月別アーカイブ: 2016年4月

自転車エクササイズ

真夏を迎え、外での運動は自殺行為とまでは言わないまでも、体には逆効果かも知れません。そうは言っても会社と自宅の通勤は車に座っているのみ。会社でも多くはPCの前に座っていることが多く、運動不足になることは必定。暑いだけでなく、外の空気も悪いので、空調の効いたジムにでも通ってエクササイズを始めようかと考えていた矢先、朝家の周りを散歩していると、”渡りに船” とばかりに最近オープンした”Stamina”というエクササイズジムが目に入ってきました。まだ6時過ぎでしたがオープンしています。そのまま引き込まれるようにジムの建物のなかに。さすがにまだ客はいませんでしたが、スタッフは数人いて、すぐに中を案内してくれました。ホテルに備え付けのジムをやや大きくしたようなものですが、3ヶ月で15,000ルピー(3万円弱)と結構なお値段。こちらから聞きもしないのに”Discountは可能だと思う” とのこと。割高なことは自分たちも認識しているのでしょう。

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実は使いたいものは決まっているのです。それは自転車。幾らこいでも風景の変わらない自転車ですが、走るのにくらべ足腰に負担がかからず下半身が鍛えられるという利点がありますので、年齢がある程度行った人には最適な道具かと。もちろん本当の自転車の方がずっと良いし、面白いことは間違いありませんが、なにせ上記のような状態ですので、しかたなく室内自転車です。英語ではエアーバイクと言うそうです。                3ヶ月で15,000ルピーも出すなら、買ったほうが安くて、いつでも使えて、しかもTVでも見ながらできるしずっと良いかも、と考え直して早速Amazonで物色してみました。安いのは5,000ルピーぐらいからあります。15,000ルピーも出せば中の上ぐらいでしょうか。値段による違いは、サイトの説明だけではよくはわかりませんでしたが、それなりに違うのでしょう。ではジムに15,000-ルピー払ったつもりで、その近辺の値段のものに決めました。

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*TVの前に設置したエアロバイク。殺風景ですがこれでも居間です。右上が壁掛けTV。

広告に表示している通り、一週間ほどで届きましたが、事前に何の連絡もなく家に届けられ、”今家に着いたのだけど・・・” といきなり午後2時ごろ連絡がありました。おいおい、事前に連絡ぐらいくれよな。たまたまですが、Govindちゃんとグルガオンに出かけて帰る途中でしたので、10分も待たせることなく家に寄ることができ、無事エアーバイク受領。例によって、”組み立て人は別途来るけど、何時来れるかは追って連絡するから” と言って配達人はさっさと帰ってしまいました。翌日Govindちゃんの携帯に連絡があり、”組み立て人を頼むなら1,000ルピーほど別途かかるけど” との事。1,000ルピーは構わないけど、また何時来るとも知れない人を待つのもつらいので、”じゃ、自分で組み立てるからいいよ。断って”。翌朝散歩の後、通勤時間も短くなり多少時間があったので組み立て開始。さすがインド製では無いだけあって(たぶん中国製でしょう)、組み立て案内もしっかりしているし、必要なレンチなども付属しています。1時間ほどで完成。TVの前に設置し、TVを見ながら足腰を鍛えることに。ま、実際は鍛えるというよりも、現状維持ができれば御の字ですけどね。

Money Talks

ビザの延長、引越しとデリーでの外国人登録(FRO)、運転免許の延長等がほぼ同時にやらなければならず、その順番を間違えると資格を失いかねない状況でした。たとえば運転免許は1月に取得したばかりなのに、その有効期限はビザに合わせて2016年4月15日まで。 4月15日までにはグルガオンの住所のままでビザは延長できたのですが、運転免許の有効期限延長には間に合いませんでした。同時進行でやっていれば良かったのかも知れませんが、なにせ初めてのことだったし、引越しでバタバタしていて、そこまで気が廻らず。優先順位も高くないし。 方法としては、期限切れの運転免許をグルガオンの住所のままで運転免許延長手続きができれば、のちデリーで書き換えは可能です。しかし延長申請時、外国人登録書(FRO)を見せろ、と言われると、既にグルガオンからFROを移動させてしまっていたので、”デリーに引越しました” と言わざるを得ず、その場合はグルガオンでの延長は認められず、デリーで再度運転免許の取り直しとなるであろう、との会社スタッフの見解でした。                                                    せっかく取得した免許がたった3ヶ月ほどで無効、取り直しとは!?試験そのものは難しいものではなかったですが、再度免許取得とは勘弁してくれ。とにかく煩雑で分かりにくいシステムにはもうこりごり。

