新聞記事より

ちょっと久しぶりですが、例によって新聞記事から3つほど。

1.いつまで経っても出来ない道路工事。(5回目の納期変更)

*およそ2.7KmほどのFlyover(高架道路)なのですが、2016年12月完成の約束で2014年11月に着手。しかしその後納期を3回変更しても守れず、4回目の今回は2019年の6月の完成(目標)だそうです。時間などあってないようなインドですので、もう驚きもしませんが、空港から自宅あるいは事務所に行くには、この道を通らざるを得ず、いつも大渋滞に苦しめられております。私がインドに赴任した2015年から全く変わっておりません。こういういい加減さが通ってしまうのが不思議です。

2.もっとも生活レベルが高く、住みやすい都市はウィーン。インドの都市は?

*世界で住みやすく、クオリティーの高い都市ベスト10は、のきなみヨーロッパの都市が選ばれております。住居、政治的安定度、犯罪率、余暇、大気汚染、インフラ等の要因から評価したものです。全231都市のうち、インドの主要都市は143位のハイデラバッドから162位のニューデリーまで7都市も入っています。ま、そうだろうな。でもアジアでもっとも高くランクされたのは25位のシンガポールだそうです。本当かな??

3.”持参金(結納金)”が少なかったために餓死。

*これはちょっと悲しい、悲惨なおはなし。結婚時に要求した持参金を用意できず、2年間砂糖水と水に浸したお米しか与えられず、20Kgまでやせ衰えた女性が餓死してしまったそうです。要求された持参金は2L、すなわち20万ルピー(32万円ほど)。しかも2人のこどもがいたそうです。でも、記事の最後には、この夫とその両親はカルト的な教義にはまり、精神的に正常ではなかったと書かれています。多少の救いというか、少なくともインドでも良くある話しではないと思います。

 

 

道路封鎖

今年はインドの総選挙の年です。総選挙は5年毎に行われ、広い国土に9億人もの有権者がいるといわれるインドでは一日では終わりません。デリー地区の投票日は5月12日(日)に予定されていますが、場所によっては2-3日もかかるところもあります。                   最近の新聞は総選挙の記事一色と言ってもいいくらいですが、私は背景などが分かっていないため、読んでもよく分からず、政治欄はほとんどパスです。 (政治関係の記事が全体の半分ぐらいを占めています)                                            最近は携帯にも選挙キャンペーンと思われる電話が良くかかって来るようになりました。 電話を取ると、一呼吸置いてから、ヒンズー語で一方的にしゃべってきます。なにを言っているのかさっぱり分かりませんが、時々”BJP=政党名”とか”Kejriwar=デリー市長”の名前が聞こえてくるので、選挙キャンペーンに間違いありません。もちろん選挙キャンペーンの電話とわかったらすぐに切ってしまいますが。

最近になって、私の住む地域が夜になるとバリケードで道路が封鎖されていることに気がつきました。夜とはいいながら、これでは出かけることも、外から入ることもできません。 ”なんでこんな馬鹿げたことをするのだろう?何の意味があるのだ!でもインドだからな、こんな馬鹿げたことやるかもな・・・” などと思っていたのですが、そんなある日の早朝、同僚と空港に向かうべくGovindちゃんに自宅に迎えに来てもらうことになっていました。     しかし、バリケードによりGK-1という私の住んでいる地区に入ることも出ることも出来ません。 でもさすがにGovindちゃん、その地区をぐるりと一回りして、一箇所だけ開いているゲートを発見して約束の時間から15分ほど遅れたものの無事自宅にたどり着いてくれました。

*私の住んでいる地区(GK-1)に繋がる道路は一箇所を除いてすべて封鎖です。迷惑この上なし。GK-1は多くの政治家が住むところでもあるらしいので、テロリストの車での突入、なんてのは防げるかも知れませんが。

空港への道すがら、”デリーポリスはなんでこんな馬鹿げたことするんだろう?住民は大迷惑じゃないか!” と言うと、                                                  ”そんなんですけど、これは選挙の影響なんですよ。先日はこうした検問で、28億ルピーもの選挙資金が摘発されたんですよ。運んでいたのはCongress(国民会議派という政党)の関係者だったようですけど”                                              28億ルピーといえば45億円もの超大金です。現金で運ぶとすれば、乗用車では乗り切らないほどの荷物になるでしょう。こんなのがインドの選挙の実態なのか?インドの選挙ではカーストで7割が決まるとも言われていますが(同じカーストの候補者に投票する)、それを打ち破るにはやはり”実弾”しかないのか!?

