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食に保守的なインド人

一般的にインド人は食に関しては大変保守的で、”未知の味”についてはまず挑戦しようとしません。                                                 日本はじめ海外に行ってもその土地の食べ物を楽しんでみようという人は極まれで、ほとんどの人は初日からインド料理を求めます。日本のインドレストランで、インドの5倍から10倍の値段であっても、払える範囲であればそちらを選びます。せっかくおいしいものがたくさんあるのに、と思うのは私が日本人であるからであって、彼らにしたら”なんでわけの分からないものをあえて食べようとする必要があるのか!?”といったところです。

とにかくカレー味というかスパイスが効いてないと料理とは認めていない、と言ってもいい過ぎではありません。先日も日本食の話になり、生の魚をそのまま食べる、すなわち刺身の話になったのですが、”しょうゆはどんな味かしらないけれど、生の魚をカレーの味なしでどうして食べられるんだ!?”と真顔で聞かれた時には、”カレー味の刺身”という考えられない取り合わせを想像して面白みを感じながらも、口では説明できないと笑ってその場をごまかした次第です。ちなみに日本を多少知っているインド人は、和食はすべてしょうゆ味、それに比べ十種類以上のスパイスを組み合わせるインド料理は繊細で奥が深いと思っているようです。

先週一週間日本にいたのですが、今回の事務所へのお土産は”飴シリーズ”にしてみました。キャラメル系、濃いミルクあめ、ハイチュウ、味覚糖のカンロ等日本ではおなじみの飴系お菓子6種類ほどを事務所に置いてみたのですが、最後まで封さえ切られず残ったのは、ハイチュウとカンロでした。                                                  ”これはどうしたことか?”とよく見てみると、その2つだけはパッケージには日本語のみで、英語の説明あるいは中身がおおよそわかるような情報がありません。ベジタリアンが少なからず居るということもあるでしょうが、インドを多少なりとも知っている私が買ってきたものですから、すくなくとも”安全性(牛肉エキスなどは入っていない)”は問題なしと思ってくれているはずなのですが、たかが飴であっても良く分からないものは決して口にしません。    もっとも保守的なのは食だけではないですけどね。その辺はまたの機会に。

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*カンロの封が切られていますが、自分が食べたかったので私が開けたものです。昔懐かしい味でありました。