しかし蛇の道は蛇。裏の道がちゃんとあるのです。お金さえ払えば。           Govindちゃんが見つけてきてくれたのですが、その道のブローカー。3,000ルピー(6,000円弱)を払えば、グルガオンのFRO無しで、優先的に延長手続きをしてやろう、というのです。もちろんこのようなCorruption(汚職)に加担するのは不本意ではありますが、背に腹は変えられず、というか単に楽をしたいというだけですけどね。

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*真ん中のおじさんがブローカー。”割り込み”なのですが、不思議なことに周りの人も文句を言いません。

そのブローカーのおじさんは極普通の装いで、他の人たちとまったく変わりません。しかし、職員はみな顔を知っているようで、彼が書類を持ってゆくとさりげなく優先してくれます。ブローカーでも5回ぐらいあちこちの窓口をたらい回しされていましたが、それでも2時間ぐらいで済みました。                                               運転免許事務所には7-8人ほどの職員が働いていますが、Govindによると、私が払った3,000ルピーのなかから各職員に300ルピーずつ均等に配られるそうです。もちろんブローカーの取り分が一番多くなりますが、まさに持ちつ持たれつの関係です。これは決して必要悪とは言えないとおもいますが、インド社会の現実を垣間見た気がします。                  Money Talks。不思議なことに日本語でも全く同じ表現ですね。”お金は物を言う”。

教訓1: 運転免許は必要なし。ビザの有効期限に規定されるので、国際免許(1年間有効)で十分。

教訓2: インドでは外国人は極力引越しを控えること。

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*待っているあいだに、靴みがき。20ルピーと言われたけど30あげました。君は学校に行かなくていいのか?

野菜・くだものの小売

グルガオンの大規模アパートは敷地内にスーパーがあったのでそれなりに便利でしたが、インドらしさという点で面白みがなかったかもしれません。少なくとも買い物という点では、良くも悪くも日本と同じ生活ができたとも言えます。                                            新しいアパートの近辺は昔ながらの街並みという感じで、小規模な小売店や様々な行商人も通りかかります。リヤカーを引いた野菜や果物屋。自転車に乗った不用品集めなど。日本人の中でも、そんなリアカーに載せて売っている野菜の方が新鮮だと言う人もいます。    先日Big Basketというネットから注文できる便利なスーパーを紹介しましたが、使ってみると欠点もあります。当たり前のことですが現物を見てから買えないということです。たとえば牛乳などは私はロングライフのものを飲んでますので、銘柄さえ特定できれば、品質に問題があるということはありませんが、野菜など生ものは結構当たり外れがあります。たくさん買いすぎたたまねぎなどは問題なかったですが、にんじんや大根はちょっとガッカリの感がありました。

散歩の途中でリヤカーを引いた果物屋に遭遇しました。下の写真の中で蹴鞠のような、茶色と緑の縞模様をした果物は、実はマスクメロンです。今が旬で、なんと一個60ルピー(約50円)。普段果物と言えば、りんごを食べるようにしているのですが、せっかくですから旬のものということで、今日はマスクメロンです。朝冷蔵庫に入れておいて、夕方食べてみました。買うとき、”食べごろのお願い” と言って選んでくれたので、熟し具合も申し分なし。私は日本で一万円もするマスクメロンを食べたことはありませんが、普通のマスクメロンとなんら遜色はなく、おいしくて一気に半分も食べてしまいました。

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*蹴鞠のようなものがメロン、黄色のはパパイヤ。行商人の手に触れているのがスイカです。右下の赤いものはざくろです。珍しい。こちらも今が旬。

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*これで1/4.

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*アパートのテラスから見た、野菜と果物の行商人です。こんど野菜も買ってみよう。

自転車に乗った不用品集めは、”カバディー” と良く通る声を出しながら自転車を漕いで行きます。朝出発前に、何て言ってるのかとGovindちゃんに尋ねると、”Waste=不用品” だといっているのだそうです。ヒンズー語では” カバディー”。カバディーというと日本人は誰も知らないとおもいますが、インドではだれでも知っている”世界一単純で安上がりなスポーツ” といわれる人気スポーツがあり、それもカバディーといいます。”じゃ、あのカバディーと同じ?” と聞くと、”あれはカバディー、これはカバディー” ??でちょっと違うと説明してくれましたが、イントネーションが若干違うようでしたが、私にはほぼ同じに聞こえました。たとえば古新聞紙だと1Kgで10ルピーで買ってくれるそうです。ペットボトルや、不用品の金属などもそれなりに。自転車一台じゃ大して運べないだろう、と思われますが、荷台の両側に荷物を括り付けられる袋を持っているから結構運べるのだとか。とにかくこちらから払うのではなく、買ってくれて、処分してくれるというというのですからありがたいことです。ちょうど私も新聞紙がたまってきて、どうすればいいのかGovindちゃんに聞こうと思っていたところでしたので、良いタイミングでした。インドでも新聞紙は別途回収しているようです。

