月別アーカイブ: 2015年6月

恐るべしインド菌

運転免許をとってからは、3日、3ヶ月、3年目に注意すべし、などといわれますが、インドに赴任後1ヶ月半ほどが過ぎた今日6月29日月曜日、朝歯磨きして、口をゆすいだ後、多少口に残った水道水を思わず飲んでしまいました。ほんの少量です。これまでは毎日しっかり口に残らないようにし、時にはミネラルウォーターで”すすぎ”までしていたのですが、今日はそれどころかそのまま飲み込んでしまいました。インドも長いし、住み始めて1ヶ月半も経つのだからきっと免疫もある程度できているであろう、と楽観視して家を出ました。

果たして、家を出てから30分ほどすると、来るものが来ました。最初は通常のお通じかと思われたのですが、10分ほどすると波状的に襲ってくるあの感覚がだんだん短くなって、ほとんど耐えられなくなってきました。あと15分、あと10分我慢!事務所はもうすぐ、と耐え難きを絶え、脂汗を流し、地獄のようです。まさか車のなかでするわけにもいかないし、いっそ近くの藪のなかに駆け込もうか?インド人は線路の脇で平気でいたしているというし。しかし日本人たるものそんな恥ずかしいことしては、Govindちゃん(運転手)から伝わって、末代まで語り告げられないとも限らず。

事務所に着いたときにはもうほとんど意識朦朧。でも間にあった。”開いててよかった”なんてもんじゃありません。いたしているときもさらに汗が出てきます。これはやばいか、とおもいつつもなんとか一息。しかし気分は優れません。やがて第二陣が間もなく訪れ、今度は嘔吐もです。下から上からともうたいへん。(すみません、汚い話で)

しかし、この嘔吐でだいぶ楽になりました。きっと誤って飲んだ水の多くが排出されたのでしょう。たまたま赴任前に会社からもらっていた、下痢用の抗生物質を持っていたので即飲みました。この後熱が出なければ大丈夫でしょう。日ごろインドでは生水さえ飲まなければ大丈夫さ、なんて言っていたのですが、まさに自らその掟を破ってこの結果です。聞くところによると住居のあるグルガオンの水はデリーの水より悪いとか。今度万が一このようなことが合った場合は、即ウイスキーを飲むことにしてみましょう。そうです、きっとアルコールの力で雑菌を殺せるはずです。

 

 

 

 

超すぐれもの”OLA”

OLAとはインドで最近急速に普及しつつあるタクシー予約システムです。フリーソフトで、どこに居ようと近くに居るタクシーが、スマホ画面を2回ほどタッチするだけでピックアップできます。運転手やタクシー会社と電話で話す必要はありませんし、行く先を告げる必要もありません。

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OLAアイコンをタッチすると、上のような画面が現れます。自分の現在地が示され、画面の下に近所にいるOLA登録のタクシーが、小型車、セダン、オートリキシャー別にそれぞれどのくらいの時間で駆け付けられるかが表示されます。あとはどちらかを選んで”RIDE NOW”を押すだけ。料金もすべてメーター制なので、インドならではの価格交渉でのストレスもありませんし、乗った後料金支払いでもめることもありません。でも運転手はどうやって客を特定するか?もちろん日本人の私だったらすぐわかってもらえますが、街中で五万といるインド人のなかから特定するのに”迷った”場合は運転手から電話があり、落ち合うことができます。ま、当然のことですね。目的地に着いて料金を払うと、しばらくして領収書が登録Eメールに送られてきて完結です。