 

ほうれん草

ほうれん草はとても好きな野菜なのですが、これまで買うことはありませんでした。それは農薬が怖いから。目には見えませんが、葉物野菜には農薬がたっぷり付いていそうです。なすとかきゅうりだったら、皮を剥くことでなんとかなりますが、ほうれん草はそうはいきません。同じ会社の中国法人で働く家族は、ほうれん草を食べて農薬中毒になり大変な目にあったと聞いています。インドでも農薬の使い方を知らないで(説明書が読めない人がいっぱいいるので)、めちゃくちゃな濃度の農薬がかかっている可能性があるので、中国より怖いかも知れません。

そんなわけで、葉物野菜は極力避けて、せいぜいキャベツか白菜を、外側の葉をかなり捨てて、コアの部分だけを食べるようにしているうちに、いつのまにかほうれん草など葉物野菜は選択肢から消えていました。                                                  先月日本に一時帰国した折、何が食べたいか?と聞かれた時、”ほうれん草の胡麻和え” が思い浮かんだのも、そんな4年にも及ぶご無沙汰があったせいかも知れません。

インドに帰って、改めて冷静に考えてみると、そんなインドのほうれん草でも、よく洗って、さらに茹でてから使えば、農薬はまず取り除くことができるはずです。会社の同僚に相談しても、”火を通せばれば農薬は分解されますよ” とのコメント。 ホントかな??                  とにかくよく洗って、茹でるというのはさらに熱湯で洗うようなものですから、まず除去されることでしょう。これまでも”ほうれん草カレー” など普通に食べてきたのだから、今更そう神経質になる必要もないかと。

というわけで、4年目にして初めてインドでほうれん草を買ってみました。1Kg近くもあると思えるほうれん草が束になって売っていました。その他の野菜、果物(にんじん、 ねぎ、みかん)と一緒でなんと89ルピー(140円)。インドでは貧しい人もたくさんいるが、金持ちはとてつもなく金持ちといわれますが、そのせいか物価もピンキリです。                                        病院とはいえ耳かきに5,000円もかかったりする一方、生活必需品はめちゃ安いです。 4年近くもインドで暮らしていて、いまさらではありますが改めて実感した次第です。

*ほうれん草は日本のスーパーで袋入りで売っている量の少なくとも3倍はあると思います。根っこの部分が甘くて好きなのですが、茹でても土が残っているような気がしたので切り落としました。これら全部で140円、ほうれん草だけだと45円ほどです。束の中には多少の雑草なんかも混じっているかも知れません。インドですから。

ごまあえにしたかったですが、ゴマをすり潰す道具がなかったので、かつお節としょうゆでおひたしにしていただきました。単純なだけに、日本のほうれん草の味そのものでした。茹でたほうれん草は冷凍しておくと、いつでも使えてとても便利です。たかがほうれん草、されどほうれん草。一種類の野菜が増えただけで、ずいぶん料理のレパートリーが増え、また栄養バランスが良くなったような気分になったのでした。

 

インプラント挿入

いよいよインプラント挿入の日がやってまいりました。歯を抜いておよそ3ヶ月。抜いた歯のあたりの骨が十分に再生された、ということだと思います。 若いと抜歯から2ヶ月ぐらいで出来るそうですが。                                               インプラントとは生身の骨に穴を開けて、そこにボルトをねじ込むわけですから、考えただけでも顔をしかめたくなります。                                          ”もし失敗したら、やり直しは効かないだろうな。壁に木ねじをねじ込むのとは分けがちがうだろうし。しかもインド・・・”                                           でもまあ、一旦決めたことを今更逡巡しても仕方ありません。もうまな板の鯉ですので、すべてを信頼して任せるほかありません。                                  例によって右あごの辺りに局部麻酔をたっぷり打たれ、顔の右下1/4はほとんど感覚がなくなりました。前回の抜歯の時の経験から、最初から迷わずたっぷり注入された気がします。

