冷凍ごぼう

言うまでもなく、インドでは基本的に牛肉は食べれません。牛肉など食べなくてもどうってことはないのですが、たまには食べたいもの。以前家族が来たときに牛肉を買って来てもらって、すき焼きを楽しんだ、という話を書いたことがありましたが、あの時は冬だったので生の牛肉を持ってきてもらおう、などという気になったのですが、今回たとえ夏であっても日本から冷凍してから運べば問題ないことがわかりました。もちろん豚肉なども同様です。自宅を出る時に冷凍庫からとりだして、成田空港に着く頃は解けだしているかもしれませんが、機上では冷蔵庫に入っているようなものですから、インドの自宅に着いたころは、まだ冷たい状態です。そのまま再び冷凍庫へ。

さてこの貴重品の牛肉、どうやって食べるかはさまざまな選択があります。一人ですき焼きするのも侘しいので、好物のひとつであるごぼうと和えることにしました。しかし、ごぼうはインドでは手に入りませんので、こちらも日本から持ち込みました。ごぼうも冷蔵庫に入れておくと結構持ちます。                                        Cookpadから”牛肉のしぐれ煮” の作り方を見て、およそ10分ぐらいで完成。実に簡単です。このような通常のおかずを作るのは、難しいことなどなんにもありませんね。男子厨房に入るべし。

*これはCookpadからの写真ですが、だいたい同じようなものができました。ビールのおつまみにピッタシです。

ネットからの情報によるとごぼうは冷凍して保存できるとのことですので、半分(2本)は冷蔵庫に、半分は冷凍してみました。なにせ一人分しかつくりませんので、ごぼうも2本もあれば結構持ちます。                                               さて、果たして冷凍ごぼうはいかに?

*冷凍庫から出したごぼう。朝半分だけ冷蔵庫に。

夜調理するべく、朝冷凍庫から冷蔵庫に移しておいて、夕方取り出してみると中身まで真っ黒に変色していました。触ってみるとスポンジのようです。食べて食べられないわけでもなさそうですが、半分に切ってみると、まるで古くなった犬のウンチのようでちょっと食する気になれず。ネットに書いてあったのはウソだったのか?それとも冷蔵庫で戻したのが間違いか?                                                     今度は冷凍庫からだしたごぼうにそのまま包丁を入れてみました。凍っているわけですから刃が立たないと思いきや、ごぼうはもともど水分が少ないせいか、やや硬いもののそのまま切れました。そして黒く変色する前ににフライパンへ。出来上がってみるとこちらは生のごぼうを料理したときほとんど変わらず。ネットに書いていることは正しかったようです。これでインドでは絶対に手に入らないごぼうがいつでも楽しめることがわかり、なんだか少しうれしくなったのでした。

新聞記事より

1.インドはいまや世界No.6の経済規模。

*サッカーW杯では、フランスが決勝戦に行くかもしれないが、インドは経済規模でフランスを抜いた!という記事。人口で同規模の中国と比べるとまだ1/5程度ですが、それでも大きくなったものです。ブラジルやイタリア、韓国を凌ぐのですから。

2.牛の尿が牛乳より高く売れる!!

*インドならではの話です。なんと牛の尿が牛乳より高く売れるのだそうです。牛乳の値段が1リットルで22-25ルピーのところ、牛の尿は15-30ルピー。何に使われるのか?牛の尿を野菜などにかけると農薬の効果があるのだそうです。確かに有機栽培にはなるでしょうが、トマトとかきゅうりにそのままかけているのだろうか?                             ではどのように集めるのか?牛乳のように”搾る”わけにはいきません。よってじっと出る時を待ちます。たとえ一晩中でも出る時を逃さないように、そして地面に落ちてしまわないように収集するのだそうです。                                       ”牛はわれわれの母。おしっこが出るのを待つぐらい何でもない” とか。??