私がOLAを初めて使ってみたのは、自宅から空港まで。小型車が9分、セダンが4分と表示されたので、セダンを選択。驚いたことに本当に4分ほどで来ました。でもOLAのステッカーがありません。”本当にOLAタクシー?”と尋ねると、Yes, Yes!といいながら、携帯電話で私にかけて来たので間違いありません。セダンということでしたが、Multi SuzukiのSwift.(1,300CC?)。 インドでの小型車というのはSuzukiのアルトか現代の小型車(名前は?)のことで、Suzuki Swiftは一段上のランクになるようです。でも一人ですからまったく問題なし。メーターが付いてないな、と少し気になったのですが、空港に着くと即ドライバーのスマホに金額が表示されました。490ルピー(920円ほど)。メーターは備えていないですが、GPSで走った距離がわかりますので、そのデータを元に金額表示されるわけです。すばらしい!前回別のタクシー会社に電話してやっとの思いでタクシーを捕まえたときには、同じ距離で580ルピーでしたから料金もかなり安めです。

これはIIT(インド工科大学)デリーの学生が考えたソフトだそうです。さすがIT大国。日本のソフトバンクも出資しているとか。このシステムはどの国のものより進んでいるのではないでしょうか?ところでOLAシステムへの”コミッション”は料金の20%との事。これは高い!もちろんOLAシステムに加盟しているタクシーはまだ一部でしょうが、莫大な金額になると思われます。きっとIITデリーの学生は今億万長者でしょう。

ちなみにOLAとはスペイン語で”こんにちわ”。正確なつづりはHolaと書くそうです。

 

インド映画はローカル言語

映画大国インド。米国のハリウッドに対しボリウッドなどと言われていますが、製作数、観客動員数などでは米国をはるかに凌いでいます。人口が12億人も居て、映画が最大の娯楽ですから当然ですね。ネットなどで映画の紹介を見ると必ず使用言語が表示されています。Hindi、Tamil、Malayalam、あるいはEnglishとか。いっそ、最初から共通語の英語で作れば最大の観客数が期待できるではないか?と思ったりしますが、英語を解さない人も相当な割合でいますし、仮にTamil語人口だけでも日本の人口をはるかに凌ぎますので、採算はまったく問題なし。そもそもその土地の言葉を使わないと、映画そのものの味わいが損なわれるではないか、ということです。確かに。洋画を日本語に吹き替えたものでは、味わいが半減してしまうのと同じでしょう。毎週プログラムが変わりますが、特にヒットした作品は、後日別なローカル言語の字幕を入れて、あるいは吹きかえ版で再上映されることも多いそうです。

私が最近みたインド映画で面白かったのは”PK”という作品で、半年ほど前シンガポールでみました。元はHindi語ですが、シンガポールですから当然英語の字幕があります。それでも全部読み終わる前に画面が変わったりして、なかなか大変でしたが、ストリーは理解できとても楽しめました。秀作だとおもいます。4月赴任前にインドに来た時にも、週末を挟んだので、暇つぶし半分で”NH10″という映画を見てみましたが、その時は上記のような事情を知らず、Hindiのみ、字幕なしで参りました。切符売り場の人も”ヒンズー語だけど大丈夫?”なんて気にもかけてくれません。でもアクション映画の上、多少の英語も混じっているため、ストーリーが分かったら相当面白いだろうな、というところまでは分かりました。

今日(6月20日)買い物の途中でたまたま同じモールのなかでDVD屋さんを発見し、ふらっと覗いてみました。するとNH10があるじゃないですか。しかもお値段299ルピー(約560円)。店員さんは日本人風顔つきでアッサム地方出身者か(アッサム地方では日本人とまったく同じ様な顔立ちした民族がいます)。でも映画のこと良く知ってていろいろ薦めてくれます。値段も手ごろなので、薦められるままに5つも買ってしまいました。もちろんどれも英語の字幕付きです。これで消化不良が2ヶ月ぶりに全快か。(ちなみにNH10とは国道10号線という意味です)

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インドの韓国料理店

韓国料理といえばキムチと焼肉。そんな言い方をすると”キムチと焼肉だけが韓国料理ではない”と怒られてしまうけど、牛を神聖な動物としているインドの韓国料理店は焼肉はなにを出す?そんな素朴な興味につられて近くの”名家”(Myung Ga)という店にランチに寄ってみました。名家という名前の韓国料理屋はシンガポールにもあったような。