作業は、木や壁に木ねじをねじ込むのとほぼ同じです。ターゲットを決めて、そこに小さめのドリルで穴を開け、そのあとやや大きめのドリルで穴を広げて、そこにインプラントをねじ込みます。最後は歯科医師が小さなレンチをつかって所定の深さまでねじ込んでおしまい。

術後、レントゲンを取り、その結果を見せてくれました。                       ”手術は成功だったんですよね?” と聞くと、例のインド人特有の頭を横に振る”Yes”のしぐさを見て一安心。私からみても、その写真はしっかりきれいに埋め込まれたように見えました。助手から袋に入った氷を渡され、”30分ほど患部に当てておいてください”        しかし、この助手がよろしくないです。インド人特有の、人のことを考えない。すなわち患者の身になって考えるという姿勢が感じられないのです。たとえば、吸引装置やレントゲン撮影の時など、 ”そんなに強く押さえたら痛いのがわからないのか!?” と言いたくなるのです。たぶん歯科衛生士とかの資格は存在していないのでしょう。

*2つの歯の間、やや右に傾いているネジのようなものがインプラントです。今から3ヶ月後、その上にクラウンを装着し私の新しい歯となります。

帰り道、さほど痛くはなかったのですが、やや落ち込んでいる私に珍しく運転手のGovindちゃんが話しかけてきました。                                             ”日本では交通はインドと同じですか?”                                 ”そうだよ、車は左側”                                           ”みんな自分で運転してるんですか?それとも運転手を雇ってる?”               ”日本では99.9%は自分で運転してるよ”                                          ”日本ではどんな車を持ってるんですか?”                                ”車?もってないよ。”                                           ”えっ!?ないんですか”                                           ”うん。だって東京に住んでたら必要ないもん。高いし”                           ”へー!?インドだったら、給与が35,000ルピー(56,000円ほど)になったらみんな車を考えますよ”  (インドの新車、たとえば最大の人気車スズキスイフトなどは80万円ぐらいです)                                                     ”私の若いころは、車を持つのが一種の憧れみたいなところがあったけど、今はそんなこともないみたい。毎日乗るならともかく、どうせ週末しか乗らないし、高い買い物だよ。子供が大きくなったらいらないね。酒も飲めないし”                                                    考えてみれば私が子供のころの初任給は今のインドくらいだったような気がします。そのころの小型車の価格がやはり80万円ぐらいではなかったでしょうか。車に関しては、ちょうど今のインドは40-50年前の日本という感じかも知れません。                                     現在インドでの車普及率はおよそ2%。すなわち2,600万台ほど。でもインドのたとえ10分の1、すなわち1億3000万人もの人が車を持つようになったらどうなってしまうのだろうか?現在の5倍もの車が街にあふれることを想像しただけでも、ため息が出ます。         道路がそれに連れて整備されるとも思えないし、デリーなんかきっと車で埋めつくされることになるでしょう。そもそもこれ以上空気汚染が進んだら、人が住めなくなってしまうのではないだろうか。

*術後に飲むように言われた5種類の薬。一週間分で650ルピー(1,000円ほど)と超安い。さすが薬メーカーのたくさんあるインド。もちろんジェネリックでしょうが問題なし。インドでも医薬分業ははっきりしています。

朝から怒りまくり

自宅から車で10分ほどのところにSiri Fort Sports Complexという総合スポーツ施設があります。日の出とともにオープンし、夜8時過ぎまで開いてます。                   私は週1回ぐらい、朝飯前にゴルフの打ちっぱなし(Golf Driving Range)を使わせてもらっておりますが、入場料金はなぜか半端な177ルピー(270円ほど)、50個のボールを借りて70ルピー(110円ほど)とまあまあリーズナブルな料金です。以前日本でだったか、”インドで時々打ちっぱなしに行ってますよ” なんて話したら、”インドにも打ちっぱなしなんてあるの?” などと馬鹿にした人がいましたが、インドは元イギリス。ゴルフ場があれば打ちっぱなしもあります。もしかして読者の中にも同じように思っている人いませんか?