3.30歳の男が拳銃を突きつけられて、強制的に”結婚”を迫られる。

*ビハール州でのこと。30歳の男と22歳の女性が1年ほど付き合った後、男のほうが”結納金”を要求(金額は分からず)。女性側が渋ったところその男性は女性を避けるようになった。そこで女性の家族数人がその男性を”誘拐し” ピストルを突きつけて結婚を迫ったという話。もちろん男性の母親の通報で警察に救出されたようですが、なんとも短絡的というか理解に苦しむ行動です。インドではまだ離婚はタブーですので、脅してでも一旦結婚させてしまえば、なんとかなると考えたのでしょうか。。。

はだしの社員

私が最初にインドに来たころ、およそ18年前にもなりますが、それはそれは現在のインドとはまったく違っておりました。100 年変わらないと言われていたインドですが、この20年の変化は大変なものです。車も少なく、ほとんどがスズキマルチ(日本のスズキアルト)かアンバサダーというイギリスのオースチンのレプリカ、あるいはフィアット(イタリア)のみという感じで、トヨタや現代なんでめったに無くて、ましてやベンツやBMWなんて見たこともありませんでした。                                                    最初に降り立ったのはチェンナイ(昔のマドラス)でしたが、”空港ビル”などという立派なものなどなくて、2-3階程度のみすぼらしい建物でした。”空港ビル” を出るやいなや裸の物乞いがワーッと寄ってきて、金をくれだの荷物を運ばせろなどと、カートを奪いとらんばかりに右から左から寄り付かれたものです。時には追い払うのも面倒になって、運ばせて10ルピーぐらい上げたりしたこともありました。それでも”Thank You”の一言でもあればまだよかったのですが、さも当然のごとく奪い取るようにして去って行くのをみて、”やらなきゃよかった” とムッとした覚えがあります。                                                   街を行く人たちも裸足で歩いている人など普通のことで、道も悪いですから、足の裏の皮はさぞかし硬く、靴底のようになっているに違いない、などと想像したりしたものです。

しかしかなり豊かになった今でも、裸足で街を歩いている人もいます。道路はゴミだらけで、砂埃もひどく汚いのですが、サンダルを買うお金がないのではなくて、気持ちがいいからでしょう。                                                    事務所のなかでも裸足でいる人がいます。しかもなぜか女性に多いです。(女性社員は全部で3人)事務所は引っ越したばかりで新しいものの、さほどきれいとも思えないのですが、彼女らは気にならないようです。私は注意するほどのこともないだろうと、見て見ぬふりをしています。                                                 暑いインド、実は私も内心では、”裸足で居れたらさぞ気持ちいいだろうな” などとうらやましい気持ちもあります。一日靴と靴下を履いて、家に帰って裸足になったときの開放感というか気持ちよさはなんとも言えないものがあります。少なくとも事務所に居るときには裸足で、サンダル履きでいれたら、と思います。                              ここインドでは裸足とかサンダル履きというのは決して不作法ではないようです。デリー市長ぐらいであっても公式の場所にサンダルで登場します。サウジアラビアあたりでもそうですね。あの、オバQ(だいぶ古い?)みたいな白一色の民族衣装にサンダル履きが一般的です。仮にどこかの王室の人であっても。                                            そういえばシドニーあたりでも、裸足で町を歩いている人が結構いました。男も女も。そしてそのまま足も洗わず家に入るんですね。もっとも靴を履いていてもそのままですが。

仮に私が事務所で靴下をはかず、サンダル履きであっても誰も文句は言わないでしょうが、日本人としては少々抵抗があります。でも実際には私がしてくれたら、みんなもそうしたいと思っているのかも知れません。

かわいい”ぼり”