アイロン屋さん

アイロン屋というのはアイロンを売っているわけではありません。アイロン掛けを専門にやっている商売です。ワイシャツ一枚がなんと5ルピー(約8.5円)と超リーズナブル。新しいアパートの廻りにはこんなアイロン屋がいっぱいあります。日本でいう番地毎というか、通り毎に一件はあります。家と家の間に簡単なアイロン台と雨を凌げる程度の屋根(ビニール)を付けてお店の出来上がりです。聞くところによると彼らはみな自分の領分が決まっていて、お互いはライバルではなくて、とても仲良く共存しているのだとか。こんな安くて便利なものは前のグルガオンのアパートには見かけませんでしたので、早速トライ。頼むと取りに来てくれるらしいですが、歩いても1分も掛からないほど近くにありますので、先ずは6枚ほど依頼。朝お願いして、”昼過ぎまでにはお届けします” との事でした。

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*6枚で50円ほど。配達つきです。

できばえはプロとは言いながらクリーニング屋でもないので、自分でやったものに比べてもあまりかわらない程度ですが、なにせ6枚で50円ぐらいですからありがたいことです。特にこれから夏ですので、アイロン掛けは結構つらいものがありますので。                                                    そのアイロンですが、これまた時代ものというか日本では絶対に見れない代物。電気で暖めているのではなくて、アイロンの中に熾きた炭を入れて使います。”炭の方が電気より高くつくのでは?” という質問に対しては、”これは本物の炭ではなくて、安い炭があるんだよ” とのお話し。温度調整が難しそうなので、衣類がダメージを受けるかも知れませんが、その辺はプロ、それなりにうまく調整しているのでしょう。糊も使っていないので、クリーニングに出した時のようにパリっとはしていませんが、その分固すぎず着心地はとても良好です。

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*近くのほかのアイロン屋もみな同じように炭を使ったアイロンでした。

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*建物の間に屋根とテーブルを設置しただけの簡単な店というか仕事場。

果たして一日何枚ぐらい注文を受けるのだろうか?なんて考えるのはビジネスマンの性か下衆のかんぐりか。とにかくこの商売で生活できていることは確かです。無理して”事業”を拡大しようというつもりもなさそうです。その辺がよくも悪くもインドらしく、また基本的には変化を好まないインド人らしさをよく示していると思われます。

 

風邪をひく

風邪をひく事など何年ぶりだろうか?シンガポールにいる間、あまりの冷房の効き過ぎのせいか、風邪っぽかった時もあったようにおもいますが、すくなくともこの10年ぐらいではあまり覚えがありません。インドでも同様に、外は40度を越える暑さになったと同時に事務所内はギンギンに冷やされ、しかもエアコンの温度調整が効かないとあって室内は寒いのなんの。歳もあるのでしょうが、さすがに体がそれらの温度変化についていけずついにダウン。一日会社を休んで静養することに。早く治すために病院に行くことも考えましたが、行き付けの病院があるわけでもなし、いきなり知らないインドの病院というのも体が弱っているだけに挑戦する気にもならず、近くにある薬局で風邪薬を買って凌ぐことにしました。

実はインドの風邪薬は20年近く前にも使ったことがあります。インドに出張に来るようになって間もなくのころでしたが、現地の代理店のスタッフに”ちょっと今日風邪気味で・・” と話したところ、親切にもすぐに風邪薬を買って来てくれました。ところがその薬の効くこと効くこと。一錠飲んで一晩寝たらほぼ回復した記憶があります。さすがインドというのも変ですが、副作用などあまり考えないで強力な成分を使っているのだろう、ぐらいに考えていました。                                                      たまたまですが、今回風邪を引く前の日曜日(4月10日)、日本人会テニスで第一三共製薬の元研究員と知り合いになり、インドの薬などについての話をする機会がありました。その元研究員(現在はインド法人の駐在員)によると、”日本の薬があまりに弱いのであって、世界のスタンダードからするとインドの薬で全く問題ないですよ” とのコメントを聞いていたのです。

