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インドのお米に挑戦

日本では、コシヒカリや秋田こまちといった”ブランド”の違いはあっても、お米そのものはジャポニカ米で種類としては一種です。ちょうどビールのように、アサヒ、キリン、サントリーなど名前や味の多少の違いはあってもビールの種類としては一種類(ラガー)しかないのに似ていいます(地ビールは別)。しかし、インドではお米の選択肢は10種類以上もあり、それぞれKg単位で売っていて、値段もかなり違います。会社のスタッフにその違いを聞くと、”北部での基準ですが” と断りが入ってから、”細長いものほど高級とされている” とのことです。”どう違うんですか?” と聞くと”味と香りが違います”。なるほど。値段も安いものと高いものとでは3倍以上の違いがあるそうですから、日本以上に違うのではないでしょうか。ならば、この際最高級のインドのお米とはどのようなものか早速試してみることにしました。

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左の写真の金額(499ルピーとか269ルピー)は10Kgの値段です。499ルピーでおよそ1,000円/10Kgですから、日本に比べたら安いと思います。右の写真は量り売りのお米ですが、右から2つ目のが79ルピー(160円弱)/Kgで一番高いお米です。中にあるカップのようなものでおよそ5合ほど袋に入れて、重さを量ってもらうと約1Kg弱。地元の人によると、貧しいひとたちのために政府が補助して1Kgで2ルピー(4円)ぐらいのお米もあるそうです。ところがそういう人たちはそのお米を転売して利ざやを稼ぐ人もすくなくないとか。確かに2ルピーで買ったものを仮に10ルピーで売れたとすれば、あるいは5ルピーだとしても悪くない商売ですよね。

さて炊き方は日本のお米と一緒(と勝手に決めました)。下の左の写真右から日本のお米、インドの高級米、そして一番左のが炊いたあとのインド米です(3粒)。なるほどかなり細長いです。そし手右側の写真が炊いたご飯に明太子を載せたものです。なんか白魚の上に明太子を乗せたみたいですが、炊きたてのせいでしょうか、意外に悪くなかったです。確かにモチモチ感はなく、日本のようなご飯を期待すると、がっかりするのでしょうが、そういう期待感を棄てて食べてみると、噛めば噛むほどに味わいが出てくる”ご飯”です。きっと小さい頃よりこのお米で育ったらな、日本のお米はおいしいとは思わないでしょうね。

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外米(外国産のお米)はチャーハンにするとおいしい、などといわれますが、それはお米そのものがまずい、ということとほぼ同義です。お米そのものがまずいから油を加えて、味付けしてチャーハンにして”ごまかす”わけです。特に、私の知る限りでは中国のお米がその典型ですね。それに比べたらこのインドのお米ははるかにマシだと思います。このインドのお米ならチャーハンにしたらよりおいしく感じるかも、と試してみましたが、味付けが悪かったか(市販のチャーハンの元を使用)、油を控えめにしすぎたか、あるいは日本のお米のチャーハンになれているせいか、悪くはなかったですが、感動するほどでもなかったです。お茶漬けも試してみましたが、こちらはもっとがっかり。結論としては、日本のお米はやっぱり最高!!