久しぶりにチェンナイに来ています。月曜日の朝から、ある会議に出なくてはならなので、前日夕方のフライトで19:00ごろ到着。ホテルには20:00ごろ到着と思われたので、念のためホテルからのお迎え運転手に ”ホテルでビール買えるよね?” と確認すると、    ”Of course, Yes”。                                             一安心してしばらくすると、その運転手が ”Kingfisherの大瓶をホテルで注文すると250ルピー+税金がかかるけど、街で買うと170ルピーで買えるので、途中で買いましょうか?” と言うので、170はちょっと高くないか?とも思いましたが(デリーでは120)、州ごとに値段は違うし、いつかのようにルームサービスでイラつくもの面白くないので、買って持ち込むことにしました。2日分として4本で680ルピー。700ルピーを渡すと、車を止めて、表を鉄格子で守られたとても酒屋とも思えない店で4本買って両腕に抱え持ってきてくれました。(インドでは普通袋などに入れてくれない)                                          お釣りの20ルピーはチップとして上げようと考えていたのですが、ホテルに着いてもお釣りはもらって当然かのように、しらばっくれています。たかだか20ルピー(30円ほど)ですが、その不正直さが許せず、”おい、お釣りは?” と言うと、さもちょっと忘れていただけ、と言うような顔をしながら胸ポケットから出してきます。”最初から正直に出してくれば気持ちよく上げたのに” と思いつつ、むっとして20ルピーを受け取りました。返してもらう方も気分悪し。

部屋に入って即、ルームサービスで簡単なつまみを注文して、まずはいっぱい。”うまっ!” ルームサービスにイラつくこともなく、外で買って正解、などと運転手に感謝の念さえ持ちかけたとろ、ビールのラベルを見ると価格140ルピーと書いてあります。”あれ、あの運転手だましやがった!” すでに30ルピーも上乗せしていたのです。ぼる、とは暴利からの派生語ということですが、こんなかわいい金額なら正直に”一本につき手数料30ルピーいただきます” となぜ正直に言えないのだろうか!?こちらとしては、金額の問題ではなくて、だまされた、という事実が問題なのです。やれやれ、今に始まったことではないけど。

*右上に140ルピーの表示あり。

ホテルには3泊し、2日目は会議の公式ディナーがあり、当然ビールぐらい出るものと予想していたのですが、なんとまったくお酒はなし。日本側からの参加者は一同大がっかり。でも私は運転手のおかげで部屋にビールがありましたので、帰ってから飲めましたが、翌日の分がなくなってしまいました。そこで翌日自ら同じ酒屋に買いに行き、”140ルピーね?” と言って140払おうとすると、店の人は”150” と言います。                     ”ここに140って書いてあるだろ!” といっても、地元の言葉でなんか説明しているようですが、”150” と言い張ります。ま、140も150もどちらでもいいし、面倒なので150払いました。  いったいどうなってるんだ??正当な理由があるのか、あるいは私が外国人だから”ぼって”いるのか。。。

ところでホテルのルームサービスのメニューを見ると、ビール(お酒)の選択肢がありません。お酒は販売していないのかも知れません。毎度のこととはいえ、インド人の話ははなはだ信用できず。なんだかんだと結局は外で買って大正解。ぼられたビールで乾杯!

乗車拒否

モンスーン期を迎え、空気も澄んできて気温もそこそこ下がってくると、オートリキシャーも悪くありません。Ola Taxiの小型タクシーを使ってもさほど値段は変わらないのですが、オートリキシャーの方が簡単に捕まり、値段交渉という面倒はあるものの、待ち時間もなく使いやすいのです。