第一三共の元研究員に”全く問題ないですよ” 言われれば、もう日本の薬を買うのと同じような安心感を持てたものの、それほど強力なものも必要ないだろうと、薬局に行って”やや弱めのをください” というと10錠入りの錠剤そのままを出してきて、”32ルピー(約60円)朝夕食後に一錠ずつ。OK?”。箱にも袋にも入っていないが、これは安い。これこそさすがインド。しかし、結果的にこの薬はあまり効きませんでした。翌日同じ薬局で、”今度はもうちょっと強いのください” というと、OKOKと、薬剤師とはとても思えないおっちゃんでしたが、すぐさま2種類出してきて、”これで元気になるよ” などど励ましてくれて、お値段は132ルピー(約250円)。こちらも安い。今度は効きました。一発で、というほどでもありませんが、飲んで数十分後には体が楽になってゆくのが分りました。その晩は汗をたっぷりかいて、朝にはほとんど元のように回復しておりました。

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*近所の薬局。半地下にあって誠に暗く、薬局としてのイメージ悪し。

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*左が弱めの薬で、右が翌日買いなおした強めの風邪薬。裏に名前など詳細が書いてあるのですが、字が小さすぎるのと銀色に光ってしまうためほとんど読めません。

普段病気には罹らないというのが当たりまえの事として生活している感もありますが、誰しもその可能性は十分にあり、異国で病気になるというのは、なかなかつらいことに違いありません。近くに日本人の同僚がいてくれたらまだしも、たったの一人だったらさぞかし心細いことになるでしょう。なにせ病人ですからね。Govindちゃんが毎日迎えにきてくれるのは、そういう意味でも心強い事かも知れません。少なくとも朝会えなければ何かあったことになりますから。ましてや死んでしまったら?オーストラリアでそんな例も聞いたこともありましたが、それは大変だったそうです。本人は死んでしまえば意識はなく、ただそれでおしまいですが、後に残された家族、身近な人たちがそれは大変な苦労をされたということです。

 

水タンクの掃除

水道の水は直接飲むわけではないですが、引っ越した当初から少々匂うような気がしました。ほのかではありますが硫黄の様な匂い。温泉でもあるまいし、これはきっと水のタンクが汚れているせいに違いないと決め付け、会社のスタッフを通じて大家に水タンクの掃除を依頼しました。水のタンクは地下のものと屋上のものと2つあります。             例によってなかなか予定が決まらないと思いきや、依頼した翌日にやってくれることになりました。それは土曜日で、出かける予定もありましたし、またタンクの汚れ具合を自分の目で見たく無かったので、Govindちゃんに鍵を渡して、立ち会ってもらうことにしました。

作業を始める土曜の午後から翌日朝まで水が使えなくなるので、バケツなどに必要と思われる水を溜めておいてくれ、との事です。飲み水は別途20リットルのタンクで買ってありますので、必要と思われるのはシャワーというか汗を流す程度の水と、トイレを流す水ぐらいです。たまたま初日に掃除用のバケツを買いましたので、それとプラスチックのゴミ箱があったので、その中に水を溜めておくことにしました。                                      夕方その水を使って汗を流そうとしたのですが、意外に困ったことは水を汲むものがないことです。お茶碗や鍋、というわけにもいかないし、さあどうしようか。結局円形のプラスチック容器を見つけ、それでチビチビ汲んで体を洗うことに。結果的には水の量も十分でなにも問題なかったですが、ちょっとしたものでもあるとないとはずいぶん違うものです。

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*バケツの水と汲み出し用のカップ

デリーでは水道の水は常時供給されるわけではありません。朝と夕方一定の時間に”水道局”から各家庭というか地域に流され、地下のタンクに溜まるようになっています。それを各自モーターで屋上にくみ上げて、水道水として使うわけです。翌朝6時には水が自動的に地下のタンク(2,000リッター)に溜まって、水が使えるようになるわけですが、”満タンになったら一旦すべてを流して、汚れているであろう水を流してから、再度満タンにするように” とのアドバイスです。まあ、納得できる手続きではありますが、どうせなら洗った後に”すすぎ”を1-2度してくれればそんな無駄なことしなくても、と思ったのですが、もうそんな事聞いてみる気にもならず ”はいはい” と了解。結果は、少なくとも匂いは無くなり、めでたしめでたし。しかし硫黄の匂いの原因は何だったのか、、、深く追及するのはやめにしよう。

 

