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今はもう夏

2月に入ってすこし暖かくなってきたかと思いきや、今はもう夏です。春はあったのか?というくらいに存在感がありませんでした。もう最高気温は30度を超え、Tシャツ一枚で十分。冬来たりならば春遠からじといいますが、デリーでは夏来たりなば秋遠からじ、とはなりません。今現在はそれほどでもないですが、4月からは最低温度が25度を下回らない過酷な夏が6 ヶ月は続きます。私にとっては2度目のデリーでの夏です。

先月20日に日本から帰国してみると、悪名高きデリーのエアーポリューションレベルがにわかに良くなっていました。空気が澄んで視界良好、夜は星もたくさん見えます。新聞では毎日各都市ごとに汚染レベルを表示していますので、それによると150少々と、”Moderate=まあまあ”の値。日本に行く前というか冬の間はずっと300(Very Poor)を超えていました。 (これは1立方メートル中のPM2.5の数のようですが、単純にこの数字だけで北京などとは比較できないそうです)                                          これはどうしたことか?デリーの冬は霧に包まれたりして、空気がよどみ、汚染が進むとは聞いてはいました、冬が終わったからといってこんなに顕著によくなるものかは?でもこれは後でわかったことですが、私が日本に行っていた間に雨が降って、それで大きく改善したのだそうです。下の値は22日のものですから雨が降った直後の19日ぐらいはもっと良かったことでしょう。今は3月に入りましたが、結局汚染表示は300ぐらいに戻ってしまいました。空気汚染の改善はやはり雨季(モンスーン)の6月ごろまで待たなくてはなりません。

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ところで昔の東京、昔というのは1960年代高度成長期の東京なのですが、今の北京やデリーのように大気汚染が酷かったのを知っていますか?その頃、名前は忘れましたがイギリスの首相が来日した折羽田空港で、”防毒マスクを着けなくても大丈夫みたいだ” なんて面白くもないジョークを言われたものです。そんな中1964年10月10日アジア初の東京オリンピック開会式が開催されました。その日は晴れの特異日、と言われ快晴でしたが、大気汚染もその日はとても良好だったのです。NHKのアナウンサーが、”日本中の青空をここ東京に集めたような抜けるような青空であります” なんてセリフで放送が始まったわけですが、その秘密は前日の夜までの大雨でした。晴れの特異日10月10日になるとその雨はピタリと止み、晴天とともに大気汚染も無きが如くに晴れ渡ったのです。神国日本は運のいいことです。

さてこんな春も秋も無い様なデリーですが、私個人的にはまったく季節のない、というか常夏のシンガポールよりは季節の面では好きです。たとえ四季でなくとも季節の変化があったほうがはるかに趣があるし、メリハリがあるというものです。もちろん日本のような夢のように美しい四季とは比べようもありませんが。