*デリーの3輪オートリキシャー。たまにこの車に7-8人近く乗っているのを見かけることもあります。ほとんどアクロバット。

ある日、自宅の近くから来客が泊まっているホテルまでオートリキシャーをで行こうと、そこそこの道路に出るとすぐにつかまりました。”New Friends Colonyのスルヤホテルまで” と言うと、一瞬考えて”No” と断わられてしまいました。オートリキシャーのくせに乗車拒否かよ!?と思いつつも、そんなに遠くでもないはずなのにおかしいな、とおもいつつも、すぐに次のオートリキシャーが来たので、同じように行き先を告げると、やはり乗車拒否に会ってしまいました。??? 3台目もすぐに捕まり、こちらは問題なくホテルまで行ってくれましたので(70ルピー=約110円)、それほどイライラはしなかったものの、それにしても2台続けて乗車拒否に会うとはどういうことであろうか?みんな守備地域が決まっていて、よその地域には行かないのだとうか?                                       ホテルに着いてから会社の地元スタッフに聞いてみると、                           ”いやそうではなくて、多くのオートリキシャーの持ち主は運転手とは別で、時間毎に借主が決まっている。もし次の借主の使用時間が近くて、返す場所(たぶん持ち主のところ)が行き先と大きく違っていたら、断られるんですよ” ほうほう、そういうことですか。             ”オートリキシャーのおよそ70%ぐらいは運転手と持ち主が別なんです。リキシャー(人力車)も半分近くがオーナーは別だと思いますよ”                            ここにも地主と小作人のような、持てる者と持たざるものの厳しい現実が。もっとも日本のタクシーも個人タクシー以外は皆会社所有のものを”借りている”わけだから似たようなものですが、でも日本の場合は”会社員” というステータスですから、ちょっと違いますね。

*こちらは(人力)リキシャー。10ルピー(16円ぐらい)単位の料金です。日本に来た会社のスタッフが、”日本にはリキシャーが無くて不便だね!” とぼそっと一言。

そういえばシンガポールのタクシー運転手も、ほとんどが車を所有している会社から車を借りて仕事をしていました。たとえば一日の借用代が100-ドルとすると、200ドル稼ぐと半分の100ドルが自分の収入になるというわけです(もちろんガソリン代等は別ですが)。シンガポールは車の価格が異常に高いので、車を買えないけれど使いたい人は、このシステムを利用して、借用代だけ稼いであとは自分の車として使っている、なんて年配の運転手に会ったこともあります。毎日友人とマージャンをするために車が必要だとか。

新聞記事より

いつものように新聞記事から3つをお届けします。

1.アジア人でもサッカーやれる!?

*こちらはもう何の説明もいらないでしょうが、決勝トーナメントでベルギーに3-2と敗れはしたものの、善戦したことで”Asians can play football” とはちょっと大げさというか情けないというか。まるで、日露戦争で日本が勝った時、”有色人種でも白人に勝てる” と喜んだインド人の話しのような。                                                                                                          また、帰るときにロッカールームをきれいにして、ロシア語で”ありがとう”と書いたカードを置いていった話もインドでも話題になっており、ちょっと誇らしくもありました。

2.蛇に噛まれた女性が授乳し、子供とともに死亡。

*25歳の女性が蛇に噛まれた後、2歳の娘に授乳したところまもなく娘が死亡。しばらくして母親も亡くなったという話です。その母親は腕を蛇に噛まれたとき、包帯したぐらいで医者には相談しなかったそうです。かわいそうな話ですが、インドの毒蛇恐るべし。先日ゴルフ場ではキングコブラが池を泳いでいました。狂犬病の予防接種ぐらいでは効き目はないだろうな。危ない危ない!

3.集団で75歳の女性をレイプ!?

*インドでレイプの記事が載らない日はありません。それも普通のレイプなら記事にもならず、特殊な場合、たとえば3歳児がレイプされたとか、6歳の男児がレイプしたとか。(実際には10歳だったという説もありますが)                                   しかし75歳に対してとは・・・確かにかなり特殊ではあります。