たむら

家での食事は基本的には和です。朝はご飯とパンが交互と言ったところ。特に夏は暑いので、ご飯に味噌汁というとエアコンを入れていても汗がふき出して来ますので、牛乳でパンを流し込む、というなんとも食事とは言えないような状態になってしまいますが、それでも朝は比較的しっかり食べるようにしています。野菜などとのバランスも考えて。          夜は適当な和風系のおつまみとビールでおしまい、の事も結構あります。最後にご飯系か麺類系を少し食べることもありますが、ビールを飲んでるうちにどうでも良くなることが多く、そのせいか良くも悪くも大分体重が減ってしまいました。今は体重という点では学生の頃と変わりません。筋肉は間違いなく衰えているわけですから、同じ体重ということはそれでも脂肪の比率が相当増えているということになります。食欲はないわけではないし、お昼はガッツリ食べているし、これと言って体調が悪いわけでもありませんので、良い体重減少と思っています。

事務所の近くに”たむら” という和食屋があります。歩いて3-4分のところですが、近辺にある和食屋はこの”たむら”のみです。味はまあ、あんなもんでしょう。いやインドであの材料と味を保っているのは立派かもしれません。ねぎなども普段スーパーなどでは見かけない日本風の長ネギを使ってますし、日本から取り寄せないと手に入らないだろうと思われる食材も結構使われています。お値段は幕の内弁当が1,400円ぐらい。てんぷらそば、あるいはうどんが1,200円ぐらいと結構します。私はいつでも行けるということと、上述のように基本的に家では和食を食べるようにしていますので、それほどこのたむらに御執心ではないのですが、シンがガポールや日本からの出張者が来たときなどは重宝です。たとえ3日間の出張であっても、インドに入ったその日からほぼ毎日カレーの食事ですから、事務所に来たときはどうしても和食を希望する人がほとんどですので。

問題は、従業員は結構いるのだけれど何かと時間がかかることです。納期(注文してから出てくるまで)が30分以上かかるのは普通のことだし、食べ終わって支払いに立つとそれからおっとり刀で伝票に記載を始めたりして待たされます。それも半分壊れたような時代物のプリンターを使っているので、見ているだけでもイライラします。”これ以上注文しないこと分かってるんだから伝票ぐらい作っておけよ!それでなくとも何事も時間がかかるんだから” と言いたいのですが、そんな先回りして準備しておくなんてのは日本人だけの感覚かも知れません。そんなこんなで私も足が遠のき勝ちになってしまいますが、最近はランチタイムでも一人もいないこともよくあります。店が無くなってしまうのもちょっと困るのですが、そんな日も遠くないかも知れません。

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*道路側から見た2階のたむら外見

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*その日注文したてんぷらそばと廻りの席。ランチタイム(1時~2時)にもかかわらず、私ともう一組以外の客は無し。

 

インドのフマキラー

”世の中にカほどうるさきものはなし。文武文武と夜も眠れず” と江戸時代川柳に詠われたように、蚊はいやなものです。これまで蚊という漢字について特に考えたことはなかったですが、虫へんに文というのはブンブンとうるさいからといことでしょう。 漢字は良く出来ています。女に良いと書いて娘、女に家と書いて嫁。女に鼻と書いてかかあ(変換しても漢字が出てきませんでした。鼻につくということでしょう)。そして女に古いと書いて姑。ちょっと例がよくなかったかも知れませんが。

人間が他の動物によって死に至るケース、例えばサメに食われるとか、犬に噛まれて狂犬病になる、あるいは鳥インフルを移されるなどいろいろのケースがありますが、統計的に蚊によって病気を移され死に至るものが圧倒的で、全体の90%以上を占めるそうです。最近は南米でジカウイルスなんてのも出てきて、死ぬことはないようですが、蚊は本当に百害あって一利なしです。日本脳炎はもちろんの事、日本では考えられない病気がインドでは結構あります。名前は思い出せませんが、蚊にさされて足が象のように腫れる病気とか。                                      今度の私のアパートは3階のせいでしょうか、引越しで開け放っていたせいでしょうか、蚊が部屋の中に侵入していたようです。その夜は複数の蚊に悩まされ、おちおち寝ても居られませんでした。去年も蚊はいましたが、なぜかうるさくて寝れない、ということは無かったように思います。初夏の蚊は特に元気がいいのか。                                          こんな夜が続いてはたまらないと、インド版”フマキラー” を使ってみることにしました。(もう日本にはフマキラーなんて売ってない?) 蚊取り線香はインドにもあるのかもしれませんが、あれは蚊をしびれさせるだけで、殺しはしないらしいです。                 インドのフマキラーなら強力に違いありません。人間への悪影響など考えていなさそうですから。ハエもゴキブリも殺してしまうかも。ということで一緒に店に行ってもらったGovindちゃんには” 蚊のみに効けばいいから、強力でないものお願い” と念を押し、下の写真のようなHITという銘柄を買ってもらいました。150ルピー(300円弱)ほど。ベッドの下とか部屋の隅などにシューと一吹き。例のフマキラーっぽいにおいがしてきて不快でしたが仕方なし。

