知人の日本人女性でヒンズー語を習っている人がいます。 ある日彼女は過去の”成績表”を無くしたことに気づき、学校に再発行をお願いしました。 無くしたといっても、自宅のどこに仕舞ったのか分からなくなっただけで、外で紛失したとかではなかったのですが、学校側の対応は日本では思いもよらないものでした。 まず警察に届けること。自宅で無くした(見つからない)のだから警察沙汰にしなくても、とは思いますが、百歩譲って、分からなくもない要求ではあります。 もうひとつの条件は、新聞に紛失したという記事を載せてもらうこと。えっ!! これは日本人にはとうてい思いつかないと思います。”私は成績表を無くしました。どなたか見つけた方は教えてください” といった記事を出すわけです。その掲載料は大手の新聞でも500ルピー(800円ぐらい)ほどとか。その2つの手続きをした証明をして、それでも出てこなければ成績表の再発行をしてくれるとか。
この話を会社で聞いてみたところ、”それは正しいプロセスです。私もPCを列車のなかで無くした(盗まれた)ことがありますが、同じことをしました” とのこと。 ”でも彼女は成績表だし、家のなかで無くしたのは間違いない、と言っているのですよ” ”いや、仮にそうであってもメイドや掃除人が部屋に入って盗むこともありえますので” ”そんなもの盗んで何になるんですか?” ”売るんですよ。あるいは後で新聞に出た公告を見て、名乗り出て多少なりとも報酬ももらうとか” ”はああ、そうですか。。。” ”新聞広告も大手の新聞だったら500ルピーぐらいかもしれないけど、ローカルな新聞なら50ルピーぐらいで載せられますよ” ”じゃ、新聞にはしょっちゅうそういう記事が載っているということになりますね” ”はい、そのとおりです”
Lost & Foundという欄にあるそうなので、家に帰って早速探してみました。
*求人欄などと同じページに”Lost & Found” がありました。なんと上記の女性と同じように成績証明書を無くしたという話が2件載っています。PC無くしたとかiPhone無くしたというならいっぱいありそうですが、Lost & Foundにはこれだけです。これは成績表再発行が必要な人がとても多いということでしょうか。(iPhoneやPCだったら載せる価値がない?・・・どうせ出てこないので)