ホームベーカリー

通常の朝ごはんは、ご飯と味噌汁定食。塩鮭や明太子(日本から手持ち、冷凍保存)などで食べることが多いのですが、真夏のニューデリーは、そんな朝ごはんを食べるとエアコンを入れても汗がにじんで来て不快になります。普段はシャワーを浴びてから朝食としてますので、そんなアツアツの朝ごはんは、いまいち気がすすみません。もっとも味噌汁なんかを作るのが面倒ってのもありますが。                                        そんな時はパンを冷たい牛乳かなんかで流し込む、と言うと聞こえは悪いですが、そんな感じで乗りきることも多いです。                                      インドでも普通の食パンは売っているのですが、そのクオリティーは日本の基準に大きく劣ります。パサパサとしてモチモチ感がまるでなく、フレンチトーストにでもして誤魔化さないと食べる気になりません。                                         一方、インドのナンは、パンの仲間のなかでももっともおいしい物の一つと思いますが、釜の壁に貼り付けて焼くものですから、一般的に家庭では食されておりません。(釜のある家庭はまずない) レストランで焼きたてのナンは買えるのですが、レストランは昼か夜しか開いていませんので、朝ごはんにナンを食べるのも難しいわけです。

そこで思い切ってホームベーカリーを導入することにしました。きっかけは、ホームベーカリーのメーカーの人(Panasonic India勤務)のコメントとは言え、”本当に良くてできている” とべたほめするものですから、もともと多少興味もあって、日本に一時帰国した折買って帰りました。同時にインド製の変圧器も購入。インド製でも5000円ぐらいしました。結構な熱量を使いますので、そこそこ容量が必要になります。                         家電量販店のホームベーカリーのコーナーには調整済みの”Panasonic製”のパン生地セットなども売ってます。それを水とイースト菌を一緒に入れて、スイッチをいれるだけで基本的に立派な食パンが焼けるわけです。それも一緒に5袋ほど購入。ぶどうパンが好きなので、スーパーで干しぶどうも。

*パナソニック製ホームベーカリー(約2万円)とインドで購入した変圧器。

さて結果やいかに?                                                  さすがPanasonic、初めてでも見事に焼けました。材料を入れてスイッチをONするだけで、捏ねることから発酵、焼きまですべて自動でやってくれます。味のほうも、それは焼きたてですから悪いはずがありません。ま、普通においしい、といったところでしょうか。水や牛乳、バターなどのバランスをもっと工夫したらさらにおいしい、いろいろなパンができそうです。独り身でどこまで凝るかは??ですが、おいしいパン屋さんがいっぱいある日本ではともかく、インドでこそ価値がある製品と思います。

*焼き上がり直後。

*さすがに波波の刃になったパンきり包丁は良く切れます。レーズンを結構いれたのですが、あまり目立ちません。これを6等分にして冷凍保存しておくと、6日間焼きたてのパンが楽しめます。

 

東大の学食

珍しく6月の梅雨の時期に日本に一時帰国することになったのは、ひとつにはインド人スタッフの日本への案内役というのがありました。営業やエンジニアーは、日本での研修があるので、ある程度定期的に日本へ行くチャンスがあるのですが、アドミ関係はまずありません。そこでインセンティブといいますか、研修と称して日本本社への訪問となったわけです。  6月は雨季(梅雨)なので、5月を強く勧めたのでありますが、真面目な我が社員は”6月上旬まで17年度の決算が終了しないので、それが終わってからにしたい” という殊勝な心がけで、6月13-16日の日程と相成りました。                                普段の心がけがよろしくとも、梅雨には雨が降ります。大手町の事務所を訪問した後、せっかくだから皇居を見てみようと、事務所を出たとたんに雨が降り出し、タクシーで皇居に着いたときには土砂降りになりました。傘は4人で2本しかなくほぼずぶ濡れ。雨のせいか、そこからタクシーを拾うことも出来ず、二重橋までぐちゃぐちゃと歩き、地下鉄で根津に向かいました。

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*二重橋前から丸の内方面。

東大はわが社にとって最大の顧客と言っていいところですので、インド人スタッフにもどんな風に使われているのか一度見せておこう、というわけです。そこで逆立ちしても入れない東大の学食でランチでも食べて、しばし東大の雰囲気でも味わおうという計画です。ま、そんなこと考えていたのは私だけかもしれませんが。