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中に入ると、13:00(インドの昼食が始まる時間)というのに客はゼロで、韓国人らしくはないけど韓国人に違いないと思われる若い女の子が一人で座っています。店内のスピーカーからはインドっぽくない正当派の英語が聞こえてきます。ニュースでもなさそうで、どうも英語の勉強をしたようです。私がメニューを見ていると今度は日本語が流れてきました。”田中さんは何を食べましたか?”みたいな。間違いなく日本語教材です。

焼肉食べるつもりはなかったけれど、焼肉の肉は何?と聞くと、豚か鳥か羊ということです。やはり牛肉は無いか。彼女によると、前はビーフもあったけど、今は禁止されているとか。ハリヤナ州(グルガオンがある州)もムンバイ(マハラシュートラ州)と同じように最近牛肉の取引を禁止されたようです。じゃ、水牛(バッファロー)はあるの?と聞いたけれどポカンとされたので、バッファローが理解されなかったようです。ランチボックスのようなものがあったらよかったのですが、無いと言うことなので豚の骨付き肉のスープを発注。税込みで900ルピー(約1,700円)。和食屋のランチとほぼ同じ値段。しかしお味のほうは、残念ながらまた来よう、と言う気持ちにさせるようなものではありませんでした。そうこうしているうちに一人の客が入って来ましたが、申し訳ないけど、この店も長くはないと思った次第です。

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その後同じモールにはるやはり韓国系のパン屋さんで朝食用食パンを一斤買いました。支払いにまごまごしている間、なぜかパンを2つも袋に追加してくれるではないですか。フレンチトースト風の調理パンとクロワッサンみたいなパン。食パンより高いかも。私が”えっ?”と戸惑っていると、”サービス、サービス”というのです。確かに高めの食パンではありますが、それにしても。。。きっと私を韓国人と思ったのでしょう。そう思った瞬間に”なぜサービスしてくれるの?”と聞く気がしなくなってしまいました。私が日本人だとバレたらサービス取り消すのだろうか。そんなこともないだろうけど、ご時勢ということもあるし、いやな空気が流れそうな気もして、Thannk youとだけ言ってそそくさと店外に。もうあの店は行きづらくなったなんて、考えすぎでしょうか。

正直Govind

Govindとは私のお抱え運転手です。以前にも書いた、Chauffeurっていうやつです。彼は4年ほど前会社が設立されたころから運転手として働いているのですが、私が住居をデリーから1時間以上もかかるグルガオンに決めたことから、デリー在住のGovindにお願いするのは無理であろうと、運転手を変える予定でいました。たとえば私が家を7:30に出るとすれば、彼は自宅を6時過ぎに出なくてはならないのです。しかし、本人はこのままやりたいとの事。会社としては実績も十分にあるし、なんといっても彼は正直なので、得がたい運転手らしいです。正直でないとするとどんな運転手なのか?たとえば、勤務中に車のガソリンや軽油を抜き取って、街で売りさばくなんてごく普通のことだそうです。そういえば去年はメチルアルコールを使った密造酒を高級ウイスキーブランドの壜で売って、何人も死にました。その頃高級ブランドのウイスキーは絶対買ってはいけないといわれたものです。農薬に灯油を混ぜて、水増しならぬ”油増し”して売る犯罪が横行したり。そんなことをやっていったいいくら儲かるのだ!といいたくもなりますが、これがインドの現状なのです。

そこに行くとGovind氏、確かに信用できそうです。彼はみんなから親しみをこめて”ゴビンちゃん”と呼ばれています。以下の写真は再度登場ですが、ゴビンちゃんと社有車です。彼まだ20代だそうですが、もう家族もいます。待ち時間を利用して英語も勉強しており、最近進歩が目覚しいとか。そのうちにChauffeurよりも良い仕事を見つけられるかも知れません。ゴビンちゃんがんばれ!

