月別アーカイブ: 2017年8月

Shirucafe

先日IIT-Hyderabadのある先生を訪問したときのこと、11時前に打ち合わせが終わり、”次のアポまで時間があるなら3階に”シルカフェ”という喫茶店があるのでそこでお茶していけばいいですよ、とアドバイスしてくれました。(インドのランチは13時以降なので午後1時まではOK)                                                    その先生は大阪大学に留学していたことがあり、ある程度日本ができます。でも“シルカフェ” はすこし発音が間違ってるに違いないと再度聞き返しましたが、やはり”シルカフェ”に聞こえます。そこは日本人で運営されていて飲み物がただだとか。”シルカフェ” の本当の名前とは何だろうなどと考えながらその場所に行ってみると確かにありました。  本当に”Shirucafe”です。

IMG_1884

IMG_1885R

店の中には若い日本人と思われる女性が2名も働いています。ちょっと大げさですが、砂漠のなかでオアシスを探し当てたみたいです。私はやや戸惑いながらも”こんにちは” と挨拶してみると、”いらっしゃいませ” と言うではないですか。当たり前ですけど。           IIT-Hyderabadの学生、職員には飲み物は無料ということでしたが、私も当然の如くりんごジュースをいただき、一緒にいた会社の同僚3名もチャイなどをサービスしてもらい、それだけでは申し訳ないと思ったのか、同僚の一人はビスケットの包みを2つほど買ったのですが、それもたったの10ルピー(16円ぐらい)。スーパーなどで買う値段と変わりません。                                そこで働いている一人に聞いてみると、ShirucafeのShiruは”知る” のことで、動詞というより名詞の知識という意味の方が強いとか。                             写真からはわかりにくいですが、店の中にはモニターがあって、日本のIT関連の会社(楽天や村田製作所、Cookpadなど)のスポンサーで運営されており、利益を出す必要はないそうです。スポンサー側にとっては、会社の宣伝ができて、インド人のリクルートができればOKとの話でした。彼女らはインターンで、3ヶ月ほどの契約で来ているそうです。恐らく渡航費やホテル代は日本の会社が出してくれ、Shirucafeの仕事に対してはほとんど無給なのでしょう。近くのテーブルを見れば男子学生も一人いて、彼が一応責任者を務めていました。インドですから若い女性だけでは危ないですね。                                    これからはIIT-Hyderabadだけでなく、IIT-Delhiやバンガロールなどにも出店を計画しているそうです。きっとどこでも評判になるに違いありません。インドでは女性が飲食店でウェイトレスとして働くことはまずありませんので、日本人の女子学生がカフェで働いている、しかも只で飲み物を出してくれるのですから。たぶんそういった状況、この女子学生たちは知らないだろうな。