*インドにもこんな立派な施設はあります。他にはテニス、クリケット、スイミングプール、ヨガ、バトミントン、ラケットボール等々ほぼなんでも揃ってます。しかし人口比では少ないのでいつも混んでます。

さて、この打ちっぱなしの施設、最近突如経営が変わり、支払い方法も変わってしまいました。それまでプリペイカードを買って払っていたのですが、その日から急に使えなくなってしまいました。こんなことはよくあることなので仕方がないのですが、そのプリペードカードの残金を払い戻すのは一週間ほど待ってほしい、というのです。                 残金調べて返金するだけです。たいした金額でもないのに、一週間必要とは?でもインドですから”しょうがねーな” と思いながら、後日払い戻してもらうことにして、その日は現金で支払いました。

それから2週間ほどして、さすがに準備は出来ているだろうと、受付に聞いてみると、   ”私には分からない” としれっと言います。                                         朝の忙しい時間でもあったので、イライラしながら、                           ”何言ってんだ。2週間ほど前にそちらが払いもどすと言ったんだよ。知らないとは何ごとだ!”                                                   怒ってみたところで、その人は全くポカンとしています。たぶん ”(それはボスの仕事であって) 私の仕事ではないので、自分にはなんの落ち度もなし” と考えているのです。これはインド人の典型的な考え方です。 日本だったら、組織への帰属意識が強いですから、まず”すみません、すぐに調べます” とか言ってくれるんですけどね。              すると、今度は脇にいたインド人の客が、                              ”この人は新しい会社の人だから分からないんですよ”                                                     ”新しい会社であっても、前の会社の業務を引き継いぐのが常識だろう!?違いますか?” と、関係のない客にまで言葉を荒げてしまいました。                       ”まあ、そうなんですけど・・・彼では埒が開かないから。ここに電話してみるといいですよ”  と言って、Amadeepとかいう人の電話番号を教えてくれました。

きっと、電話しても出ないか、出ても何かと言い逃れをするんだろうな、 と思いつつも、だまされたつもりでその日の午後連絡を取ってみると、                                 ”今週中に準備しますので、しばらく待ってください。来週にはSiri Fortでお返ししますから”   期待以上の返答ですが、以前「Golf Lan」 というゴルフ割引システムで、何の前触れもなく途中で条件を変えられてしまい(平日のみ有効に勝手に変えられた)、詐欺まがいの被害にあっています。今回はいかに・・・                                           ちなみに払い戻しの金額は1,000円ぐらいなんですけど、ここは金額の問題ではないのです。言ったことは守ってもらわねばなりません。

 

耳鳴りーその2

2階の1122号室の入り口には、小さな受付カウンターのようなものがあったのですが、誰もいません。1122号に行けと言われたのだからと、素直にノックしてドアを開けてみると、患者らしき人が2人所在無さげに座っているだけです。                           すると後ろから、”May I help you?” と男の人が声を掛けてきました。                                          受付でもらった書類を見せると、                                   ”Dr. Ameetは不在ですが”                                      ”知ってます。代わりの先生が診てくれることになってるんですが”               ”その人の名前は?”                                         ”(知らねーよ)そちらかそういう提案があって、14:30に来るようにいわれたんですけど”       ”じゃ、たぶんDr. Ashuwaniのことだと思うけど、彼はいま会議中であと1時間ほどかかりますが”                                                   ”はーー?14:30に来いとは、そちらから言われたんですよー!”  しかし、こんなことには慣れっこになっているので、さして驚くというか怒りも沸いてきません。1時間と言われれば、たっぷり1時間半は覚悟したのでした。                                        ”Dr. Ashuwaniが帰ってきたら連絡しますので、携帯の番号教えてください”

