月別アーカイブ: 2017年2月

チョーレバチュアー

チョーレバチュアーというインドの料理を知ってますか?名前は知らなくとも、下の写真を見ると、インドに来たことがある人やTVなんかで ”見たことがある” と思う人は多いと思います。チョーレバチュアーは、料理というよりハンバーガーとか牛丼といったファーストフードの一つといった方が近いでしょう。

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*ピンボケで申し訳ないですが、中は空洞の揚げパンです。

要は揚げパンで、豆を煮た料理(チョーレ)と合わせて食べます。揚げたてのあつあつを食べますので、それはそれは美味です。普段揚げ物など食べないようにしている私などには特においしく感じます。                                                                  もともとはインドのストリートフードで、庶民のスナックとしてどこにでもあるそうですが、最近はランチ、あるいはちゃんとした食事としてレストランなどでも出されるようです。ただ問題は手で食べるため、手が油だらけになってしまうことです。店の外に水タンクを逆さにして蛇口をつけた簡易水道のようなものはありましたが、石鹸があるわけでもなく、気にする人は気になるかも知れません。                                          会社の同僚曰く、”これまでこれを食べた日本人はいなかった” とのこと。ストリートフードということで、衛生面のこともあり案内することは控えていたようです。私としてはホテルなんかの面白くもないメニューより、そんな庶民というか一般の人が好んで食べるものこそ試してみたいところです。もちろん衛生上問題なければですが。

上の写真の店に行ったきっかけは、会社が3月から新しい事務所に引っ越すことになったのですが、新しい事務所のオーナーとの契約時、”近くにおいしいチョーレバチュアーの店があるからご馳走するよ” というのがきっかけでした。まあ、金額的には250円ほどのもので”ご馳走する” というほどのものでもないのですが、結果はハッピーでした。そのオーナーは70歳を過ぎ、今は大変なお金持ちになったようですが、幼児体験かどうか、こんな庶民の食べ物が口に合うのでしょう。純ベジタリアンフードですが、たしかにおいしく、ぜひまた行きたいと思わせるものがありました。

空気清浄機の掃除

去年の12月に2台の空気清浄機を導入した事は以前このブログでふれました。        ところでフィルターの掃除はどんな頻度でするのか?説明書を見ると、”空気の出が悪くなったら掃除してください” などときわめていい加減というか、定量的でない説明が書いてあります。空気の汚染度にもよるし、使い方にもよるので、”3ヶ月に一回” とか明瞭に案内するのは難しいのはわかりますが、あんな簡単なもの(扇風機の後ろにエアーフィルターをつけただけのようなもの)に1万円以上払っているのだから、フィルターが詰まってきたなら、赤いランプが点滅するぐらいの機能があってもよさそうに思います。

さて、空気の出が悪くなったかどうかは良くわかりませんが、最悪ともいわれるデリーで2ヶ月以上も使ったならそろそろ掃除の時期に違いないと、めんどうでもあり、見たくもないところでもありましたが、思い切ってカバーを外して掃除をしてみることにしました。                   案の上、フィルターの表面にはべったりと埃が積もっておりました。たぶん細かい砂も混じっていることでしょう。一週間も家を空けると、窓を閉め切っていてもうっすらと細かい砂が降り積もるような環境ですから。                                    久々に掃除機の登場です。(普段、部屋の掃除人は箒のみで掃除機は決して使いません) 一部掃除機をかけてみると、見事に埃を吸い取り、埃が被っている部分と顕著に違いを際立たせてくれました。気持ちわるいですが、おかげさまでこれらの埃を吸わずに済んだと思うと、空気清浄機に感謝の念も沸いてきます。

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*カバーを外し、右側の一部を掃除機で埃を吸い取ったところ。

掃除の後スイッチを入れてみると、動作音(ファンの回る音)がとても小さくなったようですし、目には見えませんがよりきれいになった空気が吸えるようで、ちょっとリフレッシュされた気持ちになったのでした。

新紙幣ショックその3

去年の11月8日にModiさんから発表以来、約3ヶ月間現金の”品不足” が続いていましたが、ようやく事態は収束しつつあります。Modiさんは”私に60日間くれ、そしたら正常な状態にするから” と宣言したのですが、結局90日ぐらいかかりましたか。でもインドとしては上出来だと思います。なにせ時間の観念など無きに等しい国ですから。

前にも書きましたが、カードがある限り困ることはほとんどありませんでした。リヤカーを引いている八百屋から野菜や果物を買うときとか、キャディーなんかにチップをあげるときには現金が必要ですが、それら以外では金額にかかわらずほぼカード支払いでOKです。  たとえ250円の宅配ランチであっても配達員がカードリーダーを持ってきてくれます。この辺はいまや日本以上かも知れません。