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*手前の薄青いものが1943年に東大で作られた電子顕微鏡だそうです(高さ1m強)。こんなところに無造作に置かれているのは勿体ないとおもうのですが。

ずぶ濡れになった4人も、東大の見学を終えるごろには着ているものはほぼ乾き、安田講堂近くの第一食堂に向かいました。インドからの2人はベジタリアンではないですが、牛肉はもちろんのこと豚肉もだめですから(魚もまず食べない)、選択はかなり限られます。事前に”親子丼” あたりなら問題なかろうと考えて、”半塾の卵は問題ないよね?”などと確認さえしていたにもかかわらず、それらしいメニューが見当たりません。カツ丼はあったかどうか確認してないですが、親子丼なんてメニューはもうはやらないのだろうか?さすが東大、”ハラル料理”なんて選択さえあるのに。                                         仕方ないので、鳥のから揚げに半熟卵を載せたどんぶりを頼んでみました。(結局ほとんど親子丼と材料は同じですが) インド人は食に対してとてもコンサバですので、最初は奇妙なものでも見るように”から揚げ丼”を眺めて後、恐る恐るスプーンで口に運んでいました。一人は”Good”と言ってくれましたが、もう一人はちっともおいしそうな顔をしていませんでしたので、口に合わなかったのでしょう。それでも悪いと思ったのか、なんとか全部食べたようです。日本人にとっては無くてはならないしょうゆ味、インドにはどうも合わないようです。                                                       この第一食堂は最近改修されたらしく、とてもきれいでモダンでありました。さすがに海外からの留学生と思われる人も多く、また昼間からビールを飲んでる人もおりました。学食でビールが飲めるってのは、さすが東大というべきか、インド人もびっくりです。

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*から揚げ丼に半熟卵かけ。確か550円ぐらいでした。Suicaで払えます。

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*付け合せにサラダ(ゆでた豆など)を取っていましたが、ドレッシングなどが目に入らなかったようで、”日本ではやはり素材そのままを味わうんですね・・・”

 

暑い・・・

およそ10日間ほど日本に一時帰国してデリーに帰ってみて、この時期の暑さを改めて思い知らされました。日本は”梅雨寒” などという言葉があるくらいで、夜は軽めの布団や毛布が欲しいくらいでしたので、日本の気候に慣れた体には、最高45度近くにもなるデリーの暑さはひとしおです。ちなみに今日(6月25日)の日本では、宇都宮で35度を越す真夏日、などと報道されていますが、かわいいものです。デリーではそれは最低温度に近いです。

アパートに帰ってみると、触るものがすべて熱いのです。椅子もテーブルもドアもなにもかも。普段住んでいる時は、夜を含めて少なくとも在宅中はエアコンを入れているので、昼間家を開けておいても、ここまで完璧に温まる(熱せられる)ということは無かったということでしょう。慌ててエアコンを入れるものの、10分経っても15分経ってもちっとも冷たように感じません。部屋全体があまりに熱くなっているため、冷えるのに時間がかかるのか?? あるいは外の空気が熱すぎるのか?                                     インドを出る前は、部屋全体でも一台のエアコンで十分快適な温度が得られておりましたので、しばらくしたら適温になるであろうと信じて、汗を流すべくシャワー浴びると、こちらは最初から40度ぐらいのお湯が出ます。しばらくお湯を出し続けていると、徐々に生ぬるいお湯になってくるという、通常とは間逆の状態です。                                                 家に着いたのが夜一時近くでしたので一刻も早く寝たいと思い、ベッドに横になるとまたベッドが熱くて、背中がじわじわ焼かれているようです。少しでもベッドとの接地面積を少なくするべく、横向きになり、めったに使わない天井備え付けの扇風機を回してみると、天井あたりに溜まっていたより熱い空気が体に降りてきます。下から暖められ、上からは熱風を吹き付けられたまったものではありません。再度隣室のエアコンのチェックに行くと、動いてはいるのですが、設定した温度(普段設定したことのない20度!)の空気が出ているようにはとても感じられません。壊れたか?ほかのエアコンもあるにはあるのですが、普段まったく使うことは無く、2年以上も掃除をしてないため使う気になりません。