本当にちょうど16:00ごろになって連絡が来ました。そして、先ほどの男に会計カウンターに連れて行かれ、”初診料として1,500ルピー払ってください”。                        初診料の事は聞いていたのですが、数百ルピーぐらいという話だったけど仕方ありません。私立だから高めなのか。                                        1122号室に案内され、Dr. Ashuwaniと思われる若い先生が”どうしました?” と聞くので、あらましを説明すると、左右の耳の中を道具を使ってチェックし終わると、           ”右の耳の中に大きなWaxがあって鼓膜が見えません。左はOKなんだけど”                               ”Waxって耳垢のことですよね?” ”そうですね”                          そして音叉を膝で打って音を出し、その底を頭の真上につけて聞こえ具合を聞かれました。                                           ”右側の方が良く聞こえます” というと、先生は大きく頷いて、”ではWaxを取り除きましょう” 音叉の音は鼓膜からの情報ではなくて、骨を伝わっての振動で聞こえたもので、右側の耳が正常であることを確かめたものと思われます。

それからまた会計カウンターに案内され、”3,450ルピー(約5,500円)払ってください”     ”えーっ!たかが耳垢を取ってもらうのに5,500円かよ”・・・母親ならタダだけど、医者にやってもらったらそんなもんか。。健康保険があるわけでも無いし。                                                   ところが、このWaxを取り除くのが難儀でした。                          ベッドに寝かされて、耳にWaxを溶かすためと思われる液体を注ぎ込まれ、麻酔こそしなかったものの、ピンセットのようなものでつまみ出そうとしたり、さらに液体を流し込んで出そうとしたり、20分ぐらいかかったでしょうか。最後は細いパイプの付いた吸引機を使ってやっとのことで引き出しました。恥ずかしいですが、下に写真を添えます。普段麺棒なんかで耳の中はちゃんと掃除してるんですけどね。

*大きめのご飯粒くらいのサイズでした。きっと砂とかゴミが入って、それが核となって、耳垢が徐々に付着し大きくなっていったのでしょう。そのうち井伏鱒二の”オオサンショウウオ”のように耳から出れないほどになって、鼓膜の邪魔をしていたのだと思います。

でもそれが取れるやいなや、耳鳴りはピタリと止み、世の中が変わったようにクリアーに聞こえます。これは5,500円払う価値はあるわ!確かにプロでなければ取り出せなかったでしょう。難聴の心配も杞憂に終わり、めでたしめでたし。

耳鳴りーその1

日本から帰ってから間もなく、右側の耳で耳鳴りが始まり、当然ながらよく聞こえなくなってしまいました。耳のなかに水が詰まったような不快感の上に、ジーーーと言った耳鳴りが聞こえます。何もしないと痛くはないのですが、耳のなかの”水”を取り除こうと、入りはしないものの小指で掻き出そうとしたりすると耳の内部に痛みも感じます。              歳も歳だし、これは難聴の兆しであろうか?母親は晩年結構耳が遠かったし、兄も最近片方の耳が難聴気味みたいだし、私にもその時期が来たのか。 耳が遠くなってもゴルフはできるけど、なんとか難聴は避けたい! 何度も聞き返すのは格好悪いし、TVを大音量で見なければならないとすればそれも悲しいし。

インドの歯科に行くのも躊躇しなくなった私は、一般的に評価が高いインドの医者ならちゃんと診てくれるであろうと、早速耳鼻科の医師を紹介してもらうことにしました。 間もなく、会社スタッフが事務所のすぐ近くにある私立大手の”Apollo Hospital”の耳鼻科のDr. Ameet Kishoreという先生を紹介してくれました。14:30のアポだけど、その前に確認の電話かSMSがあるのでそれを確認して、初めてなのでやや早めに行くように、とのことです。