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さて、お抱え運転手付き、なんて聞くとさぞかし結構なご身分、と思われるかも知れませんが、実際は不自由なものです。運転手がいなかったらどこえも行けないし、どこに行くにも正確に時間を決めないといけません。どこに行くにも2人セットです。気が向いたらふらっと、というわけには行きません。自分で運転した方がどんなにか楽か。。。

 

モンスーン来たる

6月11日の夕方、いきなり強風が吹き始め、あたりは砂嵐となりました。あまりの風の強さに高層のアパートは揺れているのではと思えるほどです。実際ガラスサッシは強風で内側にたわんで、隙間から細かい砂のにおいが忍び込んできます。しばらくすると雷を伴った雨にに。5月11日に赴任以来初めての雨です。スコールというほどの雨ではないですが、それでも砂埃も中国以上といわれる大気汚染も流し去ってくれるかのようです。

IMG_0064アパート(19階)の窓からの砂嵐。

翌朝早く窓を開けてみると、空気が涼しい!気持ちいいったらありません。それまで毎日つけっぱなしだったエアコンも止めました。シャワーを浴びると水が冷たい。昨日までなんにもしなくてもちょうど良い温度のお湯が出てきていたのに。うれしくなってしまいました。天気予報を見ると12日(日)の予想最高温度は38度、最低は29度。この数字だけみると日本の感覚ではまだまだ暑いと思われるでしょうが、かなり空気が乾いていることもあり、日本の夏の29度とは違うと思います。すくなくとも45度のころとは全然違います。

季節風と訳されるモンスーンは日本でいうと梅雨のようなもの。今頃から2ヶ月ぐらい続くらしいですが、その後は真夏ではなくて、秋が訪れるはずです。人によっては湿気が高くなるので、余計嫌がる人もいるようですが、湿気はとても大切だし、砂埃が収まるだけでもほっとします。

インドの銀行

3日間もの時間をかけてFRROで外国人登録が済み、ようやく銀行口座が開けます。HDFCというインド最大の銀行に決め、ローカルスタッフとともに窓口へ。ローカルスタッフの助けもあり、住所を証明するもの(たとえば電気料金の請求書など)を持ち合わせなかったにも関わらず、インドとは思えないスピードで開設申請作業が終了。さすが民間企業。およそ5日ほど後に、口座番号、小切手帳、銀行カード(キャッシュカード)等一式の書類が届きました。案内を読むと、アクティベートするにはユーザーIDを入れて、パスワードを作成せよ、とあります。しかしユーザーIDを書いたものがどこにも見つかりません。銀行カードの番号かとおもって、それを入力してみるも、受け付けられず。どうにも困って、会社のスタッフに聞くと、書類に書いてある適当な番号や数字、たとえば電話番号や整理番号と思われる数字を入れてみろ、などと適当なアドバイス。結局どれを試してもダメで、直接銀行に電話してみることに。私の携帯番号を告げるとあっさりIDを教えてくれました。後で分かったことですが、これは書類が足りなかったのではなく、安全上本人が直接問い合わせてID番号を得る仕組みになっているとの事。しかしそんなことどこにも書いてありません。単にインターネットバンキングを始めるだけでフラストレーションのたまりまくりでした。

銀行カードの暗証番号を決めるのにも、案内が悪く、わけがわかりません。結局ローカルのスタッフに近くの支店まで同行してもらって何とか設定終了。でも銀行側はまったく”申し訳ございません”でもなく、”そんなこと常識だろう”みたいな態度です。そりゃそちらにしてみれば当たり前のことかもしれないけど、インドの常識なんて知るわけないよ。

しかしふと思ったのですが、インドではネット環境に無い人や携帯電話が無い人は銀行口座が開けないということになるのだろうか。インドではそんな環境下に無い人は億の単位でいるだろうに。現地人に聞いてみますと、最低携帯電話か勤め先の電話番号があれば開設できるとのことですが、そうであっても銀行口座を持っていない人も結構いるだろうと思われます。日本では銀行口座をもって無い人って居るのでしょうか。