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噴霧後15分ほどしたら空気を入れ替えろ、と書いてありましたが、網戸のない窓を開けてまた蚊が入ってきては意味が無くなってしまうので、隣接するバスルームの換気扇を回して間接的に部屋の空気を入れ替え、というか他の部屋からの空気で薄めるという程度で妥協。果たして効果はテキメン。今やTシャツ一枚で寝ているのですが、全く蚊の近寄る気配なし。ただ、HITの匂いがこもって不快ではありましたが、うるさくて寝れなかったり、病気にかかるよりはマシと思うしかありません。

 

Big Basket

3月28日(月)は延長したビザを取りにいく日です。その日は10時からグルガオンのアパートのチェック、返却が予定されていましたが、それを12時に変えてもらってビザ延長証明書の受領を優先しました。ところが9時にFRROに行ってみると、”実働7日必要なのでまだできていない。4月4日以降に来るように” ”だって、家に来た警官から3月28日に取りに行け、と言われたのだけど・・” ”その警官がなにを言ったかは知らないが、とにかく4月4日以降また来い” ”代理人ではダメか?” ”だめ、本人のみ受け付ける”                            引越し作業が思うように進まず、気落ちしているときにさらに追い討ちをかけられました。さすがに心が折れる、とは言いすぎかも知れませんが、気力が失われて体から力が抜けていくようでした。

その日の午後は、来る来ないと二転三転した家具(ベッドなど)がとうとう搬入されることになりました。もちろん組み立てる人は別です。組み立ては明日(29日)に来ます、 なんて言われそうでしたが、会社のアドミの度重なる確認のお陰で、同日中に組みたての人が来てくれました。奇跡に近いです。これでどうにか寝るところは確保。膨大なダンボールなどのゴミは自分で処理せざるを得なかったですが、それでも先が見えてくると元気も出ます。急遽掃除機も購入し、日本人基準といえるような、それなりにきれいな部屋となりました。めでたしめでたし。インドでは基本的に箒で掃除するため、掃除機の購入もまた一苦労だったのですが、もう本件はそのくらいにしておきましょう。あとは飲み水の確保を済ませれば、ほぼ生活の形は整います。水と同じくらい重要な、ビールを売っている店も近くで確保。

ところが近くにスーパーが無くて、ちょっと不便かなと思っていたところ、たまたま会社を訪ねて来てくれた人材派遣会社の人から、ネットでの野菜や日用品の販売サイトを教えてもらいました。野菜も牛乳なんかも結構重いし、真夏のデリーでそんなものを買って持ち歩くのは大変な労力ですから、自宅まで届けてくれるならすごく助かります。日本人からの紹介ですので、さすがに家具屋のようなことはないだろうと、即日試してみました。

IMG_1179    IMG_1180                                      サイト名は”Big Basket”。                                        翌日、予定どおりの時間帯にちゃんと配達されましたが、良く見ないで注文してしまったようで、玉ねぎが1Kg発注したつもりが5Kgも来てしまいました。それでも78ルピー(150円ぐらい)。ちょっと安すぎませんか?私も値段の78ルピーは確認してましたので、当然1Kgと思い込んでいたわけですが、受け取ってみると半年も持ちそうな量です。もちろん半年も生の玉ねぎが持つわけありませんので、棄てるのも勿体ないし、Govindちゃんにでも貰ってもらうか・・・                                                   まな板も一緒に買ったのですが、例によって野菜の人とは別の人が届けてくれました。しかもほぼ同じ時間です。”同じ店から来ているのに、なぜ別々の人が届けてくれるのだ?” と聞くと、質問はおおよそわかってくれているようなのですが、説明の要領が得ません。私が理解したところでは、”近くにトラックで来ていて、そこを基点にあちこちの家に配達している。私はまな板(キッチン製品)の担当で、野菜は別” という事のようです。ま、とにかく約束通り届けていただければ、何も文句はありません。