*Apollo Hospital. インドでは私立と公立の病院では雲泥の差があるそうで、ここは私立の最大手のひとつです。

歩いてでも行ける距離なのですが、病院を分かっているGovindちゃんに連れてってもらった方がよい、とのアドバイスで車で参りました。                              一階に受付があると思う、という簡単なアドバイスだったのですが、すぐにそれらしきカウンターを見つけ耳鼻科の場所を聞くと、                                ”あなたは何人?中国人?” というので”日本人です” というと、                                       ”じゃ、この先右の”International Patient” で受け付けしてください” と言われ、行ってみると、                                                                                          ”パスポートは?”                                            ”いや、必要ないと言われたので持って来なかったです”                     出直しか、と思いきや、近くにいた親切な他の患者が ”メールでコピーを送ってもらえばいいんだよ”                                                 ”なるほど。じゃ、メールアドレス教えてください” と受付に頼むと、女性の受付嬢が名刺をくれましたが、”WhatsAppなんかでパスポートのコピーを送ってもらってもいいいですよ” と言うので、会社のアドミスタッフに電話して、即送ってもらい、携帯でパスポートのコピーを見せながら、書類に住所、氏名、生年月日などを書いて受付開始。やっぱ、スマホは便利。                       ”どの先生とアポがあるのですか?”                                  ”Dr. Ameet Kishore先生なんだけど、今日彼は忙しくて、別の先生が診てくれることになっているんですけど”                                            ”じゃ、その先生の名前は?”                                        ”電話で言われたような気がしますが、覚えていないです(本当は聞き取れなかった)。でも耳鼻科から14:30アポ確認の電話もらってますから、彼らが知ってますよ”               ”(しょうがねーなー、という顔をしながら)じゃ、Dr. Ameetの名前を書いておくので2階の1122号室に行ってください” ・・・続く。

*14:00ごろ外国人受付の脇、ムスリムが病院内でお祈りを始め、ちょっと異様な雰囲気でした。確かにこの地区はイスラム教徒が多いらしいです。

*病院内にはレストランなんかもあって、日本の病院と見た目はあまり変わりません。

まんぷく

毎朝8時からのNHK連続テレビ小説”まんぷく”は見ていますでしょうか?サラリーマンで8時に家に居る人はまず居ないでしょうから、案外少ないかもしれません。”チキンラーメン”を発明した安藤百福(日清食品の創業者)とその家族の物語りです。                             ”TV Box”導入してから日本のテレビが見れるようにはなったのですが、8時からの番組を見るには朝4時半に起きなくてなりません。さすがにそこまでして見なくとも、今は”気ままにYoutube” という便利なものがありますので、私はそちらで楽しんでおります。       途中から見始めたものではあるものの、私にとってはいまやNHKの大河ドラマと並びもっとも楽しみにしている番組のひとつになっております。                                                      なんでもこの番組のお陰で今また”チキンラーメン”が爆発的に売れているとか。私も40年ぶりぐらいに食べてみたいけど、インドで買えるはずもなく、先々週の一時帰国時買ってこなかったことが少々悔やまれます。                                       ところで、私は日清食品は日清製粉の子会社かなんかだとばっかり思っておりましたが、日清食品と日清製粉がまったく関係のない会社だったとは、今のいままで知りませんでした。  名前が同じで、使っている材料もほぼ同じですからね。サイトによると、日清製粉の方がずっと歴史があるのですが、日清製粉の社長令嬢だった正田美智子様が皇室に入ったため、同じ名前を使っていた日清食品が好印象を持たれ、ずいぶん得したとか。             番組では新商品としてカップヌードルがまさに世に出ようとしているところです。      ”どんぶりなんかどの家にもあるもの。そんなもん売れるわけがない” などという批判を跳ねのけて。

チキンラーメンはなくとも、インドにもカップヌードルはあります。やはり”NISSIN”が最も有名で、カレー味をベースとしたインドで生産されたものです。私も飛行機での移動時、食事時に重なると食べることがありますが、日本製のカレー味とはだいぶ違います。かなり辛く、且つ塩辛いです。これはCAが、安全のためお湯を少なめに入れるからだと思います。

*NISSINのカップヌードル。チキン味とかベジタリアン向け等ありますが、どれもカレー味ベースです。

日本では100億食も売れたといわれるカップヌードルですが、インドではいまいちの人気です。なぜ?と聞くと”不健康だから” というのですが、体に悪いものが入っているということではなくて、栄養が偏っている、ということみたいです。確かにそれは一理あります。    そもそもインドで”ヌードル” という食文化が入ってきたのは1980年代、約40年前になってからだそうです。最初はMaggi(ネスレ社)のMaggiヌードル。”Maggiがインド人にヌードルというものを教えてくれた” とまで言う人もいます。それから後2000年ごろからカップヌードルがはやりかけたけれど、今はそれほどでもないそうです。カップヌードルは50ルピー(80円)ほどで、Maggiヌードルは15ルピーと3倍以上の値段差も大きいのかも知れません。

