また、帰るときにロッカールームをきれいにして、ロシア語で”ありがとう”と書いたカードを置いていった話もインドでも話題になっており、ちょっと誇らしくもありました。

2.蛇に噛まれた女性が授乳し、子供とともに死亡。

*25歳の女性が蛇に噛まれた後、2歳の娘に授乳したところまもなく娘が死亡。しばらくして母親も亡くなったという話です。その母親は腕を蛇に噛まれたとき、包帯したぐらいで医者には相談しなかったそうです。かわいそうな話ですが、インドの毒蛇恐るべし。先日ゴルフ場ではキングコブラが池を泳いでいました。狂犬病の予防接種ぐらいでは効き目はないだろうな。危ない危ない!

3.集団で75歳の女性をレイプ!?

*インドでレイプの記事が載らない日はありません。それも普通のレイプなら記事にもならず、特殊な場合、たとえば3歳児がレイプされたとか、6歳の男児がレイプしたとか。(実際には10歳だったという説もありますが)                                   しかし75歳に対してとは・・・確かにかなり特殊ではあります。

ホームベーカリー

通常の朝ごはんは、ご飯と味噌汁定食。塩鮭や明太子(日本から手持ち、冷凍保存)などで食べることが多いのですが、真夏のニューデリーは、そんな朝ごはんを食べるとエアコンを入れても汗がにじんで来て不快になります。普段はシャワーを浴びてから朝食としてますので、そんなアツアツの朝ごはんは、いまいち気がすすみません。もっとも味噌汁なんかを作るのが面倒ってのもありますが。                                        そんな時はパンを冷たい牛乳かなんかで流し込む、と言うと聞こえは悪いですが、そんな感じで乗りきることも多いです。                                      インドでも普通の食パンは売っているのですが、そのクオリティーは日本の基準に大きく劣ります。パサパサとしてモチモチ感がまるでなく、フレンチトーストにでもして誤魔化さないと食べる気になりません。                                         一方、インドのナンは、パンの仲間のなかでももっともおいしい物の一つと思いますが、釜の壁に貼り付けて焼くものですから、一般的に家庭では食されておりません。(釜のある家庭はまずない) レストランで焼きたてのナンは買えるのですが、レストランは昼か夜しか開いていませんので、朝ごはんにナンを食べるのも難しいわけです。

そこで思い切ってホームベーカリーを導入することにしました。きっかけは、ホームベーカリーのメーカーの人(Panasonic India勤務)のコメントとは言え、”本当に良くてできている” とべたほめするものですから、もともと多少興味もあって、日本に一時帰国した折買って帰りました。同時にインド製の変圧器も購入。インド製でも5000円ぐらいしました。結構な熱量を使いますので、そこそこ容量が必要になります。                         家電量販店のホームベーカリーのコーナーには調整済みの”Panasonic製”のパン生地セットなども売ってます。それを水とイースト菌を一緒に入れて、スイッチをいれるだけで基本的に立派な食パンが焼けるわけです。それも一緒に5袋ほど購入。ぶどうパンが好きなので、スーパーで干しぶどうも。

*パナソニック製ホームベーカリー(約2万円)とインドで購入した変圧器。

さて結果やいかに?                                                  さすがPanasonic、初めてでも見事に焼けました。材料を入れてスイッチをONするだけで、捏ねることから発酵、焼きまですべて自動でやってくれます。味のほうも、それは焼きたてですから悪いはずがありません。ま、普通においしい、といったところでしょうか。水や牛乳、バターなどのバランスをもっと工夫したらさらにおいしい、いろいろなパンができそうです。独り身でどこまで凝るかは??ですが、おいしいパン屋さんがいっぱいある日本ではともかく、インドでこそ価値がある製品と思います。

*焼き上がり直後。

*さすがに波波の刃になったパンきり包丁は良く切れます。レーズンを結構いれたのですが、あまり目立ちません。これを6等分にして冷凍保存しておくと、6日間焼きたてのパンが楽しめます。