しばらくして、多少は冷えたように感じ、ベッドに戻って横にはなりましたが、3時間も寝れたでしょうか。でも翌朝は体全体が汗ばんでおりました。寝る前にシャワー、朝起きてシャワー。エアコンはやはり十分機能していないようです。耐え難いので、普段使わないほかのエアコン(2台)を思い切ってスイッチを入れてみました。室外機などさぞかし埃が詰まっているでありましょうが、意外にも冷えた空気が出てきます。きっと詰まったごみや埃などで、苦しい”運転”を強いられていることでしょう。一台のみを使いすぎたため機能が低下したか、あるいは一時帰国中に冷媒ガスが抜けてしまったのか。

やや話は逸れますが、下の写真は翌朝のベランダです。たまった新聞(毎朝下の道から2階のアパートのベランダに投げ込まれる)にかなりの砂が溜まっています。仮に”砂塵嵐” が無くとも、一週間も放置しておくと、このくらいの砂がたまるのがデリーです。しっかり戸締りしても、その一部は部屋のなかまでしっかり侵入してきます。ですから、一年を通して、日本のように”窓を開けて空気を入れ替える” というような習慣はありません。選択物も部屋干し以外に考えられません。                                       過酷な生活に聞こえるでしょうが、エアコンがあれば耐え難いほどでもありません。しかしインドではまだ大多数がエアコン無しの生活なのです。そして何千人もの人がこの暑さで命を落とします。

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*ベランダに投げ込まれた新聞と積もった砂塵。ベランダの色は本来濃い青色です。(青い大理石風)

 

砂塵嵐

今は昔学生の頃、気象について勉強したことがあります。その一つに、天気図作成というものがあり、NHKラジオ第二放送の”気象通報” を元に日本の天気図を作ったものです。気象通報はまだあるのでしょうか?ラジオがないのでわかりませんが、日本の新聞のラジオ番組欄に載ってないので、もうないのでしょう。今は衛星のおかげで天気が正確に予想できますからね。                                                     気象通報はたとえば、”南大東島では北北東の風、風力3、気圧1010ミリバール、天気晴れ” などといった全国各地の情報を聴きとりながら、天気図を作成します。天気図作成用紙というものが専用に売られていたのですが、その天気記号の中に”砂塵嵐”というものもあり、日本の天気図作成にはそんな記号を使うことはないので、”この世にはそんな天気もあるんだろうな”ぐらいに思っていました。                              砂塵嵐はやはり中東の砂漠地帯に多く発生するようですが、インドにもたまに発生します。 あたりいったいが砂埃で靄がかかったようになり、日中だと太陽がぼんやりオレンジ色になります。冬に発生する霧ほど視界が悪くなるわけではありませんが、砂が混じった空気、しかもその砂には牛や犬のウンチなどが混ざっているであろう空気を吸い込むことになります。  インド人でもかなりの人がマスクをしたり、白い布を頭から巻きつけ、目だけを出して、まるでミイラのような、月光仮面のような姿も見かけます。(ちょっと古かった?)

砂塵嵐2

私はそんな天気のニューデリーを後に、運よく日本に一時帰国することになりました。日本は梅雨が始まったばかり。こんな時期の日本には10年以上帰っていません。じめじめと蒸し暑い、という梅雨の印象は私にとってあまり良くはないのですが、成田エキスプレスから見える風景のなんと緑のきれいなこと。感動ものです。                       今回はインド人スタッフの案内も兼ねていたのですが、彼らの感想も同様。日本に来る外国人はみな感心するようですが、”こんなきれいな国は見たことがない”といったものです。 もちろんゴミが落ちていないということも含めてでしょうが。                    日本で生まれ育つと当たり前のように思っている風景かもしれませんが、決して当たり前の環境ではありません。