*ネスレのMaggi Noodle.右が出来上がったものですが、スープヌードルとは言いがたいスープの量で、焼きそばとの中間みたいな感じです。製作時間は2分ですが、家庭ではその中に野菜などを入れて栄養バランスを取るようにするそうです。でもインドではヌードルは食事とは考えられておらず、スナックやおやつの感覚ですので、日本ほど一般的ではありません。

 

 

ずぼら

11月6日に投稿した”池袋の夜” を読んだある読者から、                      ”驚きました。昔近くに職場があって、写真に写っている美久仁小路の「ずぼら」には昼も夜もよく行ってました(昼はもちろんランチ)” というコメントをいただき、私も「ずぼら」という店を撮るつもりの写真ではなかったので、ちょっとミステリーっぽいめぐり合わせのようなものを感じ、”今度日本に行ったら是非行ってみよう” なんて思っておりました。                          幸い池袋は電車一本で20分ぐらいで行けますので、今回の一時帰国で早速行ってまいりました。道を隔てて1号店と2号店があるのですが、両方あわせても30人も入れないくらいのこじんまりとした店です。一階はカウンターのみで、数席開いていたカウンターがタッチの差で2-3人の外国人(たぶんヨーロッパ人。だけど日本語で話してました)に席を取られたので、2階に通されました。この店は外国人にも有名なのだろうか。あるいは日本に住んでいる常連外国人か。

*写真に写っているのは2号店の方で、私は反対側の1号店を訪ねました。

2階席はカウンターと2つほどのテーブルがあり、カウンターには2組、テーブルには1組のどちらもご老人カップルです。みんな常連のようで、カウンター内のマスターも交えて皆仲よさそうに盛り上がっておりました。                                      そこにスーツ、ネクタイ姿はちょっと場違いな感もありましたが、仕事帰りなので仕方がありません。なにやら池袋の昔話に花が咲いています。終戦後の闇市のこととか、昔のこの店の近辺の様子だとか、皆さん池袋とともにその時代を生きてきた人たちなのでしょう。

*ご老人たちが帰ったあとこっそりと撮ったものです。その日は好物のアンキモが食べられて幸せでした。

飲み始めて5分も経たないうちに、                                               ”お兄さんはここは初めてですか?” なんて隣のテーブルの老婦人に話しかけられ、  ”はい、初めてです”                                           ”どちらのご出身?”                                             ”長野ですけど”                                               するとカウンターに座ってるおじさん(おじいさん)が ”私の親も長野の出身ですよ”        また隣のご夫人の旦那さんと思われるご老人は ”私は長野に親戚があってそこに疎開してたですよ” なんて、疎開という話はもちろん知ってはいますが、考えてみると実際に疎開していた人に会ったのは初めてかも知れません。そのうち私が ”そういえば蛍の墓なんて小説というか映画がありましたが・・・” なんて言ったとたん、3組とも一気に話に加わって、      ”あの映画なんてまだマシだよ” ”えーー!?そうなんですか・・・”               そして、野坂昭如がどうの、その親父がどうのと詳しいこと詳しいこと、驚きました。皆さん野坂昭如とほぼ同世代で、彼は、彼らの世代を代表する作家の一人ということなのでしょう。                                                     ”何年生まれ?” ”昭和XX年です”                                 ”現役のせいか若くみえるわね” なんて、この年になると若く見えると言われて悪い気はしませんが、彼ら諸先輩も元気なこと。毎日この店に来ているとか。それも納得できるようなアットホームな店の雰囲気でありました。池袋もいい感じです。

*美久仁小路の奥。”♪さよならなんて言われない~夜の池袋~” なんて歌われたのが分かるようです。でもなんで”言われない” なのでしょうか。

民事訴訟最終通達書?