ベジタリアンとノンべジ

インドではベジタリアン(菜食主義者)が多いことは有名です。全体の3割ぐらいと言われれいます。その逆はノンべジ。ベジタリアンはもともと階級の高い人たちか、というと必ずしもそうでもなさそうです。もちろんバラモンなど僧侶のカーストでは当然ベジタリアンであることが求められでしょうが、現在では出自や家柄に関係なく各個人が選択するようです。だから以前”カースト制度”のところでも書いたような人が居るわけですね。

会社のある女性はノンベジであるが、家すなわち嫁ぎ先の家はベジタリアンということで、家ではベジタリアン。しかし外に出ればふつうに肉類も食べるそうです。ご主人や家の人もそれは知っていて特に問題なし。

別の男性社員は、やはり家ではベジタリアンを装っているが、外にでればノンベジになり、そのことは奥さんには内緒とのことです。バレたら離婚される、などと言ってましたが、冗談でしょう。日本に行くことも少なからすあるため、純粋なベジタリアンでいることは難しいとか。

通常ランチは事務所で食べまていす。各自”弁当”を持ってきて、適当に分け合ったりと、この辺は日本とはちょっと違います。持ってくるものはロティーという薄焼きのパンと1-2種類のおかず。おかずは要はカレーです。豆カレーだったり、なすやオクラのカレー炒めだったり。ロティーというのはナンに似ていますが、発酵させていないので、パンというにはちょっとちがうかな、と言う感じです。もちろん私は作ってくれる人など居ませんので、近所のレストラン(屋台のようなものかも)から出前の”カレーランチ”を注文します。チキンカレーとナンとかビリヤー二(チャーハンのようなもの)とかあるいは中華系、タイ系の店もあります。ベジタリアン用の野菜カレーも、とても肉類を使っていなとは思えないほどコクがあり悪くないです。

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*大皿のビリヤー二は私の注文したもの。真ん中のはパニールというチーズのカレーでこれも店からのもの。青と白い2つの小さな小皿のものは家から持ち寄った料理(カレーのなかま)です。

その日(6月8日月曜日)のランチには事務所にいたもう一人の女性がいません。”彼女は?”と聞くと、毎月曜日は断食で、それを16回続けるというのです。すなわち4か月間月曜日だけは朝から丸一日食事なし。夜だけは多少食べても良いらしいですが、そうすることによって、良い男というか、結婚相手にめぐりあえるという言い伝えを守っている、というのです。という事は彼女は彼氏いないのか?というと、”そうとは限らない。その彼氏をいい人にするために断食しているとも考えられる”とのことでした。それはそれは。でもそんなことをするとその反動で余計太ってしまうのに、、、とは私の独り言でした。

また、ヒンズー教徒であれば火曜日は全員がベジタリアンになります。これは北部地方(デリー方面)の習慣だそうで、ノンベジのひともみんな肉類なしの一日になります。こちらは特に目的のようなものはなく、単なる習慣・伝統だそうです。

インド門での商売少女

その日(6月7日)も45度を超える暑さにもかかわらず、観光案内でインド門に出かけました。ニューデリーの中心に位置する立派な門で、パリの凱旋門をまねて、主に第一次対戦で戦死したインド人の名が刻まれています。乾燥しているとはいえ目もくらむような暑さ。それでもたくさんの観光客がいます。人がいれば商売人も集まります。横笛を吹きながら笛を売るおじさん、ブーメランみたいに元の位置に戻ってくるというゴムで飛ばす子供だましみたいなおもちゃを売るひ人、手製の携帯ストラップのようなものを売る少女たち。

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その誰もが大変営業熱心で、断っても断ってもあきらめません。”ジャスト2ルピー、2ルピーオンリー!”としつこく追い回されます。”Your name, Please”と私の名前を書けと迫ります。少女だからと魔が差したというか、つい気を許してついつい名前を書いてしまいました。私の名前はローマ字で8文字なのですが、あっという間に写真のごとくの携帯ストラップのようなものを作ってくれました。