さてほぼ収束したと思われる新紙幣騒動ですが、オチがつきました。              2月23日付けの新聞の一面に、ATMから500ルピーの”子供銀行のお札”が出てきたという記事が載せられました。明確に”Child Bank”と書いてあるので偽札ではありません。  なんともお粗末な!ATMから現金を下ろせなかったのは、現金不足も去ることながら、ATMが新札を認識できるように調整するのに多大な時間がかかったことも大きかったのですが、なんとおもちゃのお札も認識できていないとは驚きです。新札に移行したのはパキスタンなどから流入した偽札撲滅も目的だったのですが、これではまた簡単に偽札が横行することになるでしょう。

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過ぎにし春

先週一週間弱日本に一時帰国しておりました。もちろん良く知っているところではあるものの、その寒いこと寒いこと。日本ってこんなに寒かったっけ?西日本の日本海側では大雪で鳥取県(島根県だったか?)1m近くも積もったとか。東京でも最低気温が2-3度、しかも風が強かったので、体感気温は零度以下だったかも知れません。寒さも去ることながら、空気がカラカラで、年齢のせいか後半は肌がかゆくなって大変でした。

その後デリーに戻ってみると、たった10日足らずの違いにもかかわらず、もう冬は終わり春というより初夏の様相です。最低気温が13-4度で最高気温は25度を超えています。というわけで残念ながらデリーに戻ったときは既に春の訪れはとうに過ぎていました。              それに比べると日本の春はじわじわとしたものです。春一番に始まり、梅、桜、春雨そして新芽・新緑の季節と、考えてみれば誠に風情があります。ところがインドではそんな春の訪れを思わせるものは何もありません。ただ暖かくなるだけで、砂埃も増すような気がするし、花が咲き乱れるという感じもありません。 なにせ雨がないですから。                              でも暖かくなるのはありがたいことです。なにより活動的になります。朝ベッドからも起きやすいし、寒い思いをしてシャワーも浴びる必要もありません。(私のアパートにはバスタブがありません。私はまったく問題なし)

3月13日はHoliといって春の訪れを祝うお祭りがありますが、もうそのときは日本の夏に近いです。でも日本の正月を”春”と呼ぶのはとても違和感がありますが、それに比べたらまだ実態に近いといえるでしょう。                                        ”過ぎにし春”といえば季節のことではなくて、人生のことを言っていると思いますが、春がほとんどないインドでは、季節のことを言っているのではないものの、哀愁を帯びたそんな言葉も存在しないかもしれません。もっともこれは誰かの曲名だったか?

インドではショートヘアーの女性はいない

インドではショートヘアーの女性はまず見かけません。仮に年配の女性であってもほぼ全員長めです。                                                ある日の昼食時、”どうしてショートの人がいないの?” と聞いてみると、男性社員からコメントがあり ”好まれないから” とシンプルな答え。                                       ”でも手入れが大変でしょう” と返しても、女性社員からも特に反応はなし。ちょっとセクハラ気味だったか。とにかく、インドでは(インドに限ったことではないですが)艶やかな緑の黒髪は女性の象徴ということで、みんなロングヘアー、染めた人を見かけることもまずありません。酷暑で埃だらけのインドであのロングヘアーをきれいに保つのはほんとに大変だろうと思います。失礼ながら日本人のように毎日シャンプーしているとも思えないし。                                                      私の見るところ、インド人女性の髪の毛は日本人と同じようにみな黒ですが、艶やかという感じの人はまれです。縮れ毛の人も多く、また太く硬めで、しなやかな髪の毛という感じではありません。ですから、それを伸ばしていると、どうしてもうるさくなって、チャームポイントとはならないような気がします。もちろんこれは個人的な感覚ですが。ショートヘアーにすれば手入れも楽だろうし、もっと個人個人に似合うヘアースタイルがあるのでは?なんて思ったりしますが、大きなお世話ですね。

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*あるホテルのレセプションで。

ところで”PK”というインド映画を知ってますか?私は2年ほど前にシンガポールで見ましたが、なかなかの傑作です。そこに出てくる女優がアヌシュカ・シャルマという人なのですが、彼女が登場する最初の場面はベルギーでもあり、彼女からヒンズー語を聞いて始めて、”彼女はほんとにインド人だったんだ” と信じられないような思いをした覚えがあります。彼女はインドでは珍しいショートヘアーなのですが、とてもよく似合って見えるのは単に土台が良いからでしょうか。残念ながらこんなインド人女性は街ではまず見かけません。

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*左がアヌシュカ・シャルマ。右が主人公のPKです。