日本に一時帰国しインドに戻る当日の朝、郵便受けをチェックすると、10通以上のチラシやDMに混じって一通の私宛のはがきを発見しました。裏を見ると”民事訴訟最終通達書” とあり、”貴殿は契約不履行により訴えられている。訴訟取り下げ期日最終日までに連絡されない場合は、裁判所の認可を受けた執行官立会いのもと、貴殿の所有する資産(動産・不動産等)を差し押さえの可能性があります” とあります。                             なんだこりゃ??しかも訴訟取り下げ最終期日は 平成31年2月22日、とあります。それは一昨日のことではないか。

何かの間違いとは思うけど、表には私の(日本の)住所と名前が間違い無く書かれています。うーん、何だろう・・・去年父親が亡くなったけど、その関係でなにかあるのか?はたまた家族がなにか関係しているのか?                                                     その日は日曜日なので、訴訟通知センターと書いてある電話番号には繋がりません。家を出るまでにはあと3時間ほどです。無視してインドに帰って、それから連絡してみるか。それとも帰国を延ばしすか。インドに帰って連絡を取って、ひょっとしたらすぐまた日本に帰ることになりかねないことを考えたら、インドへの帰国を1-2日延ばしてクリアーにして帰るのが得策であろう、と判断。ANAに連絡し、フライトを2日ほど後ろに延ばしてもらい、既に空港に到着している宅急便やインドの事務所関係者にも連絡。訴訟通知センターと連絡が付く翌日の月曜日を待つことにしました。

一旦時間的余裕を持つと、やや冷静になれます。これまでこんな連絡をもらったことはなかったし、おそらく22日か21日にそのはがきが配達されたものと思われるのですが、そんなぎりぎりの期日を記載するのもなにか作為を感じます。実際そんな”訴訟通知センター”なんてものがあるのか?住所は千代田区霞ヶ関1-1-3とありますので、Google Mapで検索すると、確かに東京簡易裁判所が出てきます。                                では電話すれば休日であってもきっと留守電で ”こちらは訴訟通知センター(あるいは東京簡易裁判所)です。本日は休日ですので、月曜日から金曜日の朝9時から・・・”といった録音音声が流れるに違いない、と試しに電話してみました。                                                 プープープーと話し中の信号音です。しばらくして再度かけてみても同じ反応。うーん、ますます怪しい。では東京簡易裁判所を検索すれば、訴訟通知センターというところがあるかどうかはわかるに違いない、と裁判所の組織をみても無さそうです。                     やはりこれは新手の詐欺ではないか? 連絡すると言葉巧みにお金を振り込ませるという振り込み詐欺の応用編。 ふん!仮にそうだとしてもだまされるものか。

明日電話してみるつもりで、その日の夕方いつもお世話になっているGoogle先生になんとはなしに ”訴訟通知センター” で検索してみると・・・出てきましたです。上から7番目ぐらいに 「架空請求に関するハガキ等を送りつけてくる事業者名等一覧」というのが見つかり、その中のサンプルのひとつに、私がもらった内容とまったく同じ文面が載っており、”このような通知をもらっても決して電話しないでください”とありました。                                       なーんだ、やはりインチキだった。Google先生ありがとう。通知センターではなくて、”訴訟管理センター” と名乗る者や、はがきに桐の葉(日本政府のシンボル)のすかしを入れてもっともらしく見せるものなどいろいろバリエーションがあるようです。

しかし何で私に?海外で生活していることは知らないのであろう。しかし、年齢がかなり上であることは把握しているに違いない。20歳やそこらの若者に送ったところで、”債務不履行” なんて別世界の出来事と思って相手にしないだろうし、子供もある程度大きい必要もあるでしょう。そして少しぐらいボケていることも期待しているかも。この辺が個人情報が漏洩することによる被害ということであろうか。                                インドでは、日本人はうそをつかない民族、と思われております。まあ、当たらすとも遠からずと思うのですが、振り込め詐欺から始まって、昨今の巧妙な詐欺手口を見るにつけ日本人のひとりとして誠に残念でなりません。とにかく皆さん気をつけてください。