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私の腕に巻きつけようとしていましたので、ブレスレットなのでしょう。しかし100ルピー払えというのです。2ルピーって言ってたじゃん!というと、一文字が2ルピーと言います。じゃ、8文字だから16ルピーだよ、と言うと上下についてる青い飾りが高いので、、、とかなんとか。もちろん100ルピ―もわずかな金額ですから払うのは構わないのですが、だまされて支払うのはいくら相手が少女であろうと納得がいきません。16ルピーは払うけどそれ以上はダメ、といって16ルピーを渡しました。それでもしつこいので、”じゃ、そのブレスレットは要らないから、16ルピーあげるよ”といっても断固としてあきらめません。ま、作ってしまったものは他には売れないよ、ということでしょうね。とうとう根負けして、”じゃ、30ルピー払うことで良い?”ということで何とか妥結。

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しかしその後、ランチを食べながら、このブレスレットにたった30ルピーはかわいそうだったな、とひとしきり後悔の念。なにせ45度の灼熱たいよの中、ようやく受注したのに、日本円にすれば60円弱ですから。原価すれすれかも。でもまあ売らないよりはましだったろうなきっと、なんて思い込もうとしておりました。

商売少女とは、いかがわしい商売ではなく、商魂たくましい少女のお話でした。

カースト制度

この制度の存在はだれでも知っていますが、なかなかセンシティブで話題にしにくいものです。たまたま現地人スタッフの方からこの話題に触れてきたので、普段疑問に思っていることをいくつか質問してみました。

話題になったきっかけは、会社のある人物がすごく高位のカースト出身、すなわち僧侶の位だそうですが、それにも関わらず彼は酒も飲み、肉も食べるノンベジタリアンという面白い人物だ、という話からでした。

  • カーストの階層と裕福さ、教育の高さは関係あるのか?

200年300年前であればそれは比例関係であったかも知れないが今はまったく無関係。

  • 名前から所属カーストが分かるのか?

これは北部、西部、あるいは東部インドであればほぼ分かるとのことです。良くあるSharmaとかKumarといった名前ですね。ところが南部については、名前の順番が父親の名前、自分のファーストネーム、生まれた村の名前から構成されていることが多く、所属カーストが分かりにくい。また比較的南部は教育が行き届いていることもありカースト制度はあまり意識されないようです。

  • 結婚、就職時には関係あるのか?

どの国も同じ傾向でしょうが、結婚するとなるとこの問題がクローズアップされるようです。基本的に同じカーストでなければ結婚しにくい。どの程度しにくいのかは良くはわかりません。事務所内の女性がある男性の名刺を見たとたん、“私はこの人とは結婚できない”と言ったことがありました。彼女のケースは1ランク違っていたのか、あるいは何ランクも差があったのでしょうか。

就職に関しては、予想に反し”逆差別“で問題を抱えているとのことでした。民間ではまったく問題にしないが、インドの公務員の40%は下層のカーストから採用しなければならない、という法律があり、これが公務員の質を低下させている原因のひとつとのこと。もちろん下層のカーストに属する人にもいくらでも優秀な人はいるでしょうが、仮に能力ななくとも優先されるわけですから、質の低下を招くというのもうなづけます。公務員とはパブリックセクターで、過日外国人登録するだけで3日間もかかったFRROや、とても客商売をしいるとは思えないエアーインディアも含まれますので、とても納得が行きます。

ちょうどマレーシアの“ブミプトラ政策”と同じようなものだね、と言うと、なんと“ブミプトラ”とはヒンズー語で、”その土地の人“という意味だそうです。ちなみにこの”40%採用枠制度”を導入したのはインド建国の父、マハトマガンジーだそうです。

以上いくつかの疑問点について分かったことを記しましたが、信頼できる人物とは言え、一人のインド人の見解ですので、必ずしも正確でない所があるかも知れません。また、新たに分かった事がありましたら逐次記しておきたいと思います。